風間俊介×齋藤潤W主演“本当の価値”に迫るシナリオコンテスト大賞作「217円の絵」ドラマ化2025/08/28 18:00
風間俊介と齋藤潤が、9月30日に日本テレビ系の火曜プラチナイト枠にて放送される「日テレシナリオライターコンテスト 大賞ドラマ『217円の絵』」（深夜0：24）でダブル主演を務めることが分かった。
日本テレビは2023年、クリエーター育成プロジェクトの一環として18年ぶりにシナリオコンテストを復活。脚本そのものに加え、クリエーター「人」の発掘にも注力すべく、“シナリオライターコンテスト”と名付けて開催すると、1040編の応募作が寄せられた。同ドラマは、最終審査では満場一致で選ばれた第1回大賞受賞作のドラマ化で、気鋭の脚本家・神谷克麻氏の完全オリジナル脚本での映像デビュー作となる。
同作では、世間から評価されない中年画家・御所明と、絵を描くことが好きな高校生・春文涼という世代も境遇もまったく異なる2人のコミカルな日常が描かれる一方で、現代社会が抱える大きなテーマへと切り込んでいく。「物事の“本当の価値”とは何か？」を問う物語は、他者からの評価に振り回される現代に、1人の男が衝撃のラスト突き付け、見た人の価値観を揺さぶるものになっている。
風間は、人生の岐路に立つ御所明を演じる。「声に出したいセリフがそこにありました。表現したい物語がそこにありました。見てみたい景色がそこにありました」と述べ、「読み物として素晴らしいのはもちろん、僕だけではなく、作品に関わる人々が『これをドラマにしたい』と思わせてくれるエネルギーが脚本からあふれていました」という感想を語る風間。「この脚本をどんなドラマにするか。それが俳優を含めた、現場の仕事です。すてきな物語、キャラクター、シーンをさらに彩り豊かなドラマにするべく、全身全霊で取り組んでいきたいと思っております」という使命感を口にするとともに、神谷氏に「すてきな脚本をありがとうございます」と賛辞を贈っている。
一方、齋藤が扮（ふん）するのが、御所と出会うことで人生が変わり始める高校生・春文涼だ。齋藤は「『価値とは何で決まるのか…』脚本、プロットをいただいて、最初に浮かんだことです」と振り返り、「将来を諦めていた涼が、御所さんとの関わりを経て、変化していくさまを表現できることが楽しみになりました」という印象を抱いたようだ。「そして風間さんと一緒に作品をお届けすることができ、光栄です」と出演への喜びに言及した上で、「この作品が、『価値』についてまだ考えたことがない僕と同世代の方にも感じてもらえるきっかけになればうれしいです」と同ドラマにかける胸中を吐露している。
脚本を手がけた神谷氏は、ドラマ化の決定について「頭の中でふわふわとぼんやり考えていたこと。自分の中には確かにあるけれど、外に出せるほど形を保っていないもの。それを言葉というかたちで成形し、プロデューサーの皆さまや監督と共有していくことに、ずっと不思議な感覚がありました。しかも、その言葉が今度は映像となって具現化するとのことで、本当におかしな気分です。こんな体験ができたことは本当に恵まれていて、運がよかったと感じています」と表現し、「内容については、『こうなったら、こうなるのでは？』という、散歩中にふと頭の中で広がった妄想のようなところから始まりました」と打ち明けている。
そして選考から携わったプロデューサーの中村花乃子氏は、「脚本家の神谷さんが大賞を受賞してから1年以上、一緒に悩み、語り合いながら丁寧に作り上げてきました。神谷さんの初めての映像作品であり、私自身にとっても初めてプロデューサーを務めさせていただく、特別な作品となりました」という同ドラマについて、「風間さんと齋藤さん、お二人の魅力が交わることで、神谷さんの脚本がさらに鮮やかなものとなることが今から楽しみでなりません」と期待に胸を膨らませ、「この物語が皆さまの心に届くことを願いながら、この作品に関わってくださる全ての方々に、心より感謝いたします」というコメントを寄せている。
あらすじ
屁理屈ばかり唱える自称画家の中年男性・御所明（風間）は、密かに美大を目指す高校生・春文涼（齋藤）とコンビニでのアルバイトに明け暮れる日々を過ごしていた。御所と過ごす中で、純粋に物事を評価できるようになった春文は、誰にも評価されなかった御所の絵を認めるようになり、2人の思いは交錯する。そして、価値観が全く違っていたはずの2人の間に絆のかけらが生まれる。しかしその一方で、事態は予期せぬ方へと向かっていく。
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