選ばれる女から、復讐する女へ「シンデレラゲーム~偽りの母娘(おやこ)~」のMAXな中毒性2026/10/29 12:00

もし、ある日突然、自分が“財閥の娘”だと知らされたら……。一度は夢見てしまいそうな、まるで童話のようなシンデレラストーリー。ところが、BS11で11月6日金曜からBS初放送となる「シンデレラゲーム~偽りの母娘(おやこ)~」(毎週金曜午後3:59~)で描かれるのは、そんな甘い物語ではない。
家族を支えながら、地道に日々を生きてきた女性。そんな彼女の前に、思いもよらない運命が訪れる。突然手にしたのは、これまでとはまるで違う世界。そして、その先に待っていたのは華やかな暮らしではなく、隠された秘密と裏切り、複雑に絡み合う人々の思惑だった。“シンデレラ”になって、幸せへの階段を上っていると思った瞬間、足元から崩れ落ちていく人生。信じていた人に裏切られ、大切なものまで奪われたヒロインは、やがて自分の人生を取り戻すために立ち上がる。そこから始まるのは、愛憎、欲望が入り乱れる壮絶な復讐(ふくしゅう)劇だ。

この波瀾(はらん)万丈なヒロインを演じるのがハン・グル。明るさや親しみやすさを感じさせる表情から、深い傷を抱え、怒りと覚悟を胸に進んでいく姿まで、物語の展開とともに変化していく女性を熱演する。
まずは人間関係を整理 登場人物の幼少期からその因縁は始まっていた!

物語は2003年、幼いク・ハナとユン・ユジンの運命が交差するところから始まる。
両親を亡くして養父母の元で家事を強いられ、まるで無休の女中のように扱われていたク・ハナ。一方、ヘソングループの令嬢ユン・ユジンは、両親からたっぷりの愛情を注がれ、何不自由のない生活を送っていた。
そんなユン・ユジンをうらやましく思っていたのが、従妹(いとこ)のユン・セヨン。彼女の父親が、ユン・ユジンの母のシン・ヨジンの弟で、一家はシン・ヨジンから金銭的な支援を受けていた。ユン・セヨンがついた、あるうそをきっかけに、ユン・ユジンは船の事故に遭い、記憶を失ってしまう。
その頃、重い病を抱えていたものの成績優秀だったファン・ジングは、シン・ヨジンの支援によって手術を受け、無事に成功。ファン・ジングは、養母から暴力を受けていたク・ハナを助け、彼女に「養父母のもとへ戻らないほうがいい」と助言する。その言葉を受け、ク・ハナは養父母のもとを離れ、施設で暮らすことを決意する。
そこでク・ハナは、事故によって記憶を失い保護されていたユン・ユジンと出会う。境遇はまったく違っていた2人だが、やがて親友に。ク・ハナは亡き両親の友人夫妻の養女となって施設を出る一方、ユン・ユジンも裕福な夫婦の養女となり、アメリカへ渡ることになる。
離れ離れになっても、2人の友情は続いていた。
ク・ハナにはク・ジソク、ク・ジウン、ク・ジチャンという3人の弟妹ができ、家族6人で仲良く暮らしていた。しかし、ク・ハナの人生は再び大きく変わる。彼女のピアノの発表会へ向かっていた養父母が交通事故に遭い、突然この世を去ってしまったのだ。
残された弟妹たちを守るため、ク・ハナはまだ若い身で家族を支えることを決意。生活費を稼ぐため、いくつものアルバイトを掛け持ちしながら、懸命に家族を養っていくことになる。そして時は流れ2024年……。幼い日の事故、偽りの言葉、家族にまつわる秘密……、過去に隠されていた真実が少しずつ明らかになるにつれ、ク・ハナの日常は大きく揺らぎ始める。

ク・ハナ(演:ハン・グル)
旅行ガイドとして家族を支えている。さらに親友ユン・ユジンの死後は彼女の息子イ・ウンチョンを育てている。そんな時に財閥のシン・ヨジンが実の母と名乗り出て、生活は一変! 財閥令嬢としての暮らしが始まる。

ユン・ユジン/イ・ドゥナ(演:ミン・ハラム)
記憶を失ったまま、イ・ドゥナとして暮らす。そして、シングルマザーとして一人息子を育てていたが、死んでしまう。

ファン・ジング(演:チェ・サン)
シン・ヨジンが会長を務めるヘソングループの一つ、ヘソンツアーの社長。ユン・セヨンと婚約している。

ユン・セヨン(演:パク・リウォン)
ヘソングループの跡継ぎになるべく画策していたところ、実の娘としてク・ハナが現れて、敵意をむき出しにする。ク・ハナの義弟ク・ジソクは元恋人。ヘソンツアーチーム長。

