小学生時代から堅い絆で結ばれた野口五郎&天童よしみが、「鶴瓶のええ歌やなぁ」でデュエット!2026/04/27 12:00

笑福亭鶴瓶さんと八木亜希子さんがゲストと語らい、名曲に隠された秘話やプライベートまで“歌”と“人生”を深掘りする大人のトーク&歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(BS11 毎週木曜午後8:00)。野口五郎さんと天童よしみさんをゲストに迎えた4月30日放送回の見どころ、聴きどころをご紹介します。

小学生時代に出場したテレビ番組「ちびっこのどじまん」で初めて出会ったという野口五郎さんと天童よしみさんが登場。その後の音楽人生では、プロデビュー前から現在までお互いの存在を心の支えにしてきたと口をそろえます。第一線を走り続けてきたトップ歌手同士の魂の共鳴とも言える絆の深さに鶴瓶さんも「聞いているだけで胸が熱なる」と感動。また、歌唱コーナーでは「ちびっこのどじまん」でチャレンジした曲を思い出とともに再び歌うほか、めったに聴けないデュエットも披露します。
トークここが見どころ1
お互い強い印象を抱いた「ちびっこのどじまん」

1965~1969年までフジテレビ系で放送された「ちびっこのどじまん」は、全国の歌自慢の小中学生が参加したコンテスト番組。当時小学生だった野口さん、天童さんは収録日が重なり、会場で初めて出会いました。
天童さんの抜群の歌唱力を体感し「この人は絶対にプロの世界に出てくる」と確信した野口さんに対し、天童さんは野口さんのことを小さな少年が大きな真っ赤なギターを抱えて歌う姿が印象的だったと振り返ります。
「ギター持ってシャンとしてすてきだった。半ズボンでもあか抜けていて、(天童さんの出身地、大阪府の)八尾の私の周りにはそんな男の子はどこにもいなかった(笑)」という天童さんに、当時大阪の男の子だった鶴瓶さんは「そりゃかっこええで」とうなずきながらも、「そんなら今度半ズボン履いていくから八尾で会おうや」と反撃する一幕も。
ちなみにこの番組で、天童さんと優勝を競ったのが上沼恵美子さんです。
トークここが見どころ2
新幹線ホームで抱擁した久々の再会
「ちびっこのどじまん」出演後、野口さんはプロの歌手を目指して13歳で上京したものの、変声期を迎えて挫折。ロックバンド、スクールメイツのレッスン生をしながら、演歌の作曲家の先生について歌唱指導も受けていました。1971年に演歌歌手としてデビューしますが、2作目の「青いリンゴ」からポップスに路線変更して一躍人気歌手に。
天童さんは10代でデビューを果たし、1972年の日本テレビ系で放送された「全日本歌謡選手権」ではグランドチャンピオンになりますが、ヒットに恵まれず、東京での生活の苦しさから一度大阪に戻ります。そんな時、アイドルとしてきらきらと輝く野口さんをテレビで見るも、「ちびっこのどじまん」の時のギター少年とは気付かず、この人に「会ってみたい」と、いてもたってもいられない気持ちになったといいます。一方、野口さんは「全日本歌謡選手権」に出場する天童さんを心から応援し、いつか表舞台に出てくるに違いない彼女とプロの世界で会いたいと思っていたのだとか。

そんな2人は数年後、新幹線のホームで偶然再会します。遠くにいた天童さんに野口さんが走り寄り、「よしみちゃん」と声を掛けて抱きしめました。「恋人でも姉弟でもない。でも会いたかったという気持ち」がハグに表れたという野口さん。抱きしめられた力強さに、天童さんは「ここから私もスタートせなあかん。頑張ろうというエネルギーをもらった」と振り返ります。2人の絆を象徴する逸話に、八木さんも思わず「ソウルメートですね」と感嘆を漏らすほどでした。
トークここが見どころ3
「遅いよ」に込められた愛情
天童さん初のミリオンセラーとなり、紅白出場復帰作となった「珍島物語」。天童さんの歌手としての才能と実力を子ども時代から誰よりも知り抜いている野口さんは、デビューから25年以上たってからのこの大ヒットを「遅いよ」と思ったといいます。そして「人のヒットであれほど涙が出たことはない」とも明かします。
「『遅いよ』という言葉はすごい愛情やで」と鶴瓶さんも心打たれた様子。天童さんも「この愛情は忘れられません」と、これまで知らなかった野口さんの思いを改めてかみ締めていました。
トークここが見どころ4
音楽への探求心は少年時代から

