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「ぼくたちん家」及川光博&手越祐也が明かす“人生が変わるきっかけ”とは?2025/10/12 23:25

「ぼくたちん家」及川光博&手越祐也が明かす“人生が変わるきっかけ”とは?

 TVerでは、及川光博が主演、手越祐也が共演するドラマ「ぼくたちん家」(日本テレビ系=日曜午後10:30)の第1話を放送終了後から配信開始する。このたび、2人が撮影裏のエピソードやドラマの見どころを語った。

 「ぼくたちん家」は、偏見や孤独を抱えた3人が愛と居場所を模索するホーム&ラブコメディー。恋をかなえるために“家を買おう”とする50歳のゲイ・波多野玄一(及川)と、恋も人生も冷めきった中学教師・作田索(手越)、さらに大金で親のフリをするよう要求する15歳の少女・楠ほたる(白鳥玉季)による、奇妙な生活が始まる。

――スチール撮影の段階から、お二人の仲良しな雰囲気が伝わってきました。

及川 「やっぱり、われわれは臆さないというか。2人とも人見知りではないんだよね」

手越 「そうですね(笑)」

及川 「あなたも会話に慣れてるもんね?」

手越 「本当ですか?」

及川 「慣れてる、慣れてる。人たらし(笑)」

手越 「あははは(笑)」

及川 「こうやってパカパカッて笑うんだよね、漫画みたいに」

手越 「僕は興味がある人にはズケズケ入っていくタイプですし、(及川は)ずっと興味があった方なので。初対面の時から、『及川さん』とは呼んでないです。最初から『ミッチー』って(笑)」

及川 「びっくりだよ、慣れ慣れしいなと思って……うそ、うそ、うそ(笑)。はーい、ミッチーだよ! でも、本当にそれでいいと思う」

手越 「僕はそういうタイプです!」

――撮影に入って、お互いに「ここがすごいな」と感じたことはありますか?

及川 「僕は、テゴちゃん(手越)が撮影の前日にはお酒を飲まないと聞いて、すごいなと尊敬しました」

手越 「確かに、その話はしましたね」

及川 「あれから僕も控えるようになりましたよ。『よーし、負けないぞ!』と思いながら、量を減らしています」

――ゼロではない?

及川 「そう、ゼロではない(笑)」

手越 「その人にはその人のリフレッシュ法がありますからね(笑)。僕も、(及川が)さすがだと思うことはたくさんありますよ。(ドラマが)ほっこり笑えてしまうホーム&ラブコメディーということで、役に入っているから(撮影中には)笑わないですけど、『すげぇなぁ』『このシーン最高だったな』と思うことがたくさんあります。役者として、いろいろ学ばせてもらっていますし、一緒にお芝居しながら楽しませてもらっています」

「ぼくたちん家」及川光博&手越祐也が明かす“人生が変わるきっかけ”とは?

――玄一は索と出会って、50歳にして人生が大きく動き出します。人生が変わるきっかけになった人や、出来事を教えてください。

及川 「僕は美輪明宏さんですね。美輪さんと舞台でご一緒させていただいた時に、約半年間でギュウギュウにあらゆる勉強をさせてもらいました。だから、表現者・アーティストとしての師匠であり、人生の師匠ですね。どんなことを学んだのかを今説明しようとすると、40分くらい必要になるので割愛させていただきます(笑)」

手越 「僕にはターニングポイントが二つあって、一つは15歳でこのお仕事を始めたこと。もう一つは、やっぱり32歳で独立したことですね。すごく幸せで素晴らしかった場所を離れて、男としてもっともっと自由に、好きな人と好きなタイミングで、いろいろなことをやりたいな、という思いが強かったんです。それから5年経ちましたけど、こうやってすてきなドラマだったり、すてきな取材だったり、すてきな現場にたくさん出会わせてもらっているので、その選択は大きかったと思います」

――TVerで第1話を見るユーザーに向けて、繰り返し見てほしいおすすめのシーンはありますか?

手越 「やっぱり索と玄一が2人で会話をするところが多いんですよね。その中で、玄一と索が出会うポイントになる場所があるんですが、2人にいろいろなことがあって、またそこで出会って、またいろいろなことがあって、また出会って……。それぞれに違う経験をして、またその場所に戻ってきた後の関係性の変化は、見ていてすごく面白いと思います。何度も見返してみると、『こういうことがあったから、2人はちょっとずつ温度感が近づいたり、離れたりしているんだな』と分かって、より楽しめると思います」

及川 「ドラマとはいえ、縁もゆかりもない2人が、どうやって距離を縮めていくのか。そして、ぶつかり合うのか。そこは見どころですね。あとは、白鳥玉季ちゃん演じるほたるちゃんと2人で、アイスを食べながら歩くシーンがあるんですよ。その夕景がとっても奇麗です。マジックアワーで、あれはラッキーでしたね。撮影していると、縁起物ってあるじゃないですか」

手越 「ありますね」

及川 「ここでいい風が吹いたな、とか。そういうところは『やった!』と思います」

手越 「狙えないですからね」

及川 「そうなんだよね」

――では、最後に、TVerで本作を見るユーザーに作品を通して伝えたいメッセージを聞かせてください。

及川 「これは僕、いい言葉を思いつきましたよ……“みんなちがって、みんないい”!」

手越 「ほうほう、なるほど(笑)」

及川 「僕のオリジナルです!(笑)」

手越 「よくあるキャッチコピーとかじゃないですよね? 完全なオリジナルですよね?」

及川 「金子みすゞさんの有名な詩です(笑)。でも、これはメッセージとして大事だろうと思います」

手越 「僕も伝えたいことは一緒です。今回、それぞれにバックボーンが違う3人が集まっていますけど、みんなにも悩みはあるし、人生でうまくいかなかったことってあると思うんです。でも、そういう経験があるから今の自分たちがいるし、僕は『周りにどう思われようが、自分たちが幸せで充実していればいい』と思いながら生きていて。今回はまさにそれが大きなテーマで、バックボーンや性格の違いはあるけれど、それぞれが自分の人生を生きている。皆さんにも、『私は私でいいんだ』『俺は俺でいいんだ』と感じてもらえたらいいなと思っています」

【コンテンツ情報】
ぼくたちん家

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