「修仲2」3話レビュー「俺、フラれる?」揺れる日置(藤本洸大)に、渡会(簡秀吉)が「絶対ない」2026/11/02 19:00

藤本洸大と簡秀吉がダブル主演を務める、ABCテレビの連続ドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました2」(土曜深夜1:00、関西ローカル)。10月31日放送の第3話では、渡会紬嵩(簡)の元カノが現れ、恋人の日置朝陽(藤本)が思いがけない不安に襲われる。
本作は、隠木鶉氏の同名小説を原作に、平凡な男子高校生・日置と、学園の人気者“四天王”の一人・渡会の恋を描く青春ピュアラブストーリー。修学旅行をきっかけに恋人同士となった2人は、シーズン2で高校3年生に。クラスが離れても、仲の良さは変わらない。
幸せオーラ全開の日置! 渡会の溺愛ぶりも相変わらず
幕開けは、浮かれきった日置から。バドミントン部を引退して渡会と過ごす時間が増え、動物園デートの2ショット写真を眺めてはニヤニヤ。髪までセットするようになり、水無瀬(下村未空)と猪野(新井元輝)に「キラキラしてるし。オーラが違う」と言われるほどだ。

ただ、2人に「前よりわがままになったかも」と言われ、少し引っかかる日置。荷物を持ってもらうのも、口元を拭いてもらうのも、いつしか当たり前になっていたらしい。もっとも、あの甘やかされぶりでは仕方ない気もする。

そこへ割り込んでくるのが、親友・辻谷萊空(山田健人)。ネクタイを忘れたから貸してほしい、しかも「半分でいいから」とハサミで切る案まで出してくる自由さには驚かされる。すかさず渡会が現れ、「俺の日置に何してんの?」とお決まりの独占欲を発動。ちなみに、後のシーンでは辻谷が紙で作ったと思われるネクタイをつけていた。このやりとりの結末がこれとは、さすが辻谷だ。
日置が渡会からもらったヘアオイルを使っていると知ると、渡会は「うれしい」と顔をほころばせる。ネクタイを直し、髪を褒めたかと思えば、日置を人目につきにくい場所へと手を引き、頬にキス。周りにバレるのではと慌てる日置をよそに、周囲の生徒たちはまるで時が止まったかのように静止している。2人だけの世界を映像にしたような、遊び心のある演出も効いている。

元カノの登場で一転! 日置の頭の中は不安でいっぱい

ところが放課後、状況は一変。一緒に帰るはずの渡会から急に用事ができたと連絡が入り、「かわいい女の子と一緒に帰っていた」という目撃情報まで。いつも日置を優先する渡会だけに、気にならないはずがない。

守崎尚哉(桜木雅哉/原因は自分にある。)、仲里晴輝(福田歩汰/DXTEEN)、堀田颯斗(清水海李)と捜しに出ると、カフェで見知らぬ女子と2人きりの渡会を発見。相手は中学時代の元カノ・新山珠々(鈴川紗由)だった。

真っ先に「浮気だけは絶対許さない」と怒りをあらわにしたのは仲里。自身も元カノの浮気に傷ついた過去があるとはいえ、水をぶっかけようとまで言い出す勢いには笑ってしまう。渡会を信じる守崎、冷静に状況を確かめようとする堀田と、反応は三者三様。日置を心配して集まったはずなのに、それぞれの性格が出るやりとりが実ににぎやかだ。
当の日置は「何か事情があるのかも」と渡会をかばう。けれど翌朝には、壁に頭をグリグリ押し付けて「大丈夫じゃないかも……」。前日の浮かれぶりとの落差が、おかしくも切ない。藤本は、うれしい時には素直に頬を緩ませ、悩み始めるとみるみる表情を曇らせる。壁に向かって思い詰める姿には笑ってしまうのに、日置の悩みが軽く見えないのも、藤本のお芝居ならではだ。

追い打ちをかけるように、渡会から「話したいことがあるから」のひと言。堀田によれば、渡会は以前、元カノの性格が変わったことで気持ちが冷めて別れたのだという。そこで日置が思い出したのが、水無瀬たちの「わがままになったかも」。自分も冷められたのでは……と、考えれば考えるほど悪い方へ。
これまでは、日置がほかの男子と親しくするたびに渡会が嫉妬し、「俺だけが好きでいたい」とまで口にしてきた。それが今回は立場が逆転。日置の方が、恋人の過去を気にして落ち着かなくなってしまう。冒頭では幸せいっぱいだった日置が、何げなく言われた「わがまま」のひと言に、こんなにも振り回されるとは。
「それはない。絶対ない」渡会の言葉にほっとする
迎えた放課後、「俺、フラれる?」と身構える日置に、渡会が切り出したのは「俺と一緒に、元カノに会って欲しい」という意外なお願いだった。

誕生日デートの帰りに偶然再会した珠々から、どうしても話したいと連絡があり、カフェで会っていたという渡会。珠々は今も渡会を想っていて、諦めるきっかけとして、今の恋人に会わせてほしいと頼んできたのだ。
渡会は、珠々に恋人がいることを隠さなかった。一方で、スマホの待ち受けにしている動物園での2ショット写真は見せない。日置の知らないところで、勝手に写真を見せることはしなかった。
事情を知った日置は、カフェで2人を見ていたことを打ち明ける。「不安だった?」と聞かれて、「うん。まぁ……ちょっと」。申し訳なさそうに日置を抱きしめた渡会は、「もしかして、渡会に振られるかもって」と漏らす日置に、間髪入れず「それはない。絶対ない」。さらに「俺は日置しか見てないし。これからも、日置のこと一生、離すつもりとかないから」と、真っすぐに告げる。
渡会の気持ちは、これまでの言動で十分に分かっている。それでも、不安な時にこうして言葉にしてもらえるのは、やっぱりうれしい。「よかった」と力が抜け、渡会の肩にもたれる日置もいい。いつもは照れてしまうことが多いのに、この時は素直に甘えている。そんな日置を優しく受け止める簡の表情にも、つい見入ってしまった。
渡会の家で2人きり! 最後は別の意味でドキドキ
珠々に会うかどうかは、2人で考えることに。答えを急がず相談し合うところが、いかにもこの2人らしい。

ところが、渡会が作戦会議の場に選んだのは自宅。「今日は誰もいないし」のひと言に、日置は再びドキドキ。さっきまで振られる心配をしていたのに、今度はまるで種類の違う緊張と闘うのだから忙しい。玄関で渡会が内側から鍵をかけると、日置の心の声は「渡会の家で、2人きりって……大丈夫か、俺」。鍵の音一つで頭がいっぱいになるあたり、日置の純情ぶりは健在だ。
元カノの登場で、これまでとは違う不安に直面した日置。渡会の愛情表現は変わらずストレートだけれど、日置も少しずつ、自分の弱いところを見せられるようになってきた。甘えるだけではない、恋人同士としての関係の深まりもしっかり感じられた。
そんな2人なら、これから何があってもきっと大丈夫。そう思えた直後に待っていたのは、今度は別の意味でドキドキする展開だった。渡会の家で2人きりとなった彼らに何が起こるのか、続きが気になって仕方ない。
【番組情報】
「修学旅行で仲良くないグループに入りました2」
ABCテレビ(関西ローカル)
※放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信、FODで独占見放題配信。
文/斉藤和美
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