ユーミンが約9年ぶりにフジテレビドラマ主題歌担当! 新曲に北村有起哉&仲間由紀恵がコメント2025/10/01 06:00

松任谷由実が、フジテレビ系で10月9日スタートの、主演・北村有起哉×共演・仲間由紀恵による連続ドラマ「小さい頃は、神様がいて」(木曜午後10:00、初回15分拡大)の主題歌を担当することが分かった。フジテレビドラマ主題歌を約9年ぶりに書き下ろしたユーミンの新曲「天までとどけ」が主題歌に決定。この度、主題歌付き本予告映像が初解禁になったほか、ドラマタイトルの誕生秘話も明かされた。
本作は、「最後から二番目の恋」シリーズ(2012年~)などで知られる脚本家・岡田惠和氏による完全オリジナル作品。2人の子を持つ小倉渉(北村)と、その妻・あん(仲間)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ温かく描くホームコメディーだ。物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが20歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる思いを抱えた2人の何げない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかにつづる。
今年で活動53年を迎えるユーミンがフジテレビドラマの主題歌を手がけるのは、2016年10月期放送の木曜劇場「Chef~三ツ星の給食~」以来、実に約9年ぶりとなる。主題歌に決定した「天までとどけ」は、ユーミンが作詞・作曲を担当し、本作のために書き下ろした完全新作で、11月18日発売の40枚目のオリジナルアルバム「Wormhole / Yumi AraI」にも収録される。
そんな「天までとどけ」は、アルバム収録曲の中でも、特に“荒井由実”を想起させるノスタルジックな雰囲気をたたえている。最新のAI技術を駆使し、荒井由実時代、1990年代・2000年代の松任谷由実の歌声を合成し、“第3のユーミン”ともいえる新たなボーカルを創出。そして現在のユーミンと共演することで、それぞれの時代の響きをタペストリーのように織り込み、懐かしさと新しさが共存する楽曲に仕上がった。なお、編曲は松任谷正隆が務める。また、初回放送に先駆け、フジテレビ公式YouTubeでは、主題歌を使用した本予告映像を公開中。北村と仲間をはじめ、小野花梨、石井杏奈、小瀧望、近藤華、阿川佐和子、草刈正雄といった豪華キャスト陣の個性あふれる表情と共に、「天までとどけ」の世界観が楽しめる内容になっている。
本ドラマのタイトル「小さい頃は、神様がいて」は、荒井由実時代のユーミンの名曲「やさしさに包まれたなら」の一節からインスピレーションを受け、岡田氏の思いによって生まれた。ユーミンの音楽をずっと聴き続けてきたという岡田氏は、「人が生きていくことは大変で、うまくいかないことがほとんど。でも、生きていくしかない。1人でも大変なのに、誰かと一緒に生きることはもっと大変。でもだからこそ、楽しい。そんな生きることの大変さを、でも、辛そうではない言葉にして、タイトルにしたいという思いがあった」と語った。
主題歌「天までとどけ」も、“過去を現代に引用する”というコンセプトが込められており、ドラマのテーマとも美しく呼応している。これから紡がれていく物語と、ユーミンが新たに歌い上げる「天までとどけ」が重なり合うことで、作品の世界観はより深く、温かく広がっていく。さらに、劇中ではユーミンの過去の名曲が随所で流れることも明らかになった。第1話では、渉とあんの過去の姿を描くシーンで「やさしさに包まれたなら」がそっと2人を包み込む。第2話以降も、何気ない日常のひとコマやふとした瞬間に、ユーミンの楽曲が登場する予定だ!