お互いのコンサートにも行き来し、最近は頻繁に食事を共にして、プロの視点から歌唱などについて意見を交わし合うという2人。
野口さんが演歌を学んでいた10代の頃に耳コピで譜面をつけていたというノートも披露されます。天童さんがテレビで歌っていた時に、ちょうどその曲の譜面を書いていたという野口さん。歌い方の強弱など緻密な分析がきれいな文字で書き込まれ、とても中学生が書いたとは思えないと、ノートをのぞき込んだMC2人もびっくり。

SET LIST

「今夜は踊ろう」(歌:野口五郎)
1966年 荒木一郎 作詞・作曲:荒木一郎
荒木一郎さんが主演した同名映画の主題歌で、野口さんが「ちびっこのどじまん」で歌った曲。当時同様、今回もギターを弾きながらの歌唱でした。
○「久しぶりに聴いた。荒木一郎さん好きやった。シンガーソングライターの元祖ともいえますから」(鶴瓶さん)
○「本当は加山雄三さんの『夜空の星』がやりたかったんだけど、エレキと恋愛の歌は、子どもがやっちゃ駄目と言われるかなと思って、『今夜は踊ろう』にしたんです」(野口さん)
「北海育ち」(歌:天童よしみ)
1964年 中村佳代子 作詞:十二村哲 作曲:北原じゅん
オリジナルは中村佳代子さんの演歌で、天童さんが「ちびっこのどじまん」で歌った曲。今回は野口さんのギター伴奏で。
○「私も本当は弘田三枝子さんのアメリカンポップスを歌いたかったけど、お父ちゃんに『そんなんあかん』と言われて。小学生で北の漁師さんの心意気なんてよう分からんけど(笑)、お父ちゃんが詞の意味を1から10まで教えてくれました」(天童さん)
○「(のどじまんの)審査員も『この子ニシンとってきたんとちゃうか』とびっくりしたやろな」(鶴瓶さん)
「オレンジの雨」(歌:野口五郎)
1973年 作詞:吉田栄子 作曲:筒美京平
天童さんがリクエスト。当時飾っておく用と聴く用にレコードを2枚購入したというほど、天童さんにとっても思い入れのある大好きだった曲。野口さんの歌い終わりには「10代の頃を思い出した」と天童さんが目頭を拭う場面も。
○「“そんなこと どうでもいいじゃない”という歌い出しで、終わりから始まる歌。作曲の筒美京平先生とは、この曲の頃から兄弟のように仲良くなりました」(野口さん)

「珍島物語」(歌:天童よしみ)
1996年 作詞・作曲:中山大三郎
「この歌を聴いちゃうと涙が出るかも」という野口さんがリクエスト。リリースからじわじわと人気に火がつき、約3年をかけてミリオンセラーとなった天童さんの代表曲。
○「この歌にはR&Bやソウルを感じます。“なるほど”と思わせる曲で、普通の演歌じゃない。オーティス・レディングの『ドック・オブ・ベイ』を彷彿(ほうふつ)とさせ、魂を震わせる曲だと思いました」(野口さん)
○「スタッフ一丸となって、みんなでやりきって、みんなでうれし涙を流した曲。紅白に復活できた曲で、紅白出場をいの一番に鶴瓶師匠に電話で報告した思い出があります」(天童さん)

