「終幕のロンド」会見で草彅剛が進行役。小澤竜心との“即興ダンスバトル”では完敗!?2025/10/04 07:00
フジテレビ系で10月13日スタートするドラマ「終幕のロンド －もう二度と、会えないあなたに－」（月曜午後10：00、初回15分拡大＝カンテレ制作）の制作発表会見が10月3日、都内にて開催された。登壇者は、主演の草彅剛を筆頭に、中村ゆり、八木莉可子、塩野瑛久、小澤竜心、要潤、国仲涼子、古川雄大、月城かなと、中村雅俊、風吹ジュンの8人。若手からベテランまでの俳優陣がずらりと並ぶさまは、まさに壮観だ。
物語は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーの遺品整理人・鳥飼樹（草彅）が、遺品整理会社の仲間たちと共に、孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく心温まるヒューマンドラマ。感動的な人間ドラマと同時に切ない大人の恋も描かれ、先の展開が気になるオリジナルストーリーが展開される。
フジテレビアナウンサーが司会を務める中、登壇者に話を振りながら見事な進行ぶりを見せたのは主演の草彅。司会者からの質問に対し、互いに遠慮しているのか発言者がなかなか出ないことを心配した草彅が、次々とキャストを指名。司会者に「主演でいらっしゃるのに完璧な司会でありがとうございます」と感謝されると「だって、真ん中にいるので。やるしかない。クロストークですから、僕だけしゃべるわけにはいかないです」と座長としての使命感を表明。
実は、登壇者8人の中には芝居での絡みがなく、今日初めて顔を合わせたという人もいるとのこと。そんな中、全員と接点があるのが主演の草彅。だからこそ“みんなをつなぐ”という使命感があったようだ。しかし、草彅は、会見の冒頭で国仲の名前を言い間違えるというハプニングが。「あ、また間違えましたか？ 現場でも“ナカマさん”って言っちゃうんですよ」と恐縮する。「皆さんと一緒にお芝居できたことは本当に楽しかったです。だけど、お名前を間違えるっていうのは…」と反省し、「これは、『ロンド2』をやらないと駄目ということですね」と言い、場内を和ませた。
そんな草彅は現場を明るくするムードメーカーであるともいい、草彅演じる鳥飼樹にひかれていく御厨真琴役の中村ゆりは「私が学生の頃からテレビで見ていた大スターの草彅さんですが、いい意味でイメージと違っていて。いらっしゃるだけで、現場が華やかに明るくなるんです」と証言。また「こんなに紳士でレディーファーストな男性が日本にいるのかってぐらい、細かいことに気付いて褒めてくださるんです」とも。芸能生活50周年を迎えた大ベテランで、鳥飼が務める遺品整理会社の社長・磯部豊春役の中村雅俊にも「草彅剛っていう男は変なやつだなと。とにかく異常に元気で、みんなをよく引っ張ってくれる。非常にすばらしい主役だと感心しておりました」と言わしめ、褒められるたびに草彅は照れ臭そうに頭をかいていた。
草彅は、それぞれの役についての説明や現場でのエピソードを語る役割も担う。
「どのキャラクターのセリフが多いか全部調べたところ、古川さんが一番しゃべるんです。主役よりセリフが多い、そういう役ですね」と古川が演じるフリーライター・波多野祐輔の特徴を説明すると、古川からは「説明のセリフが多くて緊張していたんですけど、草彅さんが現場を温かくしてくださって。すごく助けていただきました」と感謝の言葉が語られた。
鳥飼と同じ遺品整理会社で働く久米ゆずは役の八木からは、誕生日プレゼントをもらったと言い、「アメリカ製の扇風機をいただきまして、大活躍でしたね」とうれしそうに明かすと、八木は「いつも扇風機の話をしてくださるんです。プレゼントをここまで喜んでいただけることってなかなかないので、そこまで気に入っていただけてうれしいです」と笑顔を見せた。