主人公・渉役の北村と、渉の妻・あん役の仲間からもコメントが到着した。北村は松任谷について、「数々の名曲を生み出してきた松任谷さんが、今回、ドラマのために新曲を書き下ろしてくださったと聞いて、本当にうれしかったです」と喜びをあらわにした。一方の仲間は、「ドラマの世界観を深く理解してくださり、そのうえで物語全体を包み込むような楽曲を作っていただける、そう感じた時、“このドラマは素晴らしい作品になる”と確信しましたし、私自身も“この作品を頑張って届けたい”と強く思いました」と松任谷の楽曲への思いと共に、作品への決意を語った。
キャストコメント全文

■ 主題歌担当/松任谷由実
「今回のアルバムのテーマでもある“荒井由実”が一番感じられる曲だと思います。ドラマのタイトルにも偶然リンクしていますよね。荒井由実時代の自分が、今の松任谷由実にそのまま平行移動して混ざり合ったような曲です。自分で言うのもなんですが…“神曲”だと思います」
■ 小倉渉役/北村有起哉
――主題歌をユーミンが担当されると聞いた時の心境は?
「ちょうど昨日(インタビュー前日)、サブスクで“松任谷由実ベスト”のようなプレイリストを聴いていたばかりだったんです。どれも耳になじみのある名曲ばかりで…。そんな数々の名曲を生み出してきた松任谷さんが、今回、ドラマのために新曲を書き下ろしてくださったと聞いて、本当にうれしかったです。実際に対面でお会いする機会もあり、少しお話をさせていただいたのですが、第一声から『やっぱりすごいな』と圧倒されました。素の声だけでも響きがすごくて、まるで地面を通じて足元まで伝わってくるような感覚でした。そして、とても気さくに話しかけてくださり、そのお人柄にも感動しました」
――主題歌「天までとどけ」を聴いていかがですか?
「本当にこのドラマの世界観にぴったりな、素晴らしい曲だと思いました。僕は役作りをする際に、勝手にその役に合いそうなテーマソングを選んで聴くことがあるのですが、今回はまさにこの『天までとどけ』を渉がよく聴いているのでは、と思いながら耳にしています。そうして聴いていると、思わず涙があふれそうになるんです。心にすっと染み込んでくるんですよね。例えるなら…、すきっ腹で日本酒をギュッと飲んだときのような感覚というか(笑)。そんなふうに、深く染みる曲です」
――ドラマのタイトルについて思ったことは?
「『小さい頃は、神様がいて』というタイトルを聞いて、『でも、今は大人になったら…』という考えが浮かびました。渉とあんにとっても、子どもの頃には“神様”のような存在を信じていたはず。でも、大人になるにつれて、それがだんだん信じられなくなって…。それでも、大人になった今だからこそ、“祈る心”や“願う気持ち”を大切に持ち続けることが必要なんだと、改めて感じました。人間は、何千年もそうやって祈りを持ちながら生きてきたはずですからね。この作品の中でも、渉がどこまで“諦めず”にいられるのか。そして、最終回をどう迎えるのか…。僕自身もとても楽しみにしています」
――視聴者へメッセージをお願いします。
「三家族が織り成す、アンサンブルのような温かい物語です。岡田さんのオリジナル脚本で、“クスッ”と笑わせてくれたかと思えば、気が付けば泣いている、そんな岡田さんらしいシーンがたくさんちりばめられています。この作品を通して、少しでも癒やされたり、心が軽くなったりしていただけたらうれしいです。そして、人と人とのつながりって、やっぱり悪くないな、と思ってもらえたらと思います。今はどこか人との距離を遠ざけがちな時代ですが、その面倒くささや勇気を超えて、つながることの意味をこのドラマが伝えてくれるはずです。最初は『今どきこんなのないよ』と思うかもしれません。でも放送を重ねるごとに、三家族の絆がどんどん深まっていき、そのつながりがきっと説得力を持って伝わると思います。ぜひ初回からご覧いただいて、最後の最後まで見届けてほしいです。本当に、僕の願いも“天までとどく”とうれしいですね(笑)」
■ 小倉あん役/仲間由紀恵
――主題歌をユーミンが担当されると聞いた時の心境は?
