「君は夏のなか」奥智哉&杢代和人、3度目の共演で絆を強固に「この2人で良かったなって」2026/06/22 21:00

奥智哉と杢代和人(原因は自分にある。)がダブル主演を務める、ドラマNEXT「君は夏のなか」(水曜深夜0:30)が、7月1日にテレ東系でスタート。それに先駆け、試写会&記者会見が6月22日に開催され、両名が登壇した。
本作は、奥と杢代がダブル主演を務めるボーイズラブストーリー。BL界で数々の話題作を生み出してきた古矢渚氏の「君は夏のなか」「君と夏のなか」(一迅社刊)を原作に、共通の趣味を持つ男子高校生の戸田渉(奥)と佐伯千晴(杢代)が織り成す、ひと夏の恋を甘く爽やかに描く。
脚本は「40までにしたい10のこと」(2025年/テレ東系)で全編脚本を執筆した齊藤よう氏が担当。監督は、話題を集めたBL作品を世に送り出した2人、「シュガードッグライフ」(24年/ABCテレビ)の佐々木梢氏と「25時、赤坂で Season2」(25年/テレ東系)の芳賀俊氏がタッグを組む。
先日、本作の主題歌が福山雅治の「蛍」に決定したことが発表されたが、知らされた際には思わず「二度見した」という2人。杢代は「僕らはそのことを撮影中に知ったのですが、2人で『うそでしょ!?』と……。本当に光栄です。作品ともすごくマッチしていて、歌詞を見るだけで渉と千晴の青春が思い浮かびます」と。奥も「腰を抜かしました」と話し、「周囲からも『まじかよ!』の声がすごくて、福山さんに感謝、感謝です。今回のために新しくニューミックスで作っていただいて、恐悦至極といいますか……」と、両名ともに夢見心地の様子だった。

出演当時の心境については、「僕は過去にも、テレ東さんの水曜深夜の枠で『みなと商事コインランドリー』という作品をやらせていただいて。今回、ダブル主演として同じドラマの枠に帰ってこられたというのは、すごく感慨深いですし、“自分も成長しているんだな”と感じて、すごくうれしかったです」と奥。杢代は「ダブル主演をやらせていただけるということで、もちろんうれしさや喜びがありました。そして、俳優・杢代和人としてもっと成長したいと思ったきっかけの作品でもあるので、思い入れもとても強いです」と、本作への愛をうかがわせた。

それぞれ役を演じるうえで意識したことを問われると、渉役の奥は「渉はすごく真っすぐで、自分の思ったことをすぐズバッと言うような性格。自分が高校生だった時のことを思い出して、“なんか懐かしいな”と思いながら演じました。うそがつけない、素直なところは僕とも似ていると思います。あとは、人に恋愛感情を抱いたことがないという設定だったので、好きになる瞬間は多分すごく新鮮なんだろうなと、とにかくフレッシュな気持ちで演じました」と、自身との共通点を交えつつ語る。
対して、千晴役の杢代は「普段生活している時とは違う、渉にしか見せない表情を意識して撮影していました。なので、2人だけのシーンの時の千晴の表情に注目してほしいと思います」と、表情の変化をアピールした。

それぞれの役どころの注目ポイントも挙げていくが、奥が「千晴が渉にちょっかいをかけるシーンがたびたびあるのですが、千晴に翻弄(ほんろう)されている、ちょっと困った顔をした渉はかわいらしいんじゃないかなと思います。僕自身、普段もっくん(杢代)と話していても……」と考え込んでしまい、杢代から「何を言おうとしてる!?(笑)」とツッコまれるシーンも。結論、奥は自身と杢代も役柄同様に「じゃれ合っていた」ということを伝えたかったそう。

一方で、杢代は「台本や原作漫画を読んでいた時から感じていましたが、お互いに真っすぐ気持ちを伝え合うシーンがとてもすてきだなと。高校生ゆえの素直さが垣間見えますし、それが夏という季節と相まって、すてきな空間になっていると思います。僕自身、特にこのシーンは“いいシーンにしたい”という意識も強かったので、注目してほしいポイントです」と、思いを伝え合うシーンを推した。
会見では、2人が撮影中の裏話を“絵日記”で発表、お互いにその絵が何を指しているのか当て合うコーナーも。まず、奥が「本当に下手くそ」と書かれた絵日記を出すが、杢代は「石とかじゃないよね? 赤いはんぺんみたいなものは何?」と困惑する姿も。しかし、奥から「7話に出てくる」とヒントをもらうと、「渉も下手くそで、おっくん(奥)も下手くそ……おにぎりだ!」と回答し、見事に正解。杢代が「劇中でおにぎりを握るシーンがあって、ト書きにも“渉がうまく握れない”とはあったのですが、本当に下手くそでした」と語ると、奥は「役作りです。役者ですから」と胸を張っていた。


杢代は「うれしかったあの日」と書かれた絵日記を。すると、奥はすぐに思い付いた様子で「杢代和人レベチ誕生祭!」と回答。杢代が「正しくは杢代和人レベチ生誕祭」と修正しつつ、「この作品の撮影中に僕、22歳の誕生日を迎えまして、その日お祝いしてもらった時の絵です。皆さんからケーキをいただいて、それもとてもうれしかったのですが、おっくんから雪駄(せった)をもらって、それもすごく思い出に残っていて」と、雪駄のイラストを見せつける。なお、奥は「全然履いてくれなかった」とぼやいていたが、クランクアップの際に杢代からも奥に同じ種類の雪駄をプレゼントし、おそろいの雪駄を所持しているそう。

