大沢たかおが2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」で勝海舟役 松坂桃李演じる小栗忠順のライバル2025/10/23 12:00
大沢たかおが、2027年にNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「逆賊の幕臣」（開始日未定）で、松坂桃李演じる主人公・小栗忠順と最も対極にいながら最も理解し合ったライバル・勝海舟役を務めることが分かった。大沢の大河ドラマ出演は「花の乱」（1994年）、「花燃ゆ」（15年）に続き3回目となる。
これまで「維新の英雄たちの物語」として語られることが多かった幕末の歴史を、”逆賊”と呼ばれた幕府の人々の視点から描く本作。主人公は、幕末の幕府を支えながらも新政府軍によって逆賊の汚名を着せられた小栗（松坂）。脚本は、ドラマ「リッチマン・プアウーマン」（12年/フジテレビ系）、「きのう何食べた？」シリーズ（19年〜/テレ東系）、連続テレビ小説「おかえりモネ」（21年/NHK総合ほか）などを手がけた安達奈緒子氏が担当する。
大沢が演じる勝は「幕臣」とは名ばかりな無役の貧乏旗本出身。苦労しながら蘭学を身につけ、今に名高い「咸臨丸」艦長として「太平洋横断」を成し遂げる。しかしそれは、小栗たちが率いる幕府初の遣米使節団に随行してのことだった。
たたき上げならではの大胆さでハッタリもかまし、西郷隆盛ら英傑とも交わりつつ幕府内で浮き沈みを繰り返すが、最後には「江戸無血開城の英雄」として名を残す。エリートの小栗とは圧倒的な身分の差があったが、開明派同士で時に手を組み、西洋列強の脅威に立ち向かう。だが、やがてその道は大きく分かれていく。
大沢は、「本作は、これまで維新の英雄たちの物語として語られることが多かった幕末の歴史を、逆賊と呼ばれた幕府の人々の視点から描く作品です。勝海舟は、小栗忠順らと共に歴史の変革期に諸外国や倒幕派と真正面から向き合い、日本の未来を見つめ行動した人物でした」と役柄について語り、「激動の時代に、何を信じ、どう未来へ希望の橋をかけるのか。その問いは、今を生きる私たちにも通じるのではないかと感じています。海舟が抱き続けた信念と向き合い、心を込めて演じていきたいと思います」と真摯（しんし）にコメント。
主人公・小栗役の松坂は、「この仕事を始めて間もない頃、『GOEMON』（09年）という映画で大沢さんの霧隠才蔵（きりがくれ さいぞう）を見て、あまりのかっこよさにしびれて動けなかったのを、今でも思い出します」と大沢への憧れを語り、「今回、勝海舟役として大沢さんのお名前を聞いた時にはうれしくて心躍りました。小栗にとって、同志でありライバル的な存在でもある勝海舟を、どのように見せてくださるのか、今から楽しみで仕方ありません。お互いの存在や考えを感じつつ演じていければと思っています。大沢さんと共に『逆賊の幕臣』を創り上げていけることを誇りに思います」と、大沢と互いに高め合いながら作品を創り上げていく決意を述べた。
制作統括の勝田夏子氏は、「小栗忠順の名を初めて聞くという方も、勝海舟はご存じでしょう。2人は“ライバル”と呼ばれてきました。司馬遼太郎も、2人を“明治の父”と並び称しています」と、2人の関係性について説明。
続けて、「小栗は2500石の知行地を持つエリートで“持てる者”、勝は禄高41俵の“持たざる者”。このドラマでは、同じ幕臣でありながら圧倒的な格差があることを恨む勝がいる一方、制度のど真ん中にいるため“しきたり”を乗り越えることが許されず、勝の身軽さをうらやむ小栗がいます。西洋列強の脅威が日本に迫るなか、時に同志となり、時に対立しながらも、お互い誰よりも理解し合っていた。そんなアンビバレントでスリリングな関係を、松坂桃李さんと大沢たかおさんに演じていただけることに、今からぞくぞくすると同時に身の引き締まる思いです」と語り、2人の運命が交錯する壮大な人間ドラマへの期待をにじませる。
さらに、「ハングリーでありながら飄々（ひょうひょう）とし、人たらしでありながら計算高い。コンプレックスを内に秘めつつも、自分を大きく見せる術を心得ている。そんな人間味あふれる勝海舟を、英雄から繊細な人物まで圧倒的な存在感で生ききってこられた大沢さんがどう演じてくださるのか、ぜひご期待ください」とメッセージを締めくくった。
※2025年10月23日16時04分加筆修正しました
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