ク・ジソク(演:クォン・ドヒョン)
両親の事故死に不審を抱きシン・ヨジンに接近する。ヘソングループ統括本部長。

シン・ヨジン(演:ナ・ヨンヒ)
イ・ウンチョンが実の娘のユン・ユジンの息子と知り、育ての母であるク・ハナを自分の娘に仕立てあげる。ヘソングループ会長。

その愛は娘のため? 自分の欲望を優先する2人の母親

本作で強烈な存在感を放つのが、財閥を舞台に繰り広げられる母親たちの思惑だ。まず注目したいのが、ヘソングループの会長であり、慈善事業にも積極的に取り組むシン・ヨジン。孫が見つかったと知れば、素直に家族として迎え入れてもよさそうなものだが、シン・ヨジンは孫を養育しているク・ハナをさまざまな策略のもとで利用し、実の娘として受け入れるという、理解不可能な行動に出る。慈善家としての顔だけではなく、目的のためなら手段を選ばない策略家としての“裏の顔”が、物語を大きく動かしていく。
そして、もう1人忘れてはいけないのが、ユン・セヨンの母・チェ・ミョンジだ。シン・ヨジンの前では「義姉さ〜ん♪」と愛想よく振る舞いながら、娘のユン・セヨンには従妹のユン・ユジンを敵視するような言葉を吹き込み、嫉妬心をあおっていく。さらに、ユン・ユジン失踪の原因を知りながら真実を隠し、ユン・ユジンが記憶を失った状態で保護された施設から海外に養子に出されることも知りながら、見て見ぬふりをする。すべては、娘のユン・セヨンをヘソングループの後継者にするため。娘を思う母親というより、自らの欲望をかなえるために娘を利用しているようにも見えるチェ・ミョンジ。その狡猾(こうかつ)な立ち回りによって、ク・ハナやユン・セヨンたちは、知らず知らずのうちに大人たちの欲望に巻き込まれていく。
つまり本作は、ク・ハナとユン・ユジンの運命だけでなく、シン・ヨジンとチェ・ミョンジ、2人の母親の欲望がぶつかり合う物語でもあるのだ。そんな“欲深き母親”を演じるのが、ナ・ヨンヒとチ・スウォン。
ナ・ヨンヒといえば、大ヒットドラマ「涙の女王」「黄金の私の人生」で財閥ファミリーの一員として出演。品のある華やかな雰囲気の一方で、その奥にある強烈な執念や欲望まで表現できる、韓国ドラマには欠かせないベテラン俳優だ。
一方のチ・スウォンも、「復讐の化身 ヨン・スジョン」ではヒロインの財産を奪おうとする欲深い女性を演じるなど、強烈な存在感を発揮。「テプンの花嫁~愛と復讐の羅針盤」では、目の前で夫を惨殺され、さらに事故で記憶を失う妻役を演じ、まったく異なる表情を見せている。
韓国ドラマファンにはおなじみの2人が、本作ではそれぞれ“娘のため”を掲げながら、実は自らの欲望に突き動かされる母親を熱演。果たして、母親たちの欲望に翻弄(ほんろう)されるク・ハナたちは、自分たちの人生を取り戻すことができるのか。2人の母親の一挙手一投足にも注目したい。
……と、ここまで説明しても、まだク・ハナの本格的な復讐は始まらない。実の母と信じていたシン・ヨジンの裏切りに気付いた瞬間から、物語はようやく本題へ突入。そこに至るまでの長い前振りだけでも、視聴者の予想を次々と覆し、本作が「ドーパミン爆発の激情復讐ドラマ」と呼ばれるのも納得の面白さだ。
「シンデレラ」と聞けば、多くの人が幸せをつかむ女性を思い浮かべるだろう。しかし本作で描かれるのは、ただ“選ばれる”だけのヒロインではない。幸せを目前にしながら人生を奪われた女性が、自らの手で運命を切り開き、復讐へと立ち上がる姿だ。
選ばれる女から、復讐する女へ。次々と明かされる秘密と複雑に絡み合う人間関係の中で、「シンデレラ」というタイトルに込められた本当の意味も見えてくる。ハン・グルが体現するヒロインの鮮やかな変貌と、先の読めない復讐劇から最後まで目が離せない。

【ストーリー】
7歳で両親を失い父の友人に引き取られたク・ハナは、18歳で養父母も事故で亡くし、血のつながりのない弟妹と親友の遺児を育てることに。旅行ガイドとして懸命に生きる中、トラブルからヘソンツアー社長ファン・ジングと衝突し、彼の婚約者ユン・セヨンの告発で職を失う。一方、ヘソングループ会長シン・ヨジンは長年、生き別れた娘を探し続けていた。
【番組情報】
韓国マクチャンドラマアワーⅡ
シンデレラゲーム~偽りの母娘(おやこ)~ ※BS初放送
BS11
11月6日スタート 金曜午後3:59~5:50
※2話連続放送
※BS11公式動画サイト「BS11+」とTVerで見逃し配信
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