アンジェリカ・ヒューストンが「アガサ・クリスティーゼロ時間へ」の魅力を語る2025/11/28 12:00

　ミステリーチャンネルで12月21日に3話連続放送する、アガサ・クリスティーの小説を原作にした、「アガサ・クリスティーゼロ時間へ」（午後4：00）。アンジェリカ・ヒューストンが演じるのは、一族の女家長で権力を持つレディ・トレシリアンだ。

　「レディ・トレシリアンはまるで男性のように物事を仕切ります。少なくとも彼女はそうしたいと思っているので、自分がボスであることを誇示しようとしますが、当時の女性としては非常に珍しいことです。人の好き嫌いが激しく、相手の考えを見抜く力があり、人に対して批判的。“子どもたち”を愛してはいますが、彼らの好きなようにさせるつもりはありません」

　レディ・トレシリアンの邸宅に集まる、おいやその元妻と新妻をはじめとする人々。その中で発生する殺人事件…。“ミステリーの女王”アガサ・クリスティーによる濃密な物語が展開するが、アンジェリカが感じる“アガサ・クリスティーの魅力”はどういったものなのだろうか。

　「ストーリーが緻密でウィットに富んだ古典的な作品が、今も好まれているのはすてきなことだと思います。アガサ・クリスティーの小説はその典型です。彼女は、まだ女性が社会で活躍することのない時代に執筆していました。鋭い観察眼があり、無駄のないキャラクター描写は本質を突いています。今でも人気があるのは当然だと思います」

※スカパー！TVガイドBS+CS12月号より掲載