コタツがない家2023/12/21

記者会見情報

日本テレビ系の連続ドラマ「コタツがない家」の制作発表会見が、ドラマの舞台となる深堀家のセット内で行われ、ヒロイン・深堀万里江を演じる小池栄子のほか、共演の吉岡秀隆、作間龍斗、小林薫が参加した。小池は「コメディー、コメディーとあまり言うと期待値が上がってしまいますが、ホームドラマなので、わが深堀家を見ながら、皆さんの中で“うちも夫・お父さん・息子もこういうところあるなぁ”など、立場によって見え方は違うと思いますが、自分の家と近い部分を見つけて楽しんでいただければと思います」とコメント。現場での小池を「武将のようだ」と称した吉岡は「小池さんは本当に完璧。本当にポスターの通り、小池さんに背負って、引っ張ってもらっています」、作間も「小池さんに預けている感じがすごくあって、撮影中も気遣っていただいて、安心できます」と小池への信頼を語った。

撮影で家族が集まるとホッとする（小池栄子／深堀万里江）

撮影は本当に楽しいです！　会社のシーンがあって、いろいろな方とお会いしますが、家族で集まるとホッとしますね。万里江が家族を引っ張っていくと言いつつ、わがまま男を許してきた事実があって、自分の甘えを唯一出せる頼れる存在は家族なので。第1話で家族がそろったところで、お父さん（小林）は無条件に甘えられるので、お顔が見られるだけで楽しいなと思いました。台本の分量は多いですが、みんなで話し合いながら気軽に話を聞いてくれる先輩です。（家族がうまくいくコツを尋ねられると）せっかく家族になったんだったら、人生ジェットコースターのようにいろいろな出来事が起こった時に、一緒にチームとなって、それを乗り越えていくみたいな…それを楽しめる関係性になったら、結果的に家族はうまくいくんではないかな。家族で向き合うと、けんかしちゃったりするから、向き合うのではなく、家族横並びで同じ方向を見るといいと両親にも言われたので、意識しています。深堀家という中でいろんな騒動が巻き起こりますが、ある一家の出来事をこの3カ月間ちょっとのぞき見する気分で、ニヤニヤしながら気軽な気持ちで楽しんでいただけたらと思います。

小池さんに任せっぱなしで、役のままでいられる（吉岡秀隆／深堀悠作）

小池さんは、僕が演じる悠作との芝居の時と、息子・順基との時、お父さんとの時、仕事している時と顔が全部違うからすごいなと思います。順応性だったり、スタッフに対する気配りだったり、本当に素晴らしいといつも感心していて任せっぱなしなので、僕は悠作のままでいられます。ヒモじゃないですが、男ってそういう哀愁というか、女の人に食べさせてもらっている悲しみと、頑張らないといけないけど頑張れない切なさにロマンを感じるところがあるから、僕、悠作が好きなんですよ。言い訳がましいけど真理を突いているところもある。でも万里江さんがいたら駄目になっていく、仕事に対する意欲が落ちるのは分かる気がします。あくまで万里江さんのような人がいたらですが。（家族がうまくいくコツについて）家族も100組いたら100通りの関係性があると思います。昔は「亭主元気で留守がいい」なんて言っていたみたいに、会わない方がいいんじゃないの？　ずっと一緒にいるからもめ始める。家族との距離感は大事なんじゃないかな。万里江が世話好きになりすぎると、こういう駄目な男たちが出来上がってしまうので…コツは、家族との距離の取り方かなと思いますね。

自分に都合が悪いと話をかわしちゃいます（作間龍斗／深堀順基）

すごいお三方と一緒に撮影させていただいていて、最初は緊張でガチガチだったんですが、本当に皆さん優しくて、数日で緊張も解けました。演じる順基のように、話の的を自分からそらすような部分が自分にもあります。自分に都合が悪い、デメリットがありそうな内容の時は、こっちを見ないでほしいという感じでかわしちゃいます。（家族がうまくいくコツについて）僕は、両親に対して気を使うと逆に気を使われてしまうので、逆にあまり気を使わないようにしています。なので、作間家は「思ったら言う！」みたいな感じで、我慢しないで言ってみる。けんか腰にいくのではなくて。反抗期もあまりなかったですし、オブラートに包みながらも思ったことは言っています。

小池さんの仕事ぶりを見て、周りから愛されているとつくづく思う（小林薫／山神達男）

小池さんの仕事ぶりを見ていると、作家さんや監督さんにすごく好かれていて、役者冥利（みょうり）に尽きる、周りから愛されている女優さんだなとつくづく現場で思います。男性は、自分の力が落ちてきているのに、まだ80、90％の力があると思いたがるところがある。50％の力があるとして、謙遜して40％という人はいないし、「あの作品を作ったの俺だから」とか「俺があいつとあいつの育ての親」とか、ちょっと話を盛る。その感覚が達男さんにもあって、自分のギャップが埋められない人がいるんじゃないかなと思いながら演じています。（家族がうまくいくコツについて）格好いいことを言うかもしれないけど、やはりリスペクトの気持ちを相手に持つということが大事かなと思います。子どもに対しても「僕にできないことができてすごい」と思うし、深堀家もそれぞれに対してのリスペクトがあれば、どんなふうになっても互いにすごいなと思えることが大事なんじゃないかなと思います。奥さんにはなかなか言葉には出せないんだけどね。