安田章大が感銘を受けた「平行と垂直」が映画化! のんとW主演で8月28日に公開2026/02/13 07:00

安田章大(SUPER EIGHT)とのんがダブル主演を務める映画「平行と垂直」が8月28日に公開されることが発表された。
本作は、劇団ふくふくやを主宰し、女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けた安田が、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ちかけたことから企画が始まった。この企画に共鳴したのが、映画「かぞくのひけつ」(2006年)で鮮烈なデビューを飾り、映画「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」(19年)などの作品を手がけてきた小林聖太郎監督だ。
安田が演じるのは、自閉スペクトラム症(ASD)の青年・大貴。現在は清掃の仕事に就き、周囲のサポートを受けながら自立した生活を送っている。そんな大貴には妹の希(のん)がいて、カウンセラーとして働きながら兄を支えて生きてきた。2人の生活は変わることなく続くと思っていたが、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからに向き合うことに。
安田は、ASDの役を演じるにあたり、専門家のレクチャーを何度も受けたという。実際にASDなどの特性を持つ人々が通う教育機関を訪れ、生徒の方々との交流も続けた。そうして理解を深め、真摯(しんし)に役作りに向き合ってきた。一方、カウンセラーとして働く妹の希を演じるのんも、本作の脚本に感銘を受けた一人。障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーの方々から話を聞く機会を持つなど、誠実に役作りに取り組んだ。
「街中では誰かがこんなことを口にします。“普通は~……”いったい誰が定めた普通なのでしょうか」と語る安田は、「僕たちは毎日微々たる成長しかないかもしれないけれど、誰かが誰かにおもいやりを持って生きてくれるだけでどれだけ心強くあったかくて、泣けてくるか。忘れないでください。『味方だよ。』“平行と垂直”から少しでも伝播することの願いを込めて」と本作に向けたメッセージを送る。
そんな安田に「感謝の気持ちでいっぱいです。大貴が素晴らしくて、毎日感動していました」と感謝を述べるのんは、「安田さんのおかげで、希としてカメラの前に立てた気がします。たくさんの方にこの物語が届きますように」との願いをつづる。
さらに、そんな主演2人の思いを受け、作品を作り上げた小林監督は「さまざまな困難を抱えた人と人とが、葛藤を抱えたり小競り合いを繰り返しながらも共に歩むことができるよう、この作品がその一助となればこの上ない幸せです」とコメントした。
そして今回、本作よりメイキング写真が解禁。大貴と希の兄妹が織り成す、心あたたまるヒューマンドラマにどうぞご期待を。
コメント全文

<安田章大>
この映画、“平行と垂直”は自閉症の大貴と定型発達の希、そんな兄妹の微々たる成長物語でありその2人と関わる人々が心に棲まわせる寛大、辛辣(しんらつ)、はたまた無関心というあらゆる本音たちと共に生きていく物語です。
人は必死に生きていこうとすればするほど、たくさんの否定と肯定、そして無視に出逢います。
僕は日々生きていて、こう思うことが多々あります。
ただ病名が付いていて診断されただけで、定型発達の方の中には変わった表現者もいて、自閉症の方の中にも何ら変わりない表現者もいる。
どんな人も伝えたいことをしっかり思考を巡らせ持っていて何より気持ちが動いている。
ただ、表現することや伝達することが不得手なだけ。
少し時間がかかってしまったりするだけ。
街中では誰かがこんなことを口にします。
“普通は~……”
いったい誰が定めた普通なのでしょうか。
僕が感じるにこうです。
“誰かが言う普通は、とある誰かにとっては異常”
“誰かが言う異常は、とある誰かにとっては普通”
意見を持つことも時に大事、しかし、それ以上に大事にする必要があることは“自分の中にはまだ存在してくれてなかった言動に対する受動力”です。
すると、新たな存在の種が芽生えます。
そしてつながり合えた同志は確実に世界が和みます。
その一つ一つが大きな気付きを世界に産み落とします。
僕たちって急な成長を望みたがるし、望まれます。
誰だってアゴあげ息切らして必死に息吸って吐いて懸命に生きてます。
だけど生きる速度は“人、それぞれ”。
生まれ落ち方が少しずつ違っただけで。
なのに、偏見という名の“安心材料になる普通”で判断しがちに感じています。
今日、日が明けてまた今日
また日が明けてまたしても今日。
僕たちは毎日微々たる成長しかないかもしれないけれど
誰かが誰かにおもいやりを持って生きてくれるだけで
どれだけ心強くあったかくて、泣けてくるか。
忘れないでください。
「味方だよ。」
“平行と垂直”から少しでも伝播することの願いを込めて

<のん>
脚本を読んだ時、大貴と希の一生懸命に生きる姿が思い浮かんで、胸が締め付けられました。
参加できて、本当にうれしく思います。
社会に溶け込んで生きていく上で何を頼りに自分を支えるのか。希は、何を支えにしているのか。
安田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。大貴が素晴らしくて、毎日感動していました。安田さんのおかげで、希としてカメラの前に立てた気がします。
たくさんの方にこの物語が届きますように。
<小林聖太郎監督>
山野海さんによるオリジナルシナリオ「平行と垂直」と出会ったのは2年前のことでした。
企画を立ち上げた安田章大さんと原案・脚本の山野海さん、プロデューサーの佐藤現さんとの4人で初顔合わせの日、
いつの間にか其々(それぞれ)の生い立ちや心の内を吐き出しあったあの時間が、
その後のホン作りの核になったと思います。
人生にめったに訪れない不思議で豊かな時間でした。
世界はますます余裕をなくし相互扶助から遠ざかっていくばかりですが、
人の善性を「偽善」だと大声で糾弾する「ホンネ」の荒波に呑まれるがままに
「(経済的に)役立つものにしか存在意義はない」と嘯(うそぶ)くのは、もうたくさんです。
さまざまな困難を抱えた人と人とが、
葛藤を抱えたり小競り合いを繰り返しながらも共に歩むことができるよう、
この作品がその一助となればこの上ない幸せです。
「行く先を 海とさだめし しづくかな (成石平四郎)」
あらすじ
自閉スペクトラム症の兄・大貴と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希。兄妹は幼い頃に母親を亡くし、ネグレクト気味の父親から距離を置き、二人で懸命に生きてきた。
大貴はほとんど会話をせず、表情もあまり変わらないように見える。グループホームからの自立を目指して一人暮らしを始めた大貴は、独自の規則を持っている。全てを平行と垂直に並べるほど几帳面でこだわりが強く、机に並ぶ食器も丁寧にそろえる。週に一度の希との食事の時間は決まって19:00。1分でも過ぎると落ち着かなくなる。
カウンセラーの仕事をしている希は恋人からプロポーズを受け、一抹の不安を抱えながら兄と共に、婚約者の両親に会いに東京へ行くことに……。
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