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森田望智が語る“ひかり”の信念と優しさ。夜ドラ「いつか、無重力の宙で」に込めた思い2025/09/16 07:00

森田望智が語る“ひかり”の信念と優しさ。夜ドラ「いつか、無重力の宙で」に込めた思い

 NHK総合で放送中の夜ドラ「いつか、無重力の宙(そら)で」(月~木曜午後10:45)で、日比野ひかり役を演じる森田望智からコメントが届いた。

 木竜麻生が主演を務める本作は、高校時代に「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組が、大人になってそれぞれの道を歩む中で、忘れていたかつての夢と再会する物語。「超小型人工衛星だったら…今の私たちでも宇宙を目指せるかもしれない…!」と、あの頃の自分に背中を押されて2度目の青春が始まる。ごくごく普通の30代女性たちが、いつの間にかそっと手放した夢を、仲間と共に拾い直すストーリーだ。

 森田が演じるのは、いつも明るく前向きで“太陽”みたいな人・日比野ひかり。自分の「好き」を探求し、周りの空気や世間の常識に惑わされず、わが道を突き進むパワフルさがある。それゆえに「変わり者」と言われることもあるが、本人は全く気にしていない。高校時代は飛鳥(木竜)と一緒に天文部を立ち上げ、「宇宙飛行士になりたい」という夢をひたすらに追いかけ続けた。あることがきっかけで宇宙飛行士への夢を断念したひかりは、かつての友に会いたいと、13年ぶりに飛鳥の前に現れる。

森田望智が語る“ひかり”の信念と優しさ。夜ドラ「いつか、無重力の宙で」に込めた思い

 森田はひかりというキャラクターについて、「強さと、諦めない気持ちをずっと持ち続けている人。ひかりは高校生の時から宇宙に憧れて、大学で航空宇宙学を学び、JAXAに就職したという設定ですが、並大抵の努力ではかなえられなかったと思います」と解説。「好きなものを真っすぐに『好き』と言えるのが、ひかりの強さですよね。人が何かを好きになったり、夢中になったりする時って、多少なりとも『これなら自分に合っているかも』という考えが頭をよぎると思います。でもひかりには、宇宙しかない。宇宙が好きすぎて、実現の可能性があるかどうかなんて関係なく、宇宙以外の選択肢が見えていないんです。それくらい、ひかりのなかで宇宙という存在が突出しているんですよね」と、ひかりの純粋さを語る。

 宇宙への夢を抱きながら、病気になってしまうひかりの複雑な内面については、「私がもし病気が理由で長年の夢を諦めなくてはならないとなったら、壁にぶち当たって、落ち込むだろうなと思います。ひかりはそういう壁を打開する力がある人で、その『芯』を変わらず持ち続けるように心がけました」と役作りを明かす。

 加えて、「ひかりの役作りをするときには、私が現実世界で出会った『すてきだな』と思う方々の姿を思い浮かべました。私は『乗り越えてきた人たち』に魅力を感じます。そういう人たちは、痛みを知り悲しみを負ったからこそ、人の気持ちが分かって、凛とした力強さを持っている。強さと優しさってイコールだと思うんです。ひかりはその二つが備わっている人」と、ひかりの内面に迫った表現への思いを語る。

森田望智が語る“ひかり”の信念と優しさ。夜ドラ「いつか、無重力の宙で」に込めた思い

 ひかりにとって天文部の3人、飛鳥、周(片山友希)、晴子(伊藤万理華)はどんな存在なのかと尋ねると、「3人のことはもう『大好き』以外の言葉が出てこないんですけど、ひかりにとっても、他の3人にとっても『4人で笑い合っている空間』がとても好きだし、大事なんだろうなと思います」とコメント。「4人のシーンは撮影していて楽しくて、本当にそれぞれの役柄にしか見えないです。木竜麻生ちゃん、片山友希ちゃん、伊藤万理華ちゃんとは『前から友達だったかも』と思ってしまうぐらいフィーリングが合います。こんなに奇跡的にバチッとくることって、なかなかないですよ」と撮影現場での息の合った様子を伝えた。

 なぜひかりは13年ぶりに飛鳥の前に現れたのかについては、「高校生の時にひかりがいちばん最初に宇宙への夢を共有できたのが、飛鳥です。『これは奇跡かも!』と思った原体験というか『光』みたいなものを、ひかりはずっと心のなかに持っていたのだと思います。それからシンプルに、何を言っても飛鳥がいちばん受け止めてくれそうだと思ったんじゃないでしょうか」と分析する。

 最後に作品への思いを聞くと、「大人になると、いろいろと現実的な問題が出てきて、なかなか好きなことだけを追求するのが難しくなってきますよね。それでもひかり、飛鳥、周、晴子は人工衛星への夢を追い続けます。何かを始めるのに『遅い』ということはない。やろうと思えば年齢を問わず同じ純度で夢を追いかけることができる。そんな気持ちにさせてくれる作品です」と、年齢に関係なく夢を追う大切さを力説。

森田望智が語る“ひかり”の信念と優しさ。夜ドラ「いつか、無重力の宙で」に込めた思い

 そして、「私も演じながら、ひかりから『やりたいことがあるんだったら、今やらなきゃだめだよ』と言われている気がしました。自分ひとりの頑張りだけではどうにもならないことも、みんなの力を持ち寄れば実現できることがあるし、探せばきっとそれぞれの居場所はあるはずです。このドラマが、見てくださった皆さんにとって『あ、私ちょっとこれやってみたかったかも』『これ好きだったはずだよね?』という気付きのヒントになることができればうれしいです。大きなことでなくてもいい、『小さな気持ちの選択肢』が増えたらいいなと願っています」と視聴者へのメッセージを込めた。



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