続けて、「私は○○のなか」と題して、いま夢中になっているものやことの写真を発表していく。奥はボルダリングを挙げ、「友達が誘ってくれたのをきっかけに始めて、登るだけなのですが、楽しくて。登った後の達成感もすごくよくて、1人でも行くくらいハマっています」と紹介。

対する杢代は奥との2ショットを披露し、「撮影中、毎日自撮りをすることを日課にしていたんです。僕、おっくんと共演するのが3回目なのですが、これまで2人で写真を撮った記憶があまりないなと思って。思い出を毎日何かしら残していきたいなと思って、毎日自撮りを撮っていました。たぶん1日も忘れずに……」と振り返るが、奥は「1日だけ忘れた日あるよ」とポツリ。杢代は「ごめんなさい!」と慌てつつ、「放送に合わせて視聴者の皆さまにお届けできたら」と、ファンの期待をあおった。

質疑応答では、記者から「共演を重ねてきたからこそ感じるお互いの好きなところを教えてください」という質問が。まず奥から「気配り屋さんで、細かいところにすぐ気付くんです。周りをしっかり見て、現場の空気を温かくしてくれて、大人びていて。そして、この横顔ですね。劇中でも千晴の横顔を眺めているシーンが多いのですが、いつ見てもきれいだなと」と、次々と五つほど杢代の魅力が飛び出す。

杢代はそれに喜びつつ、「一つ目は素直さです。ご飯をきれいに食べますし、作ってくれたものを残さない。劇中で使った食べ物とかも全部食べていたんです。あとは、現場のカメラマンさんや照明部さん、演出部さんなど、スタッフさん全員の名前を把握しているところもすてきだなと思います。あと、ピュアなのですが、きちんと自分の中に芯が通っていて、それを曲げない意志があるところ。そして、僕もたくさんおっくんの横顔を見てきたのですが……いい横顔をしています!」と奥にお返しの褒め合いを。それを受け、奥は「横顔がいいドラマですね」と、ほほ笑んでいた。


なお、新たに知った一面もあったそうで、「もっくんは普段仕事をきちんとこなすしっかり者なのですが、2人でいる時に、ちょっとだけ悩みごとや不安なことを話してくれて、弱さを見せてくれた時はうれしかったです。心を開いてくれたんだなと」と奥。杢代は「おっくんはすごく不思議で、一緒に話していても、次に何の言葉が来るのか予測できない、不思議な魅力を持っている。1人でいる時に、一点を見つめてぼーっとしていることがあって、何か悩んでいるのかな、僕が何か気に障ることしちゃったかな、と思っていたら『ぼーっとしているだけ』と言っていて(笑)。そこはあらためて知った一面でした」と、知られざる奥のエピソードを披露した。

劇中、お互いに刺激を受けた部分を問われると、奥は「1話でいうと河川敷のシーンもですし、全部のシーンがそうなのですが、千晴と会話してる時の空気感、間の使い方みたいなものが、すごくいいんですよね。世界観を作り上げているピースの一つと言えるほど、千晴としてそこにいてくれました。1話は渉が千晴を追いかける構図が多いので、そこはもっくんに委ねつつ、僕もどう遊ぼうかなと思いながらやっていました」と、杢代の立ち居振る舞いを称賛する。
そして、杢代も「あらためておっくんと共演して、すごく言葉の威力がある方だなと思って。セリフを伝える力があって、おっくんにストレートなセリフを言われると刺さるんです。それはもちろん表情や声のトーンなどもありますが、そういうものも含めて、すごく届くなと思って。それを受け取ることで、僕もどんどんお芝居が広がっていったので、おっくんのこの声にはたくさん助けられました」と奥に感謝を告白。奥は照れ隠しか、“イケボ”でお礼を述べつつ、「もっくんが千晴でいてくれたから、僕も自然と渉としての言葉が出てきた。僕ともっくんで渉と千晴を演じられて、この2人で良かったなってすごく思います」と真摯(しんし)に思いを伝えた。

最後は、奥が「この2人の若い青さ、ノスタルジックでエモエモなエネルギーを摂取したい方は、ぜひこの『君は夏のなか』で、目からも鼻からも、脳からも肌からも、全身で感じてもらえたら幸いです(笑)。あと、劇中で僕らは“聖地巡礼”をしますが、この作品を見終わった後、皆さんもこの『君夏』の聖地巡礼をしていただけたら! 2人がたどってきた物語を感じてくれたらうれしいなと思います」と、元気いっぱいに呼びかける。
杢代も「この作品は、2人が過ごした夏がテーマになっていますが、楽しさやうれしさ、甘酸っぱい気持ちや切なさ、本当に感情が動いた夏なんです。その夏は2人にとってかけがえのないもので、その思い出を皆さんに見ていただけるのが本当に幸せですし、夏が来るたびに思い出してほしい作品だなと思います。人に気持ちを伝えるって大切なことなんだな、とあらためて感じられると思いますし、優しい気持ちを伝え合う作品です。ぜひこの作品を見て、“こんな夏いいな”と思っていただけたら光栄です」と、会見を締めくくった。


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