松田元太「台本を読んで酔った」衝撃作「はだかんぼうたち」で“欲望むき出しのクズ男”に挑む2026/09/21 07:00

松田元太(Travis Japan)が主演を務めるオシドラサタデー「はだかんぼうたち」(土曜午後11:00)が、テレビ朝日系で10月3日にスタートする。
本作は、江國香織さんの同名小説を原作に、大人の男女が繰り広げるスリリングかつ危険な恋愛模様を描く。松田は、主人公の靴職人・鯖崎涼を演じる。大原耕二役で出演した「東京タワー」(2024年)の制作陣と再タッグを組み、相手に恋人や配偶者がいるかどうかに関係なく、無邪気に人の懐へ飛び込んでいく“悪い男”に挑む。
今回のインタビューでは、台本を読んだ時の衝撃から役作り、そして鯖崎と自身に共通する人生観まで、松田にたっぷり語ってもらった。
――まずは、台本を読んだ時の第一印象を教えてください。
「正直、鯖崎という人物に酔ってしまい、気持ち悪くなってしまいました。文字で読んでいるだけでも引き込まれてしまうような、危険な世界観です。まさに『欲望に手足が生えたような役だな』と感じました。世間で言われる“クズ男”とも取れる一面を映像化するにあたって、どこまで魅力的かつ人間味豊かに演じられるか。そして、見てくださる方の心をどれだけ揺さぶることができるのか、今から演じるのがすごく楽しみです」
――松田さん自身から見ても、鯖崎はやはり“クズ男”ですか?
「半端ではないクズ男です(笑)。ただ、鯖崎本人にはまったく悪気がないんですよ。目の前に現れる人たちと、欲望のままに関係を持ってしまう。周りから見たら間違いなくクズですが、鯖崎自身はそう思っていない。彼なりの愛情表現や、人に対するリスペクトみたいなものが根っこにあって、そこがとても絶妙なんです。台本を読むたびに理解の仕方が変わるので、面白い役だなと感じています」

――台本を読んで気分が悪くなるほど作品に引き込まれるということは、それだけ役にのめり込むタイプなのでしょうか。
「シンプルにお芝居が好きなんですよね。自分にない要素と、ある要素を足し算や引き算をしながら、その役を楽しむ。僕自身は周囲の環境や人間関係によって性格がガラッと変わるタイプなので、役と照らし合わせたり、あえて重ねなかったりしながら作っています。ひとたびその世界に入ったら、入り込むしか方法を知らないので、『誰よりもその世界を楽しんでやろう』という思いで飛び込んでいます」
――物語が進むにつれて、切ないシーンも増えていきます。そうした場面では、松田さん自身も心が苦しくなったりしますか?
「なりますね。かなり食らいます。でも、カットがかかれば、その瞬間はケロッとしているんですよ。やはり、その人物として生きている時間がすごく好きなんだと思います」
――今作では、「東京タワー」と同じスタッフ陣と再タッグを組まれています。チームへの信頼感はいかがですか?
「とてもやりやすくて、いい環境を整えてくださっているので感謝しています。今回もインティマシーコーディネーター・西山ももこさんのサポートのもと、しっかり話し合いながら安心して作品づくりに臨めています。江國さん原作ならではの“白黒つけないグレーな美しさ”や“ハラハラで危険なのに、リアルで美しい世界観”は『東京タワー』とも共通していますが、今作ではさらに良い作品としてお見せしたいです」

――劇中ではオーダーメイドの靴職人という一面もありますが、役作りで準備したことはありますか?
「実際に職人さんの工房にお邪魔させていただきました。職人さんの手つきや目つき、そして工房の空間そのものにとても刺激を受けて、興奮しましたね。先生が僕の足にぴったりの靴をオーダーメイドで作ってくださったのですが、履き心地が抜群で『本当に一生ものだな』と感動しました。職人さんへの感謝と靴を手にしたときのあの喜びを、作品を通してしっかりと届けたいです。役作りとしては、ジムに通ってパーツごとに体を鍛えたり、食事管理も行っています」
――女性たちを引き付けて離さない鯖崎の魅力や“色気”は、どこから生まれていると思いますか?
「ギャップとストレートさだと思います。靴職人として仕事に真摯(しんし)に向き合う顔もあれば、無邪気にニコッと笑う顔もある。感情や表情がコロコロ変わる人間味があって、思ったことを真っすぐ言えてしまう。周りから見たらどこかかわいらしく映る部分もあると思うので、そこを丁寧に表現していきたいです」

――鯖崎は“一度きりの人生、自由に生きる”という信念を持っています。松田さん自身が、仕事や生活において大切にしていることはありますか?
「そこは鯖崎と全く一緒で、“一度きりの人生”だと思っています。先輩方の教えや作品に触れていく中で、“後悔がないように生きたい”という思いが強くあります。なので、何事も出し惜しみせず、いつでも100%全力投球。力を抑えるのが好きではないんですよね(笑)」
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「この作品は“何が正解で、何が不正解か”をはっきり決めつけない作品です。誰かに流されてもいいし、ふわっとしていてもいい。視聴者の皆さんには、人間が持つ割り切れない感情や関係性をまるごと受け止めて、『美しく生きているな』と感じていただけたらうれしいです」
【プロフィール】
松田元太(まつだ げんた)
1999年4月19日生まれ。埼玉県出身。Travis Japanのメンバー。近年の出演作はドラマ「東京タワー」(テレビ朝日系/2024年)、「ビリオン×スクール」(フジテレビ系/24年)、「人事の人見」(フジテレビ系/25年)、「カラちゃんとシトーさんと、」(Prime Video/26年)など。
【番組情報】
オシドラサタデー「はだかんぼうたち」
テレビ朝日系
10月3日スタート
毎週土曜 午後11:00~11:30
取材・文/onishi
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