いちばんすきな花2023/12/15

記者会見情報

フジテレビ系の連続ドラマ「いちばんすきな花」の完成披露試写会＆トークイベントが開催され、主演の多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が出席した。同作は“クアトロ主演”という新しい形で、4人の俳優がそれぞれ主人公を演じる作品で、「silent」（同系）の脚本を手掛けた生方美久が、年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人が奏でる新たな時代の“友情”の物語を紡ぐ。「ゆくえちゃんはどういうふうな女性に映っているのか。私とは結構真逆だと思っています」（多部）、「椿に共感できる部分はたくさんありつつ、自分だったらそうしない部分も」（松下）、「夜々は人から見た目だけで勝手に決めつけられてしまうので、とても難しい役だなと感じています」（今田）、「紅葉って一緒にいる相手によってキャラクターが変わるけど、本当の気持ち言えない悩みがある」（神尾）と、演じる役についてそれぞれがコメントした。

いろいろな感情をさまざまな視点で感じることができる作品です（多部未華子／潮ゆくえ）

4人とも性格が違って、価値観とか感じ方とかが違うキャラクターで、ゆくえちゃんは見てくださる皆さんにどういうふうな女性に映っているのかなぁ、と。私はゆくえちゃんと結構真逆だと思っています。でも、どのキャラクターも“全然この子分からない”というのはありません。“そういうとこあるよね”というキャラクターなので、真逆というと違うかもしれないけど、理解できるところもあれば、“そういうふうに思うんだ”とか“そういう態度になるんだ”というところもあります。男女の友情は成立しないと思っていますが、私にも大親友と呼べる男性の友達がいます。それはケースバイケースで、出会い方とかその時の環境とか、本当に多種多様だなと…。4人もまさに、社会人として友人として、そして幼なじみとして、いろいろな関係が生まれて物語が進んでいくので、このドラマを友人などと語りながら見てほしいなと思います。いろいろなキャラクターに感情移入したり、もちろん否定的な意見もあると思いますが、とにかくいろいろな感情をさまざまな視点で感じることができる作品なので、最終回まで楽しんで見ていただけたらなと思います。

いつも揺れ動いてしまう4人が出会うことによって、少しずつ救われていく話です（松下洸平／春木椿）

やりがいのある役だなと感じています。椿に共感できる部分はたくさんありつつも、「僕だったらそうはしないのにな」という部分もありますし。椿だったらどうするかなと、椿をイメージできるような人がいないので、自分の頭の中で考えるしかないんです。撮影はオフィスで1人のシーンからスタートしたので、3人と出会って同じシーンを重ねていくうちに、少しずつ椿のことが分かっていきました。だから、1人ではものづくりができないんだなと、あらためて実感しました。椿たち4人は、すごく不器用なんだと思います。生きることに精いっぱいで、波風立たない人生を送りたいと思っていても、自分の性格や境遇によって左右されてしまう。いつも揺れ動いてしまう4人が出会うことによって、少しずつ救われていく話です。4人の成長を温かく見届けてほしいと思います。時には理不尽なことや、傷つけ合うこともあるとは思いますが、ただただ素直に生きたい、自分らしく生きたいという気持ちだけを持って生きている4人なので、最後まで見守って、応援してください。そして、時々、皆さんの人生にも重ね合わせながらほほ笑ましくご覧になっていただけるとうれしいです。

4人がどう成長していくのか、夜々を演じながら私も楽しみたいと思っています（今田美桜／深雪夜々）

夜々は、人から、見た目だったりで勝手に決めつけられてしまうので、とても難しいと思いながら、探り探りやらせていただいています。私も最初は1人のシーンから始まったのですが、4人のシーンになると、少し夜々がどういう子なのかが分かってきたりするので、4人のシーンは私の中で大きいなと思っています。だけど難しいです（笑）。実際にカット練習を美容師さんに教えてもらいながらやらせていただいて、練習用のウィッグをお借りしているんですけど、最初はウィッグが家にあると自分でびっくりしちゃって（笑）。でも、徐々にできるようになってくると、すごく楽しくて、楽しみながらやっています。さまざまな登場人物に共感したり、自分はそうじゃないなと思ったり。いろいろな考え方ができて、共感して安心できたり泣けたり…。そういうことを、みんなが認め合える世界なのかなと思っています。4人がどう成長していくのか、夜々を演じながら私も楽しみたいと思っています。4人がどんな会話を繰り広げるのかも楽しみなので、ぜひ最後まで温かく見守ってください。

4人の会話の中から“男女間に友情は成立するのか？”の答えを探すのも楽しいかも（神尾楓珠／佐藤紅葉）

紅葉は、しゃべる相手とか一緒にいる相手によってキャラクターが変わるというか、その場では素直な感情なんですけど、周りから見ると「あの子何なんだろう？」と思われちゃう。友達は多いけど、自分の中ではその場をうまく回して楽しくすることが優先になっちゃっているから、自分の本当の気持ちが言えないという悩みをずっと抱えているんだろうなと思います。その場の演じ分けもそうですが、そこからどうやって、ゆくえ、椿、夜々に対して心を開いてちゃんと向き合っていくのかという感情が難しいと思います。本当に、いろいろな楽しみ方ができるドラマだと思います。皆さんが日常で経験したことがあって“分かる”と思うようなシーンやセリフが散りばめられてもいます。そういったところを楽しんでいただいてもいいですし、4人の会話の中から“男女間に友情は成立するのか？”の答えを探すのも楽しいと思います。すごく多種多様な楽しみ方ができると思うので、このドラマの世界観と、藤井風さんの癖になるメロディーと深くてすてきな歌詞の何回でも聴ける主題歌にもどっぷりつかって、最後までご覧ください。