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仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結2025/07/18 12:00

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 仲野太賀岩田剛典三代目 J SOUL BROTHERS)、二階堂ふみ松田龍平佐藤浩市らが、NHK総合で8月16・17日に2夜連続放送されるNHKスペシャル 終戦80年ドラマ「シミュレーション ~昭和16年夏の敗戦~」(午後9:00)に出演することが分かった。

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 池松壮亮が主演を務める「シミュレーション ~昭和16年夏の敗戦~」は、猪瀬直樹のロングセラー・ノンフィクション「昭和16年夏の敗戦」を原案に、日本映画界の旗手・石井裕也監督が初めて戦争ドラマに挑む意欲作だ。1941年4月、真珠湾攻撃の8か月前に首相直属の”総力戦研究所”に集められた若きエリートたちが、日米開戦をあらゆる角度からシミュレートし、最終的に“圧倒的な敗北”という厳しい結論を導き出すも、開戦へ突き進む国家や軍と対峙(たいじ)する姿を描く実話に基づくドラマとなっている。

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 主人公で産業組合中央金庫(現・農林中金)調査課長・宇治田洋一役の池松を中心に、総力戦研究所の研究員として宇治田と同じ民間出身で同盟通信社政治部記者・樺島茂雄役を仲野が担う。模擬内閣では「内閣書記官長兼情報局総裁」を担当し、はじめは宇治田の消極的態度を批判的に見るが次第に彼の苦悩を理解し戦友のような絆を感じていく人物を熱演する。

 岩田は海軍大学校を首席で卒業した海軍少佐・村井和正役で、模擬内閣では「海軍大臣」を担当し、アメリカとの国力の差を前に日本が誇る「無敵の連合艦隊」も燃料の不足から長期戦に耐えられないと冷静に判断し「勝てない」と意を決して訴える役どころ。陸軍少佐・高城源一役には中村蒼。模擬内閣では「陸軍大臣」を務め、欧米列強に支配されるアジアで、いずれ植民地にされる前に日本は先に動くべきだと開戦を強硬に主張するが、宇治田の分析に驚愕(きょうがく)し、現実を見定め始める軍人を演じる。

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 三浦貴大は企画院物価局事務官・峯岸草一役として出演。模擬内閣では「企画院総裁」として“金で世界は動く”が持論で、日本が南方の石油を武力で確保してもアメリカと敵対し窮地に陥ると説き、軍ににらまれる危険を覚悟で発言する人物を担当する。

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 宇治田の家族には、二階堂が日中戦争で夫を亡くし、娘の初子と実家に戻った妹・小百合役で登場。両親は赴任した満州で軍と対立し謎の死を遂げたため、権力に抗する兄を心配しつつ敬い支える女性を演じる。作家志望で兄とは異なり楽天的な性格の弟・英二役に杉田雷麟。長らく経済的に兄に支えられてきたがようやく出版社への就職が決まった矢先、予想だにしなかった展開を迎える役どころとなっている。宇治田の上司で産業組合中央金庫の理事・井川忠雄役には別所哲也が出演。戦争回避のため渡米して和平交渉の土台作りに尽力し、近衛首相や陸軍首脳にも近く、総力戦研究所設立に伴い頭脳明晰(めいせき)な宇治田を研究員に推薦した重要な人物を演じる。

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 加えて、松田は日米開戦当時40歳だった昭和天皇役で、日中戦争が泥沼化するなか欧米列強も敵にまわす主戦論を憂慮し、和平交渉による戦争回避を求めたが、「南方資源獲得で日本有利」との東條新内閣の説得で最終的に開戦を容認する複雑な心境を表現する。

 さらに、奥田瑛二は天皇最側近の内大臣・木戸幸一役で、首相指名に影響力を持ち、近衛内閣が総辞職して皇族が首相候補になった際「万一最悪の事態になれば皇室が国民の恨みを買う」と反対して代わりに東條英機を首相に推挙した重要人物を演じる。北村有起哉は近衛文麿役で、近衛首相の直属機関として設立された総力戦研究所が開戦後をシミュレートする一方、首脳会談での和平交渉を模索するも統帥部や世論を抑えきれず昭和16年10月に総辞職し、政権を手放す宰相を担当する。

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 一方、政治・軍事のトップを演じる実力派俳優陣として、佐藤浩市が陸軍大臣のち総理大臣・東條英機役を演じ、開戦強硬派だったが首相就任後は天皇の意向で和平交渉を模索し、開戦を求めて激化する世論や軍部と天皇への忠誠のはざまで苦悩する指導者を熱演。

 また、陸軍省幹部には江口洋介が陸軍中佐・西村良穂役で、陸軍省軍務局高級課員として総力戦研究所を作ったメンバーの一人であり宇治田と内密に通じ、次第に開戦に踏み切らざるを得なくなる東條の孤独に側近として寄り添いながらも戦争回避を模索する人物を務める。中野英雄は軍務局長の陸軍少将・武藤章役で、陸軍省の軍略・政略の実務責任者として国力差から対米戦争は不利と考えて外交による和平交渉を支援したが、陸軍内で勢いづく開戦強硬派との衝突は避けざるを得ない立場の軍人を演じる。

仲野太賀、岩田剛典ら豪華キャストが、池松壮亮×石井裕也監督が描く戦争ドラマに集結

 佐藤隆太は陸軍中佐・瀬古明役で、機密情報を駆使し戦況や内外情勢の近未来を予測する特殊研究を考案し、上官の板倉や東條に忠誠を示し模擬内閣に厳しく接する一方、懸命に国の未来を探る若者たちを誰よりも深く理解して見守る複雑なキャラクターとして登場。そして、総力戦研究所所長・板倉大道役を國村隼が演じ、陸軍少将として若きエリートたちの頭脳をアメリカとの戦況予測に使うべく研究を開始させるが、軍上層部の思惑とは異なる研究結果が出始めると自由な議論の“最大の壁”となっていく重要な役どころを担う。

 題字は、映画「ゆきゆきて、神軍」(1987年)、「HANA-BI」(97年)、「横道世之介」(12年)など数々の名作を手がけてきた赤松陽構造氏が担当。「とても良質な反戦ドラマだと思います。題字を書くときに心がけていることは、映像をイメージし自由な発想で書くように心がけています。『シミュレーション』ではあの時代の閉塞感や若者たちの葛藤を思い、筆字でも書道の型にとらわれず、すり切れた筆を使って書きました。このドラマは今の時代に共通する空気を感じました。今の若者たちにぜひ見てほしいです」とコメントし、若者たちの情熱とも闘いの血ともとれる印象的な赤い筆文字で作品世界を表現している。

 音楽は、映画「血と骨」(2004年)、「レッドクリフ」(08年)、「新聞記者」(19年)などの映画音楽や大河ドラマ「葵・徳川三代」(00年)、「義経」(05年)を手がけた岩代太郎氏が担当し、「戦争を知らない世代の日本人として、この番組に参加できたことを誇りに思います。今回のサウンドトラックでは、『パッサカリア』という音楽技法を多用しました。現在に至るまで、『戦争』から何も学べない人類に向けてのメッセージを、音楽的に表現する上で、最適な音楽コンセプトが『パッサカリア』だと撮影期間中に確信したからです。どうか番組内でも耳を傾けていただければ幸いです」とメッセージを寄せている。



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