「松任谷さんが主題歌を、しかも書き下ろしで担当してくださると聞き、本当にうれしかったです。ドラマの世界観を深く理解してくださり、そのうえで物語全体を包み込むような楽曲を作っていただける、そう感じた時、“このドラマは素晴らしい作品になる”と確信しましたし、私自身も“この作品を頑張って届けたい”と強く思いました」
――主題歌「天までとどけ」を聴いていかがですか?
「初めて聴いた時、現場のスタッフの皆さんとも『本当にすてきな曲だね』と感動を共有しました。ドラマの中心にある“離婚を約束した夫婦”というテーマに優しく寄り添いながら、登場人物たちの“これまで”をいとおしく感じさせてくれて、さらに“これから”を生きていくためのエールを送ってくれるような楽曲だと思いました。特に、歌い出しの“みじかい秋のはじめ そして終り”という一節から、すでに心を揺さぶられました。また、“今日だけの陽射し”“今日だけの千切れ雲に”“今日だけの笑顔”など、“今この瞬間”の大切さをつづった言葉がたくさんちりばめられていて、北村さんが演じる夫・渉の気持ちを思うと、涙があふれそうになります。本当に愛にあふれた、そして背中をそっと押してくれるようなすてきな楽曲です。私たちが演じる夫婦や、登場人物たちのそれぞれの思いが、この歌に乗って“天までとどく”。そのことがとても感動的で、聴くたびに心が震えます」
――ドラマのタイトルについて思ったことは?
「『小さい頃は、神様がいて』というタイトルには、私自身とてもひかれました。かつて私たちが無邪気に信じていた“神様”を、今はなぜ信じられなくなってしまったのか。そして、今の私たちは何を信じて生きているのか。そんな問いを投げかけてくれるような、非常に興味深く、心に残るタイトルだと思いました」
――視聴者へメッセージをお願いします。
「人は、一人では生きていけません。誰かと共に生きていく中で、時には距離を感じたり、思うようにいかないこともたくさんあります。でも、だからこそ、少し気にかけ合ったり、そっと寄り添ったりしながら、それぞれが自分なりの生き方を見つけていく…。そんないとおしい人たちが、このドラマにはたくさん登場します。松任谷さんの優しく力強い主題歌と共に、温かく、そして愛にあふれた物語を、ぜひ楽しんでご覧いただけたらうれしいです」
あらすじ
東京郊外にある、三階建てのマンション「たそがれステイツ」。1階に住んでいるのは、永島慎一(草刈)とさとこ(阿川)のシニア夫婦。愛妻家の慎一は家事や地域活動にいそしんでいるが、さとこはあまり関心がない様子。2階には、社交的な樋口奈央(小野)と、内気な高村志保(石井)の女性カップルが同棲している。部屋にはほとんど家具がなく、キャンプ用のテントを張って2人で寝ているが、とても幸せそうだ。そして3階には、夫の小倉渉(北村)、妻のあん(仲間)、大学生の娘・ゆず(近藤)の3人家族が住んでいて、息子の順(小瀧)は消防士としてすでに独立している。いろいろと文句を言い合いながらも、3人は一見平穏な日々を送っていた。
ある日、東京に台風が襲来する。慎一は川の氾濫に備えてマンションの前に水嚢(すいのう)を設置。それを手伝った渉は、マンションの住人が集まって小倉家で夜を過ごすことを提案する。一緒に帰宅し、その張り紙を見た奈央と志保は、思案の末に小倉家へ。不安げにチャイムを鳴らすと、一同はまるでホームパーティーのように2人を温かく出迎えた。それぞれに自己紹介をし、一夜を過ごすうちに打ち解けていく面々。夜が明け、渉は「子どもが20歳になったら離婚するなんて言ってたこともありました」と笑顔で過去を懐かしむ。その日の夜、あんは渉に「生きてるんだけど、あの約束」と言い放つ。
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