松村邦洋「豊臣兄弟!」第33回解説 お市と勝家の壮絶な最期と、千利休の登場2026/09/02 12:00

NHK総合ほかで放送された大河ドラマ「豊臣兄弟!」の第33回「北庄(きたのしょう)城の別れ」について、YouTubeチャンネル「松村邦洋のタメにならないチャンネル」で松村邦洋が独自の視点から解説を語った。今回は視聴率9.2%と1桁に落ち込んだが、松村は裏番組で放送されていた大型特番の影響を指摘しつつ、ドラマの内容の濃さと俳優陣の熱演を高く評価した。
物語は、賤ヶ岳の戦いで敗れた柴田勝家(山口馬木也)とお市(宮﨑あおい)が、越前・北庄城で最期の時を迎える場面から展開する。お市が不慣れな手料理を勝家に振る舞い、勝家がまずさを隠して喜んで食べるという夫婦の温かい交流が描かれた。松村は、これまでの誇り高い姿から一変して夫への愛情を見せたお市について、宮﨑の圧倒的な演技力を絶賛した。また、お市が娘の茶々(井上和)ら三姉妹に「己の身を守るために使え」と守り刀を託すシーンを取り上げ、これが後の歴史を動かす重要な伏線になると解説している。
迫り来る秀吉(池松壮亮)の軍勢に対し、勝家とお市は天守から飛び降りて最期を遂げるという衝撃的な演出がなされた。松村はこのダイナミックな描写に驚きつつも、その直後に2匹の蝶が小一郎(仲野太賀)の前に飛んでくるシーンに触れ、「勝家とお市の魂が蝶になって現れたファンタジックで美しい演出だった」と感嘆の声を漏らした。さらに、秀吉の陣営に引き取られた茶々がねね(浜辺美波)に反発するも、ねねがお市への深い敬意を語ることで茶々を諭す場面が描かれ、女性たちの複雑な心情の交錯が見事に表現されていた。
一方、織田家との決別や戦のむなしさに打ちひしがれる小一郎は、京都の大徳寺でふさぎ込んでいた。そこに千利休(吉岡秀隆)が現れる。利休は苦い茶と甘い菓子の関係を説き、割れた茶器を繕いながら「直すのも楽しい」と語りかける。松村は、この吉岡の独特の空気感を持った芝居を称賛し、今後、利休と小一郎が深く関わっていく重要な出会いのシーンであったと分析した。
動画の終盤、大徳寺を訪れた正室・慶(吉岡里帆)の明るさに救われた小一郎は、ついに秀吉と共に天下取りの険しい道を歩む覚悟を決める。松村は、ダークな野心をむき出しにする秀吉と、彼を支える小一郎の今後の快進撃に期待を寄せ、「次週は小牧・長久手の戦いへとつながり、徳川家康との直接対決が本格化する」と熱く語って解説を締めくくった。
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