真夜中ドラマ「湯遊ワンダーランド」2023/10/01

記者会見情報

BSテレ東で放送する真夜中ドラマ「湯遊ワンダーランド」の記者会見が行われ、主演のともさかりえをはじめ、須賀健太、岩井七世、樋口日奈と原作者のまんきつが出席した。同作は、実在する銭湯を舞台に女性サウナーのリアルを描く連続ドラマ。ともさかは17年ぶりとなるドラマ主演について「脇の方にいると気にならないようなことも、主人公として真ん中に立つと『現場がうまく回っているんだろうか』とか、芝居をする以外のことに目が向いてしまうことが多いです」と感慨深げに語った。そして「原作ファンの方はもちろん、サウナに全然興味ないという方にも、女性のサウナの中ではこんなやりとりがあるんだとか、こんなコミュニケーションを取っているんだって、ちょっとだけサウナをのぞいてみたくなるような、そんなドラマになっています」と本作をアピールした。

原作のきつこはリスペクトしつつ、新たなキャラクターとしてつくっていきたいです（ともさかりえ／きつこ）

物語の前半、きつこは悪夢を見たり見えないものが見えたりと、すごく精神的に追い詰められているんですが、漫画で描かれてるものをそのまま映像にしようとした時、再現されるからこそ面白い部分と、ものまねになり過ぎてしまうと冷めてしまう微妙な部分があって。それをどう見せていくかが、原作ものの難しさだなと思うんです。もちろん原作のきつこはリスペクトしつつ、新たなキャラクターとしてつくっていけたらいいなと思い、日々模索してます。はたから見ると「あの人ちょっとヤバいね」って思われるような言動も、日々演じているとすごくいとしくなってきています。登場人物は、それぞれが個性的な愛すべきキャラクターたちで、ちょっとだけ生き方が下手な人たちが集まっています。原作ファンの方はもちろんですし、サウナに全然興味ないという方々にも、女性のサウナの中ではこんなやりとりがあるんだとか、こんなコミュニケーションを取っているんだって、ちょっとだけサウナをのぞいてみたくなるような、そんなドラマになっています。ぜひご覧いただけたらうれしいです。

基本裸足の役で、あやうく表参道を裸足で歩くことになるところでした（須賀健太／やっちゃん）

やっちゃんは、薄い半袖ニットにチノパン、そして“裸足”なんです。監督もこだわっていて、「基本、裸足でいかせてください」って言うんですね。それ自体は全然いいんですけど、初日一発目のタイトルバックの撮影が、表参道を裸足で歩くっていうことになりかけまして（笑）。ただ、さすがに何かしらは履くだろうってことになり、結局はビーチサンダルに落ち着きました。あやうく表参道を裸足で歩くことになるところでした。あと、僕は出ていないシーンなのですが、第1話の冒頭に「一体何を見せられているんだろう」いうところがあって、あれが個人的には僕のツボだったので、ぜひ見ていただきたいです。サウナのドラマではあるんですけど、サウナの前後だったり日常の会話も、すごく独特でシュール。でも、ちょっといとおしい登場人物たちが描かれていると思いますので、そこにも注目していただければ。

このドラマ自体が、ある種の銭湯みたいな存在になれるのかも（岩井七世／美衣子）

主人公が全くサウナを知らないところから始まるサウナドラマっていうのが、すごくいいなと思います。「サウナって熱いんでしょ？」とか「入ったことないわ」っていう方には、ぜひトライしてほしいなと思います。このドラマ自体が、ちょっとある種の銭湯みたいな存在になれるんじゃないかなと、私は第1話を見て思いました。（ドラマの枠タイトルが）真夜中ドラマなので、湯上がりにお好きなお飲み物を飲みながら、ふわーっとやっちゃってください。のんびり見てもらえると思いますし、実際に女性のサウナーが増えれば、女湯にもサウナがもっと増えて、そして今は狭いサウナが多いですけど、それがもっと広くなるはずと信じているので、 ぜひみんなで楽しみましょう。

サウナで整った時の感覚に近い、不思議な気持ちになれます（樋口日奈／沼崎）

（私の）見た目が原作の沼崎とは全く違うので、原作が好きな方から見た時にどう思われるかな、ってちょっと怖かったところもあるんですけど、とにかく沼崎を大切にしたいなと思って、監督と一つ一つ深いところまでお話しながら考えていきました。原作を読ませていただいて、独特な世界観の中にもクスッと笑える場面があったり、いとおしさを感じるところがあったり、浮遊感に似た感覚というか、サウナで整った時の感覚に近い不思議な気持ちになったんです。見てくださる皆さんも、それぞれのととのい方で見ていただけたら、幸福感がじわじわとにじんでてくるんじゃないかなって思います。