夫役は中島裕翔。八木莉可子が森英恵を演じる「Butterfly beyond」3月21日放送2026/01/17 05:30

テレビ朝日系では、オートクチュールデザイナー・森英恵さんの生誕100年を記念し、テレビ朝日ドラマプレミアム「森英恵 Butterfly beyond(バタフライ ビヨンド)」(午後9:00)を制作することを昨年末に発表。その放送日が、3月21日に決定した。
森英恵さんを演じる主演は八木莉可子。そしてこのたび、彼女を支える夫・森賢役を中島裕翔が演じることも発表された。
生涯をかけて“日本のエレガンス”を世界に発信し続けた英恵さん。蝶のモチーフはブランドを象徴するデザインとして世界中で愛され、自身も“マダム・バタフライ”と親しまれた。その華やかな功績は広く知られている一方で、戦後の混乱期に何もないところからデザイナーとしての道を切り拓いた人生は、これまで多く語られてこなかった。本作では、自然豊かな島根で過ごした幼少期から、わが子の洋服づくりをきっかけに洋裁にのめり込み、モードの世界で開花し、やがて世界へ羽ばたくまでの知られざる奮闘を描いていく。
そんなヒロインを献身的に支えたのが、夫・森賢さん。英恵さんの才能にほれ込み、クリエーターとしてまい進できるよう経営面を一手に引き受けた。“最強の同志”として公私にわたりサポートし続け、壁に突き当たった英恵さんにパリやニューヨークなどファッションの本場を見るよう勧めたのだった。
英恵さんの激動の半生を描くにあたり、脚本の山本むつみ氏をはじめとするスタッフは史実を徹底リサーチ。英恵さんの長男・顕さんにも当時の様子を取材した。「陰ながら母を支え続けた父の姿も描いてほしい」という顕さんをはじめとする家族の思いを受け止め、英恵さん夫妻の絆も物語の大きな軸として紡がれていくこととなった。
賢さんを演じる中島は、台本を読んだ印象について「昭和という時代が持っていたエネルギーを強く感じました。登場人物全員が活力に満ちていて、その生きざまが記されている……」と語る。賢さんは表舞台にほとんど姿を見せなかったため資料が少なかったというが、「調べてもなかなか情報が出てこないのですが、それは賢さんが英恵さんを縁の下で支えていた証だと感じました」と受け止め、英恵さんが衣装を手がけた当時の映画を見て昭和の空気感を掴むなど準備を進めた。
また、八木については「凛とした華やかさと、時折見えるあどけなさがチャーミングな英恵さんにピッタリ。“この人を支えたい”と思わせてくれる方」と語り、自然と“妻を支える夫”の役柄に入っていったという。一方の八木も「初共演でドキドキしていたのですが、お会いしたら現場を明るく盛り上げてくださる優しい方で、とても安心しました」と信頼を寄せる。
森夫妻を演じる2人の発表に合わせ、新ビジュアルも公開。八木がまとっているのは、森英恵さん本人がデザインしたポンチョコート。本作の衣装を担当する衣装デザイナー・宮本まさ江さんが長年大切に保管していたもので、“ひよしや”時代(昭和20〜30年代)に手がけた貴重な一点だ。隣に立つ中島はブルーグレーのスーツに丸眼鏡を合わせ、昭和の青年らしいたたずまいを見せている。まるで往年のモード誌から抜け出してきたかのような、美しいビジュアルに仕上がっている。
2人を取り巻く豪華キャストも、今後続々と発表される予定。日本のファッション史に大きな功績を残したデザイナーと家族の物語に、期待が高まる。
中島裕翔コメント
──脚本を読んだ感想は?
「昭和という時代が持っていたエネルギーを強く感じました。社会が目まぐるしく変化した時代の物語なので、登場人物全員が活力に満ちていて、その生きざまが記されているなと思いました。戦後復興期は時代的にも新しいことにどんどんチャレンジしていくムードがあり、アイデアマンの英恵さんも悩みながら新しい世界に飛び込んでいきます。僕自身、何か新しいことを始めるときネガティブシンキングになりがちなので、時代を生き抜く力強さ、バイタリティーに感銘を受けました」
──英恵さん、賢さんはどんなご夫婦だと思いますか?
