パーセント2024/04/10

記者会見情報

NHK総合の連続ドラマ「パーセント」の取材会が行われ、主演を務める伊藤万理華、共演の和合由依、南野彩子プロデューサーが登壇した。伊藤は、「この作品は、南野プロデューサーから直接、直筆でお手紙をいただいて始まった作品で、最初は恐れがあって、どういう気持ちで挑もうかという構えがありました。しかし、実際に由依ちゃんや劇団の皆さんにお会いして、そういう思いは取っ払ってよかったんだなと感じました。ただ対“人”として、いい作品を作るという気持ちで誠実に取り組めばいいんだと思いました」と作品に臨んだ心境を伝える。東京2020パラリンピック開会式の「片翼の小さな飛行機」役として主役を務めた経験を持つが、セリフのある役柄には今回初めて挑戦した和合は、「不安も多かったですが、撮影を終えてみて、やりたいことを全部精いっぱいできたと感じています。それがとてもよかったと思っています」と充実した表情で語った。

作品に取り組んで生き方が変わった（伊藤万理華／吉澤未来）

本作に取り組むことで、本当に大げさでもなく、生き方が大きく変わりましたし、世界の見方だったり、日常のささいなことに対する考え方も変わりました。特に、人との丁寧な会話をすることの重要性をより感じるようになりました。今後、大切な人や周りの人に、きちんと言葉を尽くすという意識を持ち続けたいです。（和合との共演については）顔合わせの時から、物おじせず、誰とでもフラットに対話する由依ちゃんの姿勢が印象的でした。その自然なオーラは、ハル役のキャラクターと完全に一致していて、私たちに新鮮なエネルギーをもたらしました。彼女の演技は、未知の世界への好奇心と純粋な喜びを反映していて、その光る瞬間に立ち会えたことは私にとっても幸せです。由依ちゃんの演技からは、新たな発見とお芝居への愛が感じられました。彼女の姿勢は、私が初めて演技に触れ、映像の世界にときめいた時の感覚を思い出させてくれました。作品では、健常者、障害者だからということでなく、その人だから一緒にやってほしい、その人にしかない魅力があるということを描いています。私が今まで感じていた多くのことを作品を通じて消化でき、新たな学びを得ることができました。

どう自分の要素をなくすかを考えて演じていた（和合由依／宮島ハル）

1日お芝居をするということも初の経験で、楽しい時間を過ごさせていただきました。慣れないことが多かったですが、万理華さんから影響を受けたこともたくさんあって、学ばせていただきました。ハルを演じる上で、一番気を付けていたのは、自分に見えなければいいなってことでした。性格もかぶるところが多かったですが、ハルちゃんが私に見えちゃうと、それはハルちゃんではなくなってしまうので、どう自分の要素をなくすかっていうことを毎回考えていました。演じながら、ハルちゃんは私にとって尊敬する存在になっていきましたし、お芝居が好きっていう気持ちで撮影も頑張れました。ハルちゃんのモチベーションが高いところや、心（しん）があるところをすごく尊敬しています。「パーセント」は勇気や元気を与えてくれる作品。好きなセリフがあって、「人を傷つけるのは人だけども、人を元気にしてくれるのも人」という言葉がまさに当てはまるというか、しっくりきたんです。キャストの人たちが発する言葉もすごく胸に響くんですけれども、それ以外にも響くポイントがたくさんあって、それがすごくすてきだなと思うところというか、私が「パーセント」が好きな理由です。