「私鉄沿線」(歌:野口五郎)
1975年 作詞:山上路夫 作曲:佐藤寛
天童さんのリクエスト曲。天童さんはこの曲を歌番組でカバーしたことがあり、それを見た野口さんから「号泣したよ」とメールが届いたそうです。
○「何回聴いても涙を誘う曲です」(天童さん)
○「何べんも聴いたこの曲を目の前で見られる。うれしいわ」(鶴瓶さん)
「大ちゃん数え唄」(歌:天童よしみ)
1970年 作詞:石本美由起 作曲:市川昭介
吉田よしみ名義で発表されたアニメ「いなかっぺ大将」の主題歌。その後、1972年に「風が吹く」で天童よしみとして本格的デビューを果たしました。野口さんのリクエストで。
○「リクエストがうれしい。歌詞にある“花の東京で 腕だめし”という主人公の風大左衛門は、私と同じという思いを抱かせるんです」(天童さん)
○「当時、毎週家族で楽しく見て、みんなで一緒に『大ちゃん数え唄』を歌っていました」(八木さん)

「君が美しすぎて」(歌:野口五郎&天童よしみ)
1973年 作詞:千家和也 作曲:馬飼野俊一
野口さんが天童さんへの思いを込めて、一緒にデュエットしたいと選曲。幼い頃からともに夢を追い続けた2人が万感の思いを込めて歌い上げました。
○「ぴったり合うね。歌のトーンが」(鶴瓶さん)
After Talk 野口五郎&天童よしみ

――番組の収録を終えられて率直なご感想を。
野口 「よしみちゃんは僕の中で昔から目標であり、大きな存在なんです。さまざまな音楽から影響を受けてきましたが、子ども時代にこんなにも影響を受けた同世代の人はいません。『ちびっこのどじまん』でよしみちゃんの歌声を生で聴いた体験は、小学生の僕にとっては、とても刺激的な出来事でした。当時、将来絶対にプロの歌手として成功する人だと思っていたので、それから半世紀以上がたって、このようにご一緒できる幸せを感じています。何より今日は、素直な自分になれたことがいちばんよかったかな」
天童 「『ちびっこのどじまん』は、全国から夢や希望を持った子どもたちが集まった番組でした。この番組での五郎ちゃんとの出会いは私にとっても衝撃的で、大勢の出場者のなかで最も気になった存在でした。まだ声変わりもしていない少年が、ギターを自在に操って歌う――天才だと思いましたね。天童よしみとしてデビューした時にいちばん会いたかったのが、五郎ちゃん。テレビやレコードショップのポスターなどで見る野口五郎が、あの時のギター少年だと気付いて、何が何でもヒット曲を出して追いつかなければならないという意識をもって頑張ってきたんです」
――約60年にも及ぶお二人の関係性は、奇跡的な物語を見ているようです。
野口 「僕たちの関係を言葉で説明するのは難しいのですが、演歌だろうとロックだろうと、僕にとって歌はジャンルではなく同じもの。彼女の歌を聴くと燃えるし、小学生だった頃の自分がよみがえる。かけがえのない時を思い出せるし、もっと上を見ようという気持ちにもなるんです」
――視聴者の方へのメッセージを。
野口 「鶴瓶さんと八木さんの安心感がある雰囲気に包まれて、楽しくお話しできました。僕たちは見たまんまなんです。二人の間には何の思惑も魂胆もなく、自然で」
天童 「五郎ちゃんと出会った時のことを私は今でも鮮明に覚えていますし、五郎ちゃんも私を思い続けてくれたこと。そして、私が歌手として芽が出た時に『遅いよ』と思ったと今日言われたことは、視聴者の皆さんも『ほんと遅かったよね。頑張ったね』と笑っていただけると思うんです。鶴瓶師匠だから本音で全部しゃべれて幸せな時間でした」
野口 「それに僕は今日、至近距離でよしみちゃんの歌を聴かせていただいて、これからもやんなくちゃ! とメラメラとした思いにさせていただけたことがありがたいです」
【番組情報】
「鶴瓶のええ歌やなぁ」
BS11 毎週木曜 午後8:00~8:57
※野口五郎&天童よしみゲスト回は、4月30日放送
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