「転校生ナノ」堤幸彦監督らが明かした新人・仲島有彩の魅力とは?2026/04/20 12:00

FODでは、4月24日から、タイ発の話題作をリメークした「転校生ナノ」を配信。配信を控えた4月16日に完成披露イベントが行われ、主演の仲島有彩、堤幸彦監督、ユ・ヨンソン監督、畑中みゆき監督が登壇した。
「転校生ナノ」は、学園という閉鎖空間を舞台に、ある日突然クラスにやってきた謎の転校生・ナノによって、閉ざされた日常が揺らいでいく学園ミステリー・スリラー。堤氏、熊切和嘉氏、ユ・ヨンソン氏、畑中氏が監督として参加し、全6話をオムニバス形式で描く。
本作で俳優デビューを飾った主演の仲島は、イベントに集まったファンを前に緊張しながらも、笑顔で「本日はありがとうございます。お越しいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします」と初々しくあいさつ。続いてマイクを持った堤監督は「仲島さん、めちゃくちゃ緊張しています。気持ちが新鮮になりますね」と仲島の心をほぐすようにフォローした。
仲島は俳優デビューについて聞かれると「本当に素晴らしい4人の監督の下でデビューを飾れて、本当に、本当に恵まれているなと感じていますし、皆さまにこうやって見ていただけて、うれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と声を弾ませた。

アジアを代表する4人の監督が集結した「転校生ナノ」。第1話「特別レッスン」を監督した堤監督は「私はアジアを代表してはおりません」と冗談を交えつつ、「私の回はタイ版をトレースしたストーリーになっていますが、タイ版が素晴らしいので私も大船に乗ったつもりでやりました。仲島さんをまず一番に見てほしいなということと、このシリーズは社会性がある物語で、『あなたの周りにどこにでもあるお話ですよ』という、それは言葉を返して言うと怖いストーリーになっていますね。『世にも奇妙な物語』という素晴らしいシリーズがありますが、それを彷彿(ほうふつ)させる作品になっています」と第1話とシリーズの見どころを語った。

日本での撮影は初めだったというユ・ヨンソン監督は、第3話「女王の資格」と第5話「憎しみの壁」を担当。注目のポイントに関して「ホラー映画のような要素を加味したいという思いを持ちながらリメークしました」と紹介した。韓国と日本での現場の違いにも触れ、「大変なことは一つもなかったですね。そして、お弁当がかなりおいしかったんです(笑)。韓国では撮影があるたびにその撮影現場の近くにある食堂を抑えて、そこで食事をしてまた現場に戻るようなシステムが多いんです」と意外な違いを明かした。

そして、第6話「探しものは何ですか?」を担当した畑中監督は、「第6話のいいところはいっぱいあるんですけど、その他の話では見られない、ナノのいろんな表情のなどが見られる回となっています。仲島さんは脚本をすごく理解してくださっていて、ちゃんと相手役のお芝居をくんで一緒に作っていけたので、そこまで苦労はなかったですね」と語った。

それに対し、仲島は「脚本をいただいた時に、第6話だけテイストが違ったので、少し不安はあったのですが、畑中監督がたくさんコミュニケーションをとってくださったおかげで、安心して撮影できました」と振り返った。
さらに、第2話「ソーシャル・ラブ」、第4話「正しいのは私」を手掛けた熊切監督が映像で登場。「第2話は恋愛的なテーマを扱っていて、映像的にもポップに仕上げられるように勝負したので、そこを注目してほしいです。第4話は、映画的な静謐(せいひつ)なフィルムノワールのタッチで仕上げたので、じっくり味わってもらいなと思って撮りました」と見どころをアピールした。

それぞれの話を受けて、あらためて仲島は「1話ごと、監督ごとに話の作り方だったり、色だったり、音楽だったり、変囲気が異なっていて魅力的なので全部見てほしいですね」と述べ、俳優デビュー作で特異なアンチヒロインを演じたことについては「ナノは弱みだったり、迷いだったりというのをいっさい見せないキャラクターですが、人というのは常に悩みを抱えながら生きているので、そういった意味でナノは少し浮世離れした存在で……。すべて完璧でなければいけないみたいなプレッシャーもあったので、そこは難しかったです。あとは一話一話、一貫性のあるように意識しました」と苦労も明かした。

