本日ウォッチパーティー開催！ 安田章大主演、テント上演「愛の乞食/アリババ」配信版スタート2025/12/20 12:00
SUPER EIGHTの 安田章大が主演を務め、2025年の夏に新宿・花園神社境内の特設“紫テント”で上演され、全公演が即完売となった新宿梁山泊第79回公演〈唐十郎初期作品連続上演〉「愛の乞食」「アリババ」。多くの観客が目撃できなかったこの幻の舞台が、配信版として映像化され、本日・12月20日午後7：00よりPIA LIVE STREAMで独占配信される。
そして、配信初回、20日午後7：00からは疑似生配信を実施。演出の金守珍をはじめ、キャストとともに視聴するウォッチパーティー形式で届けられる。チャットを通じてリアルタイムに感想を共有できる仕組みは、同じ空間・同じ時間を分かち合うことを重んじてきた梁山泊の姿勢とも重なる。同日深夜0：00からはアーカイブ配信もスタートし、2026年1月20日午後11：59まで、期間中は何度でも視聴可能となる。
今回の公演は、昭和40年代に初演された唐十郎の初期代表作2本を、新宿梁山泊代表・金が演出。ラーメン屋台やベッドが宙を舞い、役者が客席を突き抜けるなど、劇場という枠組みを軽々と越えていくテント芝居ならではの熱量が、映像として濃縮される。
本配信では、テントの後方や脇からは見えにくかった表情や、額を伝う汗、ぶつかり合う身体の緊張感までを克明に捉えている。舞台上のスペクタクルだけでなく、役者一人一人の感情の揺れや集中が、映像ならではの距離感で浮かび上がる構成だ。花道の至近距離で観劇しているかのような没入感は、テント公演を知る観客にとっても新鮮な体験となるはずだ。
戦後の混沌とした街を舞台に、貧しさと欲望のはざまで生きる若者たちの姿を描く「アリババ」。現実と幻想、過去と現在が入り混じりながら、物語は勢いを増して展開していく。ラーメン屋台や盗賊、突如として現れる異界の存在など、唐十郎ならではの詩的な言葉と圧倒的なイメージが、テント空間いっぱいに広がる。安田は、混沌の只中で“何者にもなれない若者”の焦燥と渇望を、全身で表現している。
続く「愛の乞食」は、愛を乞いながらも他者を傷つけずにはいられない人間たちの姿を描いた作品。登場人物たちは欲望と後悔を抱え、言葉と身体をぶつけ合うように生きていく。笑いと狂気、哀しみと官能が交錯する展開は、見る者の感情を強く揺さぶる。
2作品を連続して見ることで、唐十郎が描き続けてきた「生きることの不格好さ」が、より鮮明に立ち上がってくる。
さらに、配信版には、約45分に及ぶ特典メーキング映像も収録。稽古初日からテント設営、雨の中での仕込み、公演本番、千穐楽後のテント解体まで、2か月以上にわたる現場に密着している。
座長である安田自身が、テントの設営から解体までほぼ全工程に参加していたことも記録されており、俳優として舞台に立つだけでなく、仲間とともに“場を作る”一員として汗を流す姿が映し出される。
出演は、安田、金、水嶋カンナ、藤田佳昭、二條正士、宮澤寿、柴野航輝、荒澤守、宮崎卓真、原佑宜、寺田結美、若林美保、紅日毬子、染谷知里、諸治蘭、本間美彩、河西茉祐、芳田遥、町本絵里、森岡朋奈、とくながのぶひこほか。
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