Drama Guide
ドラマガイド
連続テレビ小説「ちむどんどん」2022/05/14
番組情報
あらすじ(第6週 5月16日放送~5月21日放送)

『月』料理人を夢見て上京した暢子(黒島結菜)は銀座のレストラン「アッラ・フォンターナ」の料理に驚き、オーナーの房子(原田美枝子)らの失笑を買う。その後、賢秀(竜星涼)が所属のボクシングジムで衝撃の事実を知る。
『火』賢秀が多額の借金を残して姿を消したと分かり、沖縄の比嘉家は再び経済的に困窮する。賢秀を捜すため横浜・鶴見へ向かった暢子に、鶴見の沖縄県人会会長・三郎(片岡鶴太郎)が救いの手を差し伸べる。
『水』暢子は三郎の紹介により、アッラ・フォンターナを再訪。同店での就職を希望し、ある試験を受けることになる。一方、比嘉家では、良子(川口春奈)に思いを寄せる金吾(渡辺大知)が驚きの申し出をしていた。
『木』就職試験に落ちてしまった暢子だが、シェフの二ツ橋(高嶋政伸)の口添えもあり、再試験の機会を得る。そして、暢子は優子(仲間由紀恵)と電話で会話している最中にひらめいた料理を再試験で作ることにする。
『金』横浜・鶴見にある沖縄居酒屋の2階の部屋で暮らすことになった暢子は、ひょんなことから賢秀と再会する。その頃、沖縄では、金吾から求婚された良子が石川(山田裕貴)への思いの間で心揺れていた。
キャラクター紹介
- 比嘉暢子(黒島結菜)
本土復帰前の沖縄本島北部・やんばる地域に生まれ育つ。4人きょうだいの次女で、兄、姉、妹がいる。明るくのんきな性格。幼い頃からおいしいものを食べること、作ることが大好き。小学生の頃に父を亡くし、働く母を支えるために一家の料理担当に。高校卒業とともに故郷を離れ、沖縄出身者が多い神奈川県横浜市鶴見で暮らし、東京のレストランの厨房で働き始める。 - 比嘉優子(仲間由紀恵)
暢子の母。夫と共にサトウキビ農家として働きながら4人の子どもたちを育てる。子どもの頃は定食屋の娘として育ち、料理も得意。おおらかで明るく、困った人を見ると放っておけない性格。 - 比嘉賢三(大森南朋)
暢子の父。生まれ故郷の村でサトウキビ農家を営む。若い頃は、大工や飲食業などさまざまな仕事をしてきた。今も農閑期には家族を支えるために出稼ぎ仕事に行くことも。料理も得意で時折家族のために腕を振るう。唄三線をこよなく愛している。 - 比嘉賢秀(竜星涼)
比嘉家の長男。暢子の兄。自由奔放、腕力だけは人一倍。勉強は苦手で、素行も悪いが心優しい家族思い。常に「比嘉家の長男」を自負し、家族のためさまざまな挑戦をするが、かえって迷惑をかけることが多い。子どもの頃、比嘉家ではブタを飼っており、以来こよなくブタを愛する男となる。 - 比嘉良子(川口春奈)
比嘉家の長女。暢子の姉。抜群に勉強ができて、性格も優等生。正反対の性格の兄・賢秀とたびたびけんかになる。料理は苦手。人一倍の努力の末、子どもの頃からの夢だった小学校の教員になり、母校で教壇に立つ。 - 比嘉歌子(上白石萌歌)
比嘉家の末娘。暢子の妹。幼い頃から病気がちで、強烈にシャイな性格。歌をこよなく愛して、父から唄三線の手ほどきを受けるが、恥ずかしいので家族以外の前ではなかなか歌えない。おとなしく、きょうだいで一番謙虚な性格で、家族みんなの癒やしにもなっている。
出演者
黒島結菜/仲間由紀恵/大森南朋/竜星涼/川口春奈/上白石萌歌 ほか
スタッフ・音楽
作:羽原大介/演出:木村隆文/演出:松園武大/演出:中野亮平/制作統括:小林大児/制作統括:藤並英樹/プロデューサー:高橋優香子/プロデューサー:松田恭典/広報プロデューサー:川口俊介
主題歌:三浦大知「燦燦」
概要
黒島結菜主演! 4きょうだいの50年の歩みを見つめる沖縄の家族とふるさとの物語

沖縄が本土復帰50年を迎える2022年に描く、4きょうだいの50年の歩みを見つめる家族とふるさとの物語。脚本は連続テレビ小説「マッサン」(14年)を手掛けた羽原大介によるオリジナルで、ヒロインは沖縄出身の黒島結菜が務める。主人公・比嘉暢子(黒島)は4きょうだいの次女。本土復帰前の沖縄本島北部で生まれ育ち、本土復帰とともに上京し、西洋料理のシェフを目指し修業をしながら青春を送る。遠く離れた家族の絆に励まされ、ふるさとの食に自分らしい生き方を見いだし、やがては東京で沖縄料理の店を開くため奮闘していく。暢子の兄を竜星涼、姉を川口春奈、妹を上白石萌歌、両親を仲間由紀恵、大森南朋が演じる。
記者会見情報

