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新星・望月春希が抜てき! はるな愛の実話を描く「This is I」制作決定。斎藤工が共演2025/10/24 08:00

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新星・望月春希が抜てき! はるな愛の実話を描く「This is I」制作決定。斎藤工が共演

 Netflixは、企画・製作するNetflix映画「This is I」(ディス イズ アイ)を2026年2月に配信することを発表。企画・鈴木おさむ氏、監督・松本優作氏による本作で主演を務めるのは、オーディションで選ばれた18歳の新星・望月春希が抜てきされ、斎藤工が共演する。

 2008年、“エアあやや”の口パクものまねで一世を風靡(ふうび)したはるな愛。だが、その舞台に立つまでには、幼い頃から“本当の自分とは何なのか”に悩み、世間の冷たい視線に苦しみながらも「(松田)聖子ちゃんのようなアイドルになりたい」という夢を手放さなかった1人の少年・大西賢示の長い道のりがあった。その運命を変えたのは、医師・和田耕治との出会いだった。それまで性別違和を持つ人々の苦悩を知らなかった彼は、賢示との出会いによって初めてその現実に向き合う。そして、賢示こそ、和田医師が初めて執刀する性別適合手術の1人目の患者となった。「自分の人生」を歩むことを選んだ賢示と、「本当の医療とは何か」を悩み患者に寄り添い続けることを選んだ医師。世間の反発や逆風の中で孤独を抱えていた2人が築き上げたのは、かけがえのない信頼と絆だった――。

 1980年代からY2K(2000年代)を彩った、誰もが知るヒット曲たちと心躍るダンスを背景に、2人の生き方を記した、はるなによる「素晴らしき、この人生」(講談社)、和田耕治氏・深町公美子氏による「ペニスカッター:性同一性障害を救った医師の物語」(方丈社)を参考に、当時タブーとされていた性別適合手術の扉を開いた2人の心震わす実話がNetflix映画として鮮やかによみがえる。

 トランスジェンダー当事者を含む幅広い応募者が集まった、オーディションの選考過程は決して容易ではなかった。回数を重ねて実施し、真摯(しんし)に向き合いながらも、最終的に望月の持つ繊細な感情表現と突出した存在感を目の当たりにし、「この役は望月さんしかいない」と満場一致で選考陣をうならせたとのこと。「サンクチュアリ」「アドレセンス」をおくり出したNetflixが、次なる可能性に懸けて大抜てきした逸材であり、“自分らしさ”に葛藤しながらもアイドルを夢見る主人公を、みずみずしい感性と真っすぐな姿勢で体現。演技レッスンや監督とのワークショップを重ね、役づくりにも徹底的に向き合った望月が、スクリーンの中で“新しい時代のアイコン”として、これまでにない輝きを放つ。

 さらに、主人公に大きな転機をもたらす実在する医師・和田役を、幅広いジャンルで確かな存在感を放つ斎藤が熱演。偏見の目にさらされながらも信念を貫き、600人以上の性別適合手術を執刀し、性別違和を持つ人々に寄り添い続けた医師だ。その彼と主人公の間に生まれる、かけがえのない化学反応にも注目。

 「This is I」の企画を務めた鈴木氏は「たくさんの人を応援する物語になるのではないかと。2022年にNetflixに企画を出し、このような作品が出来上がること、とてもワクワクしています」とコメント。また、本作のエグゼクティブ・プロデューサーの佐藤善宏氏は「この映画は映像と音楽の新たな融合の冒険をしています。80年代、90年代の誰しも知る歌謡曲と、現代的なダンスを組み合わせ、エモーショナルなシーンを生み出そうとしています」と力強く語っている。

 メガホンを取る新鋭・松本監督は、「Noise ノイズ」(19年)で長編デビュー後、海外映画祭で高い評価を受け、商業映画「ぜんぶ、ボクのせい」(22年)など多数の作品を手掛ける。23年に公開された映画「Winny」は大ヒットロングランを記録し、今最も注目をされる次世代の若手監督の1人だ。松本監督は「オーディションで大抜てきされた主演の望月春希さんがとにかくすさまじいです。そして斎藤工さんをはじめ、最高の俳優とスタッフが情熱を込めて創り上げた渾身(こんしん)の1作です。『明日も生きてみよう』とそっと背中を押してくれる、そんな力を持った映画」と熱い思いを伝えている。

コメント全文

■鈴木おさむ(企画)

「2021年11月。仕事で大阪に行った夜、友人と梅田で見つけたショーレストランに初めて入り、そこの名刺入れに書いてあった『WADA』の文字を見て『これ、なんですか?』と聞いた時に、この物語の主人公の1人でもある和田先生の話と、和田先生の衝撃の実話が書かれた本の話を聞き、すぐに読みました。たくさんの女性たちを救った和田先生の驚くべき人生。そしてそこには『A』と書かれていた人物。それこそがはるな愛ちゃん。愛ちゃんは今から24年前に東京で小さなお店を開きながら、うちの妻たちと仕事をしていました。妻から『すごく面白い人がいるんだよ』と聞かされ。程なくして会いました。僕と同じ年のその女性はたくましく強く、はかなく美しく生きている。愛ちゃんから何度も人生の話を聞いていたので、和田先生の本を読み、この物語と愛ちゃんの話を一緒にしてドラマを作ったらすごく面白くなるのではないかと。たくさんの人を応援する物語になるのではないかと。2022年にNetflixさんに企画を出し、あれから4年がたち、このような作品が出来上がること。とてもワクワクしています。この物語が1人でも多くの方に届き励ますことを願っています」

■松本優作(監督)

「『自分らしく生きる』――この作品に込められたテーマです。笑いあり、涙あり、歌やダンスも満載のこれまでにない新しいエンターテインメントが誕生しました。そして、はるな愛さんと和田耕治医師が、あの時代に“自分らしさ”を貫くために何と闘ってきたのか。その姿が力強く、丁寧に描かれています。オーディションで大抜てきされた主演の望月春希さんがとにかくすさまじいです。そして斎藤工さんをはじめ、最高の俳優とスタッフが情熱を込めて創り上げた渾身(こんしん)の1作です。『明日も生きてみよう』とそっと背中を押してくれる、そんな力を持った映画です。ぜひご期待ください」

■佐藤善宏(Netflix/エグゼクティブ・プロデューサー)

「未開の地を旅することは冒険です。冒険は危険が伴い成功は約束されていません。この映画は冒険にあふれています。この映画の登場人物は、その命と身体、全身全霊を使って道なき道を歩んでいます。人生という、一度しかない自分だけの旅路を迷い、苦しみ、決断しながら前に進みます。主演に18歳の高校生を大抜てき。その選択こそがこの冒険の起点であり、その存在は驚きと感動を伴い世界へ広がっていくと信じています。この映画は映像と音楽の新たな融合の冒険をしています。80年代、90年代の誰しも知る歌謡曲と、現代的なダンスを組み合わせ、エモーショナルなシーンを生み出そうとしています。この新たな冒険を観客の皆さまが一緒に楽しんでくれると信じています」

【コンテンツ情報】
Netflix映画「This is I

Netflix
2026年2月世界独占配信

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