土曜ドラマ9「たそがれ優作」2023/11/26

記者会見情報

BSテレ東の連続ドラマ「たそがれ優作」の制作発表会見が行われ、主演の北村有起哉、共演の瀬戸さおり、駒木根葵汰、坂井真紀と、アベラヒデノブ監督が出席した。原作は、実写ドラマや映画になった「深夜食堂」をはじめ、「四万十食堂」など数多くの食に関する作品を生み出してきた安倍夜郎の同名漫画。主人公の北見優作を演じる北村は「主役ということで正直、喜んでしまいました（笑）。それが『深夜食堂』を描いた安倍夜郎先生ということもあり、脚本を読ませていただくといろいろと膨らませがいがあり、遊びがいがあるなと。下手すれば何も起こらず退屈になる危険性もはらんでおりますので、これは気合を入れて大いに遊んで、アベラ監督や出演者の皆さんと共に隅々まで作っていかなきゃいけないなという思いでした。おかげさまで、何度か見返すくらい本当に素晴らしい作品になりました」と、喜びを語った。

毎回登場するマドンナが魅力的で、優作じゃなくても勘違いしちゃうかも（笑）（北村有起哉／北見優作）

毎回マドンナが登場して、優作がそのマドンナたちに惑わされる姿が非常に魅力的に描かれております。これなら優作じゃなくても勘違いしちゃうかもなというふうに（笑）。それで勝手にふられた気分になって、たそがれるわけなんです。劇中で出てくる料理を通して、心の駆け引きが目まぐるしく交錯します。あと、劇中劇でも、毎回、僕もやったことないようないろいろなジャンルの映画を初体験させていただきました。もう僕の引き出しは空っぽです…（笑）。「たそがれる」って何かなと考えたのですが、このドラマにおいて優作はときめいていたんだなと思います。ときめくことはとても自由な権利で、年齢制限がないし無制限。このときめきはとても大事で、それがあるからこそ、ちょっと傷ついてたそがれるという。単細胞で浅はかな人かもしれませんが、優作の生きざまには、僕も共感というか憧れを抱きました。たそがれるというのは、とてもすてきなことなんじゃないかなと。そういった人間模様を、1人でも多くの方に肩の力を抜いてしみじみと見ていただければなと思っております。

ヘアメークの役なので、美容師だった時の技術が生かせる役が来たなと思いました（瀬戸さおり／草刈典子）

私の役は、ヘアメークさんということで、メークをするのは初めてですけど、美容師だった時の技術が生かせる役が来たなと思って、撮影に入る前からすごくワクワクしていました。見ていただいたら分かると思うんですけど、優作さんが劇中劇でいろいろな髪形をされているので、本当にやりがいのある撮影でした。毎回、劇中劇で優作が変わりすぎて、全然違う表情を見せているのが楽しくて、ずっと「すごい面白い！」と言って見ていました。俳優さんを支える役をやらせていただいて、こんなにも役者が集中して芝居ができるように、さまざまなことをスタッフさんがやってくださってるんだなと、あらためて実感しました。劇中劇を撮っている裏側も切り取っているので、撮影の裏側が見えたりします。そういうことが分かるチャンスはなかなかないと思うので、そこも注目して見ていただけたらうれしいです。

アベラヒデノブ監督と5年ぶりにご一緒できて、すごくうれしかったです（駒木根葵汰／川上晴樹）

台本が素晴らしくて、僕が出ていないところも含めて、すごく出来上がりを楽しみにしています。ドラマの中の劇中劇が大好きです。毎回、北村さんが一生懸命やっているのを見て、お芝居をするのが大好きなんだろうなと近くで見ていて、ほっこりしていました。北村さんは、休憩中にお花の写真を撮っていたり、緩い感じが優作とリンクしていてぴったりだと思っていました。僕が演じる晴樹はズバズバ言うキャラクターなので、隙だらけの部分を見せていただいたので、演技がしやすかったです。でも、あんなに隙だらけで生きていけるのかとちょっと心配にはなりましたけど…（笑）。優作ももちろん、作品の中でかわいらしいなと思う部分がたくさんあるのですが、北村さんの中にもそういった部分がたくさんあって大好きです。アベラヒデノブ監督とは、20歳の時にいろいろなご縁があって、スーパー戦隊（テレビ朝日系特撮ドラマ『機界戦隊ゼンカイジャー』）をやらせていただいて、そこからさまざまな経験をさせていただいた上で、こうやって5年ぶりにご一緒できるというのがすごくうれしかったです。

茜が言う言葉がすてきで、自分でも言いたいなと思うセリフがありました（坂井真紀／茜）

北村さんとお芝居できるのがすごく楽しいので、この作品に参加しました。脚本を読ませていただいたらとても面白くて、北村さんの魅力が満載でした。いじめがいがあって、すごく楽しかったです。あと、何を言っても返してくださるので、掛け合いもすごく楽しかったです。見どころは劇中劇なんです！　時代劇があったり、映画の何かかなとか思ったりといろいろだけれども、それが台本を読んだ時から軽く超えてる。これは北村さんがやったからこそ、下積みの長い役者・優作のすごみが出ていて、本当に劇中劇を超えてますよね。素晴らしいと思います。私も、北村さんがメークルームに入ってきた時に「優作だ！」と思いました。私服も近いのかも。北村さん祭りみたいな感じになっています。優作を通して、人生の甘さとか苦さとか、しょっぱさとかが堪能できる作品になっていて、その中で私は、それぞれのストーリーの最後に優作が訪れるバーのママを演じます。そこで、キツいような優しいような、的を射ていると言うと言い過ぎかもしれませんが、茜が言う言葉がすてきで、台本を読んでいてもこれを言いたいなと思うセリフがあったので楽しかったです。