家電侍2022/06/20

記者会見情報

BS松竹東急の連続ドラマ「家電侍」の完成試写会に、主演の滝藤賢一と共演の前田亜季が出席した。同作は、江戸時代の長屋に暮らす貧乏浪人・兼梨四十郎（滝藤）のもとに、ひょんなことから現代の最新家電が届くようになったことで、さまざまな事件が巻き起こるコメディー。滝藤は「内容を初めて聞いた時は、正気か？と（笑）。でもこの作品の主演は誰にもやらせたくないと思いました」と胸の内を明かした。過密スケジュールに加えて極寒での地方ロケだったそうで、「とにかく寒いし、撮っても撮っても終わらない。おにぎりも凍っていました」と過酷さを振り返った。さらに、「現場には、ストーブや湯たんぽが置いてある“幸せ部屋”というのがあり、何かあるたびにみんなで『戻ろう』と言って湯たんぽを抱きかかえに行きました」と舞台裏を明かすと、妻役の前田も「家電の物語なのに、撮影現場では湯たんぽに助けられました」と笑いを誘った。

この作品の主演は、誰にもやらせたくないと思いました（滝藤賢一／兼梨四十郎）

本当にきつかったですが、作品を見た時に「報われた」と思いました。このように完成して僕はすてきな作品だと思ったけれど、プロデューサーたちは「まさかの毎回泣けます！」とか「すっかり面白くなっちゃって」とか言っていて、「どういうこと？」と（笑）。僕らとしては狙い通りの面白さです。ドラマの内容を初めて聞いた時は、正気か？と。僕は無名塾に10年いて、仲代達矢さんの弟子だぞと。それが家電が江戸時代にやって来るって…（笑）。僕がそれをやるのか？と。でもこの作品の主演は、誰にもやらせたくないと思いました。それに開局一番手の連続ドラマということで、迷うことなくお引き受けしました。これまでで最も過酷な撮影でした。寒いし、撮っても撮っても終わらない。おにぎりも凍っていました。でも、前田さんはネガティブなことを一言も言わない。僕が「もうダメだ」「もうできない」と言っても、優しく受け入れてくれる。こんな女神のような人がいるのかと驚きました。とても自信を持って見ていただけるドラマなので、season2、season3と続けてますます盛り上がっていければうれしいです。

時代劇でこんな設定ありなの？と驚きましたが、ホロリとしました（前田亜季／兼梨静江）

新たに開局したチャンネルなので、まだまだ知らない人もいると思います。多くの人に知っていただき、見ていただきたいです。江戸時代に家電が来て、いろいろなことが起こるという今まで見たことのないドラマです。時代劇でこんな設定ありなの？と驚きましたが、ちょっと意外ですが、ホロリとしました。セリフも多くてスケジュールもタイトで、撮影では家電の物語なのに湯たんぽに助けられました。とても攻めている作品なので、若い方にも時代劇好きにも受け入れられて、幅広い年齢層の方に見てもらえたらうれしいです。