NHK総合ほかでスタートする連続テレビ小説「ちむどんどん」のオンライン記者会見が行われ、ヒロイン・比嘉暢子役を務める黒島結菜、暢子の両親である優子役の仲間由紀恵と賢三役の大森南朋、暢子の子ども時代を演じる稲垣来泉が出席した。“朝ドラ”第106作となる本作は、ふるさと沖縄の料理に夢を懸けた暢子と支え合うきょうだいたちの、本土復帰からの歩みを描く、笑って泣ける朗らかな50年にわたる家族の物語。黒島は「物語の1、2週を見て、まだ私の出番があまりない分、一視聴者として楽しんで見られました。沖縄の美しい自然や料理、アメリカ統治時代のことも描かれていたり、沖縄の歴史も知りながら、家族の温かい物語がスタートする。これから面白いドラマが始まるんだなと、私自身が『ちむどんどん(=胸が高鳴ること)しました!」と声を弾ませた。
思いっきり食べることで暢子らしさを表現しています(黒島結菜/比嘉暢子)

(子ども時代を撮影中の現場の)見学に何度も行ったのですが、見ているだけで涙が出そうなぐらい家族の雰囲気が美しくて。比嘉家の子どもたちが素晴らしすぎるから、いいものをちゃんと引き継いでいけるのかちょっと不安になったぐらいです。暢子役の(稲垣)来泉ちゃんは、演じているんだけども、ちゃんと暢子として現場にいて。お父さんと、おそばを足で踏むシーンでくるくる回る場面は本当にすてきだったんです。そんな暢子の素晴らしさを私も表現していきたいです。(暢子はプロの料理人を目指すキャラクターだが)ペティナイフでニンニクの皮をむくという、地味だけどプロの手さばきを見せるシーンがあるんですが、それがとても難しい。家でもフライパンに塩を入れて、それをこぼさないように返す練習をしたりしています。暢子はある意味、何をやっても許される役で、思いきってお芝居ができる。食事のシーンでも遠慮なく、思いっきり食べることで暢子らしさを表現しています。私は、人がおいしそうにご飯を食べる姿を見ていて気持ちいいなって思うので、暢子がおいしいものを幸せそうに食べている姿を見て、いいなって感じてもらえたらうれしいです。
大森さんと2人で比嘉家の柔らかい空気感が出せた(仲間由紀恵/比嘉優子)

沖縄の本土復帰50年の節目の年に、沖縄を舞台にした作品に携われてとても幸せに思っています。作品を通して、もっと沖縄のことを好きになってほしいし、知ってもらえたら。4きょうだいを演じた子どもたちが素直でとてもかわいくて、伸び伸び育っている姿を早く視聴者の方に見ていただきたいです。(演じる優子は)おおらかで明るく、困った人を見ると放っておけない性格ですが、物語が進む中で、いろいろなことを経験した優子さんが、なぜそのような性格になったのか描かれる部分もあるので、その部分も楽しんでもらえたらうれしいです。(夫婦役を演じた)大森さんは静かに黙っているだけで、きょうだい、家族を見守っていてくれる安心感がある。カメラの前やそれ以外でも子どもたちを見守ったり、遊んだり、遊んだり(笑)、いい空気が流れていました。あの時代のお父さんにしては理解のある、とても優しいお父さんだったと思っています。2人で比嘉家の柔らかい空気感が出せていると思います。
猛練習した三線は芝居よりも緊張(大森南朋/比嘉賢三)

(演じる)賢三さんは、いろんなものを背負って家族と一緒に生きている人物。ドラマとしては、暢子ときょうだいの成長の物語であり、その向こう側にある沖縄のいろんな問題も描かれている。そして、いろんなものを背負った両親の物語でもある。だから僕は、全体を通して、いとおしい、愛ある家族の物語だと思いながら演じていました。視聴者の方には、朝、作品を見て温かい気持ちで出勤なり、学校なりに行ってもらいたいです。(賢三は唄三線をこよなく愛している役柄のため)中途半端にはできないと、かなり練習をして撮影に臨みましたが、いざ本番になると緊張してしまって、芝居よりも緊張するんですよね。それで皆さんにご迷惑をお掛けしてしまったんですが、三女から「お父ちゃん頑張って!」と言われたのが、つらくて…。でも何とか乗り切れたと思うので、オンエアでご確認いただけると幸いです。
苦手だったゴーヤーチャンプルーが大好きになりました!(比嘉暢子・子ども時代/稲垣来泉)

沖縄ロケの初日の撮影後、4きょうだいで海を見に行った際、虹が二重になっていたことに感動して、みんなで写真を撮りました。沖縄の景色がとても奇麗で、朝から幸せな気持ちでいっぱいになると思います。監督といろいろお話をして、暢子の感情を一つ一つ考えながら演じました。ワクワクする音楽が流れていて、また明日も見たいと思える作品なので、ぜひ見ていただきたいなと思います。撮影前はゴーヤーが苦手で、食べられるかな?と心配したんですが、現場に登場した時からとてもいい匂いで、実際に食べたゴーヤーチャンプルーがとてもおいしく、今では大好きになりました!