「ファッションという華やかな世界で活躍されましたが、その裏側にはごく普通の夫婦の暮らしがしっかりあって、一般的な感覚を持ち続けられていたのがとても素敵だなと思いました。賢さんについては残された資料が少なく、調べてもなかなか情報が出てこないのですが、それは賢さんが表舞台で活躍される英恵さんを縁の下でしっかり支えていたことの証だと感じました。昭和という時代には男性が先を歩くようなイメージがあるのですが、このころから女性の社会進出や自立に理解ある男性がいたのは素晴らしいことだなと思います。実在した方を演じるのは緊張しますが、けして表に出ることなく、裏方に徹していた賢さんの愛の形を体現できたらと思っています」
──初共演の八木莉可子さんへの印象は?
「大人びた印象があったので自分と年齢が近いのかなと思っていたのですが、24歳とうかがって驚きました。実際の英恵さんと賢さんも10歳以上年齢差があるご夫婦なので、年が離れていながらも仲むつまじい夫婦像が八木さんとなら描き出せるだろうなと感じています。八木さんの持つ凛とした華やかさと、時折見えるあどけなさが、チャーミングな英恵さんにピッタリ。“この人を支えたい”と思わせてくれる方なので、その思いを僕の役柄に落とし込んでいきたいです」
──視聴者の皆さまにメッセージを。
「このドラマは、ご夫婦の物語でもあり、ファッションの力で時代を盛り上げていこうという、当時の熱気を描きだすストーリーでもあると思います。昭和に生まれた方には“やっぱり昭和はいい時代だったな”と思えるような、そして若い世代の皆さんには憧れを抱いていただけるような、“昭和のパワー”を映し出していきたいですね。また、衣装もとても丁寧に考えられていて、時代の移り変わりに従って男性もスーツの形が変わってくるんです。衣装から時代背景が感じられるのはとても面白いので、ぜひファッションにも注目してほしいですね」
八木莉可子コメント
──英恵さん、賢さんご夫婦への印象をお聞かせください。
「英恵さんの隣には常に賢さんがいらっしゃって、夫婦二人三脚で歩まれてきました。賢さんは英恵さんが思い悩んだ時にアドバイスをくれたり、そっと寄り添ってくれたり、生涯変わることなく英恵さんを支え続けてこられました。男性が表に立つことが多かった時代に、その立場を取るのが難しい時もあったのではと思います。だからこそ、とてもカッコいいなと思いますし、“どれだけ懐の深い方なんだ!”と思いました」
──中島裕翔さんはどんな方ですか?
「出演作を多々拝見していたので、役柄によってまったく違うお芝居をされる、すてきな俳優さんという印象を持っていました。画面で見ていた分、初共演でドキドキしていたのですが、お会いしたら現場を明るく盛り上げてくださる優しい方で、とても安心しました。スタッフさんが登場の合図を出すのを忘れた時があったのですが、『キュー出してよ~(笑)』というおちゃめなひと言で、その場を和やかにしてくださったことも……。賢さんの衣装やメガネもカッコよく着こなしていらっしゃいます」
──視聴者の皆さまにメッセージを。
「このドラマは、森英恵さんと賢さんお二人の物語だと思います。英恵さんは一人でキャリアを築かれたわけではなく、その隣にはずっと賢さんの存在がありました。私はこの作品で賢さんの存在の大きさを初めて知ったのですが、皆さんにもご夫婦の歴史を感じていただけたらと思います」

あらすじ
厳格な医師の父、薬局を切り盛りする、朗らかな母のもと、5人兄妹の4番目として島根県の、のどかな村で育った英恵(八木)。絵を描くのが大好きで美術学校への進学を希望するも、父に反対され、やむなく東京の女子大に進学する。
在学中、戦況が悪化し勤労動員へ。陸軍の造兵廠に駆り出された時、運命の出会いを果たしたのが、のちに夫となる森賢(中島)だった。終戦後、22歳の時、英恵は父の反対を押し切って賢と結婚する。
生まれ来るわが子のために洋裁を習いはじめた英恵は、その面白さに夢中になり、いつしかスーツやドレスを自在に作れるまでに上達。その腕前を見込んだ賢の勧めで、25歳の時、新宿東口の木造バラックの2階にオーダーメイド洋装店“ひよしや”をオープンする。明るい色使いとしゃれたデザインで店は瞬く間に評判となるが、開店から1年半がたったころ、英恵は体調を崩して入院する。その病名は、かつて2人の兄の命を奪った“結核”だった…。
仕事への情熱から病に立ち向かい、健康を取り戻した英恵。程なくして、映画の衣装デザインのオファーが舞い込む。多忙な妻を心配した賢は、英恵に服作りに専念してもらうべく、ひよしやの経営を一手に引き受けることを決意。こうして、“クリエーターの妻×マネジャーの夫”という夫婦二人三脚が始まって……。
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