草彅の事務所の後輩の小澤竜心は、遺品整理会社の高橋碧役。初めてドラマに出演するという彼に、草彅は「10本もカンテレドラマの主演をやっている僕を見てどうですか」といたずらっぽく質問。小澤は「とてもリラックスされていて、アットホームな現場でした」と座長への感謝が語られる。また、キレッキレのダンスが素晴らしいと中村ゆりと塩野に絶賛された小澤は、撮影現場で草彅とダンスバトルをしたと告白。「剛さんは基本、ウロウロされているんですけど。いつもよりもちょっとノリノリでウロウロしていた時に目が合っちゃって。そうしたら『ちょっとダンスバトルしよう』と言い出して、音もなしに急にバトルが始まったんです。あの緊張感はなかなか味わえません。ありがとうございました」と小澤が経緯を話すと、草彅は「俺、負けたけどね。今度、今のダンスを教えてください。僕のはアナログ、オールドスクールロボットダンスなので」と笑った。
自身の後方に座る塩野には「塩野さん、今日は絶好調ですか？」と声を掛けた草彅。「塩野さんからは若いエネルギーを感じたんです。今回は重要な役どころなんですよね」と、彼が演じる遺品整理会社の社員・矢作海斗を紹介すると、塩野も「回を増すごとに大事になってくる役です」と語る。
要は、中村ゆり演じる真琴の夫・御厨利人を演じるが、これがなかなか“ヒドイ役”とのことで、「怖かったもん、一緒にお芝居するの」と草彅がこぼすと、要自身も「一緒にお芝居するのが苦しかったです」と芝居中のつらかった胸の内を明かした。それでも、草彅とは何度も共演経験があるだけに、心が通じ合ったと感じた瞬間があったのだそう。それは、あるもののプレゼント。「古着がお好きな草彅さんに影響されて僕も古着を着出したんです。ちょうどネルシャツを探していた時に、草彅さんがネルシャツをプレゼントしてくださって。その時、恋愛に似た気持ちになったんですよ。通じ合ってんじゃないかなって」というエピソードを披露。ちょっぴり照れ臭そうにしている草彅の姿がほほ笑ましさを誘った。
また、御厨家の長女で真琴の親友・御厨彩芽を演じる月城からは草彅へ「ちょっとヒリヒリした場面が多かったんですけど、温かく引っ張ってくださって。お芝居を受け止めてくださって本当にありがとうございました」との感謝の言葉が。これには草彅も姿勢を正し、「あ、ガチの会話ですね（笑）。こちらこそ、月城さんのおかげでいいお芝居ができました」と伝えた。
鳥飼らに生前遺品整理を依頼する真琴の母親・鮎川こはる役の風吹は、「“もう二度と、会えないあなたに”という本作のキャッチコピーにちなみ“会っておきたい人は？”」という質問に「芸能生活を何年も続けていますけど、ご一緒する機会がない方も多いんです」と回答。「やっと会えたなというのが、草彅さん。雅俊さんも久しぶりでしたけど、絡みはなかった。こうやってお会いするのって大変なんですよね。またお会いしたいですって、本気で思います」としみじみ。絵本作家でもある真琴の担当編集者・森山静音役の国仲も「よく共演する方と一度きりしか会わない共演者の方がいる中、草彅さんも風吹さんもそうですが、こうやって何度か一緒にお仕事ができるのはすごくいいご縁。本当にうれしく感じてます」と語った。
この質問に草彅からは「また会いたい人…。昔行っていた西麻布の中華料理店に、餃子を持ってくる時に『お待っちゃさまー』って言うおじさんがいたんですよ。『おまちどうさま』じゃなくてね（笑）。あのお店のおじさんにはちょっと会いたいです」と予測不可能な回答が飛び出した。キャスト陣は一瞬ビックリするも、中村ゆりが「剛さん、現場でよく『お待っちゃさまー』って言っています（笑）」と裏話を暴露し、古川は「その話を聞いて、僕も“お待っちゃさまー”に会いたくなりました」と笑った。
草彅を中心に和気あいあいと盛り上がった会見は約1時間で終了。最後に草彅は「今日は短い時間でしたが、3〜4か月、チームとして一緒に作品を作ってきた僕たちの一体感が伝えられたんじゃないかと思います」とこの座組みの結束をあらためてアピール。そして、「このドラマを通して皆さんに届けたいことがあるとすれば、人生において一番価値のあることは、いつもそばで笑ってくれたり泣いてくれたりする人がいること。僕自身、そう感じることが多かったです。そういう気持ちがたくさん芽生えた、心が温かくなる作品です」とメッセージを伝えた。
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