また、自身とナノの重なる部分を「この撮影を通して、人の表情や目線など、日常生活で気を配る瞬間が増えたんじゃないかなって思います」と変化も踏まえて話した。
次に、4人の監督それぞれが「仲島を一言で例えるなら?」というテーマに。堤監督は“選ばれた人”、熊切監督は“浮世離れした人”、ユ・ヨンソン監督は“静かなカリスマ”、畑中監督は“アメーバ”と回答。ユ・ヨンソン監督が1カット長回しのシーンを何度撮っても瞬きしなかったことを挙げる一方、“アメーバ”と例えた畑中の回答に注目が集まり、畑中監督は「第6話は少し純粋なナノというか、相手の心の映し鏡のようなナノが登場するので、そういう時にちゃんと相手の芝居を見て、受けて出してくれるというところがすごく“アメーバ”だなと思いました」と独特の言葉で仲島を表した。

逆に4人の監督から受けたアドバイスや印象について、仲島は堤監督は“目線”、熊切監督は“ギャップ”、ユ・ヨンソン監督は“よーい、カッ!”、畑中監督は“感情”と回答。ユ・ヨンソン監督の“よーい、カッ!”については「普段は優しい声なんですが、カットの時だけは勇ましく変わるので、印象に残っています」とコメントし、それに対してユ・ヨンソン監督は「先輩たちから言われたのが、現場でカットが言えるのは監督しかいないから、カッコよく大きくやりなさいと。そうすれば役者やスタッフが楽しめるからと教わったので」と理由を明かし、その掛け声を披露する一幕も。

今度は、ナノの印象的な“不敵な笑み”の話題に。堤監督は「僕は『シャイニング』という映画が大好きなのですが、ナノはそれに近いものがあるなと。でも分かりやすいホラーにしたらダメだと思うし、ちょっと考えさせながら次へ持っていくためのすごくいい道具だと思っていて。それを『もうちょっと口の角度こうしなさい』とかを言わせることなくできてしまっている仲島さんは、あらためてすごいなと思います」と仲島の笑顔の演技を絶賛。また、仲島が選んだ印象に残る“笑み”のシーンも抜粋して紹介された。

共演者からのメッセージコーナーでは、第4話で共演した安達祐実から「この世のものとは思えない透明感は一体どういう仕組みなのか聞いてみたいです(笑)」という質問に、仲島が「そのオーラの仕組みを聞きたいです」と逆質問で返し、第6話で共演した西山蓮都からは遊園地でのあるシーンについて「撮影中、風が強く、コーヒーカップを回したら何回も風船が顔に当たってしまい、何度もやり直しました」いうコメントが紹介され、畑中監督が「これはクレームですね(笑)」とツッコミ、笑いを誘った。
最後に、「まるで初めてドラマを撮るような気分で撮りました。そうしないと主役に失礼かなと思いながら純粋な気持ちで撮らせていただきました。シリーズとしては、人の心の闇を浮かび上がらせる鏡として、また不思議かつ恐怖もあり、共感を覚えるシーンもたくさんある、とても楽しい作品になっていると思います」と堤監督。

仲島は「いろいろな社会の問題が題材になっているので、見ていただいた方の中で、必ず共通するものだったり、心に響いたりするものがあると思います。それを探すためにも全話見ていただきたいです」と締めくくった。
【コンテンツ情報】
「転校生ナノ」(全6話)
FOD
第1~3話 4月24日午後8:00から独占配信
第4話 4月27日午後8:00から独占配信
第5話 4月30日午後8:00から独占配信
第6話 5月3日午後8:00から独占配信
※第1話は無料。
※配信日時は予告なく変更になる場合あり。

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