河合優実が2028年前期朝ドラ「ほんのモキチ」主演! 脚本は「あまちゃん」以来15年ぶり宮藤官九郎2026/06/04 17:25

河合優実が、NHK総合ほかで2028年前期から放送される連続テレビ小説「ほんのモキチ」(日時未定)の主演に決定。脚本を手がける宮藤官九郎氏、制作統括の板垣麻衣子氏と共に、制作・主演発表会見に出席した。
朝ドラ第118作となる「ほんのモキチ」の主人公は、日本を代表する歌人・斎藤茂吉と悪妻と呼ばれながらも自由に生き、晩年には世界各地を旅し“痛快ばあさん”として名をはせた妻の輝子をモデルにした朝ドラ史上“最も不仲な夫婦”の物語。
1895年(明治28年)に、病院を経営する杜紀一の娘として生まれたテル子(河合)は、9歳の時に婿養子として紀一のお眼鏡にかなった23歳のモ吉と入籍する。やがて病院の一角で新婚生活を始めた2人だが、テル子は一切の家事をせず、女中たちに任せ、さらには長男が誕生しても育児は乳母に任せっきり。見かねたモ吉はテル子を叱責し、夫婦げんかが日々繰り広げられていった。2人は激動の人生を歩む中、一向に気が合うことはなく……。全くソリの合わない夫婦がなぜ離婚に至らず40年以上も連れ添ったのか。究極のでこぼこ夫婦を笑いたっぷりで描く。

朝ドラ主演のオファーを受けたのは最近だという河合は、「朝ドラは他の作品とは比べ物にならないくらいスケールの大きいものなので、真ん中に立たせていただくのは喜びだけではなく、心臓がバクバクしてプレッシャーを感じてます。でも、今は覚悟が決まってやる気満々です」と気合十分。
自身が演じるテル子のモデルとなった斎藤輝子について、「輝子さんの資料を読ませていただいて、生き方に驚いて、笑って、事実は小説よりも奇なりという言葉があるように、話を盛る必要がないくらい面白い女性であり、家族だと思いました」と魅力を語り、「この魅力をどうやって私が演じようかなというのをこれから考えていきたいと思います」と期待を持たせるコメント。
朝ドラ出演は、「あんぱん」(2025年)以来となるが、当時を振り返り、「1年をかけて生き物のように変化していく作品だなっていうのをあらゆる面で感じました。あとは、主演の今田美桜さんを見て、私とは背負うものが大きく違うんだろうなっていうのを感じていました」と当時の心境を明かし、背中を見てきた今田に対して、「最初から最後まで明るく、みんなの前では太陽のように現場に来てくれていて、もし自分が同じ立場だったら、こうやってできるかな……と」と尊敬を口にした。

一方、「あまちゃん」(2013年)以来、15年ぶりに連続テレビ小説の脚本を担当する宮藤は、「ご無沙汰しております」と第一声。15年ぶりということに驚きながらも、「前回はオリジナルで、朝ドラの型を知らずに自由に書いたんですが、今回は実在するキャラクターを書きたいなと」と明かし、「今は女性が活躍する時代なので、自由に言いたいことを言う女性のキャラクターがいいなと思いました。あくまでコメディーがやりたい、夫婦の話がやりたい、その中で斎藤輝子さんがいいなと」と説明した。さらに、「朝ドラは僕が子どもの頃、父と母が『ご飯が硬い』などと、けんかをして、僕や父を学校や会社に送り出した後に母が見るドラマだったので、そういう時に見るのは良妻賢母じゃなくていいんじゃないかなと思いました」と自身のエピソードに重ねた。
河合との再タッグについて宮藤は、「夫婦げんかのシーンを描くとなると、喜劇じゃないと難しいなって思って……。真っ先に浮かんだのが河合さんでした。セリフのキレやお芝居の思い切りというところがやっぱ一番大きかったです」と信頼している様子。それに対して河合は、「こういう舞台でまた宮藤さんとご一緒できるっていうのは本当に運がいいなと、自分が幸せです」と喜んだ。
そして、物語の重要な存在・モ吉役を誰が演じるのかに注目が集まるが、宮藤は、「テル子は都会育ちで、病院の娘で令嬢として育ち、思ったこと全部口に出してしまう人です。一方のモ吉は、田舎から出てきて、テル子と結婚するために努力してきて、あまりしゃべらない人で、対極の存在として描けるといいなと思っています」とイメージを膨らませた。
「あまちゃん」の当時を振り返り宮藤は、「あの頃は月曜から土曜までだったので、エピソードが入りきらなくて想定してたよりも物語が膨らんでしまって、こんなに大変なんだって……。今回は金曜までに変わったので、どこをピックアップしようかなと考えています」と執筆の裏側を語った。また、今回も東北が舞台ということに、「僕自身も宮城県出身で、次は宮城を舞台にするって地元の人には言ってたんですが、今回山形で……。でも自分の中に東北の人のメンタリティーがあって、だから茂吉さんのことは、よく理解できるし、それと、東京で育った女性とのギャップは、書いてて楽しいだろうなと思っています」と思いをはせる。

また、「ほんのモキチ」というタイトルの由来についての質問に宮藤は、一呼吸ためてから、「ほんの気持ちと掛けました」と笑顔。続けて「気持ちって例えば、『気持ち多め』とか“ほんの”の意味があって、そこにさらに“ほんの”が付いているという、すごくいい言葉だと思います。加えて、医師としても歌人としてもすごい人なのに、テル子からすれば『ほんのモ吉』なんだなという二つの意味を込めました」と明かし、リアクションが少なかったことに対して「まだ変えられますけど……」というと、会場は笑いに包まれた。

最後に河合は、「放送開始までまだ2年あるので、これからテル子と重なる部分を探していこうと思います」と意気込む。宮藤は、「皆さんの1日の始まりに見るドラマとして楽しく見てもらえるように、どういうふうに描こうかなとそれが今楽しみです」と、準備を進めながら気持ちを高めている。

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