宇佐卓真＆平野宏周「被写界深度」イベントでキスシーンの裏側を告白！2025/06/19 22:50
6月20日からFODで独占配信がスタートする、ドラマ「被写界深度」の完成披露イベントが開催され、ダブル主演を務めた、宇佐卓真と平野宏周が登壇し、作品のVTRを見ながらそのシーンにまつわる制作秘話を語ったり、作品のみどころをアピールした。
「被写界深度」の原作は、苑生氏初のWeb連載作品で、年間920万PVを記録し、2017年には大洋図書からコミックス化した話題作。明るく人気者だが、どこかむなしさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎を宇佐が、クールで無愛想だが大好きなカメラにいちずに向き合う紺野遼平を平野が演じる。
第1話の試写が終わると、トークイベントがスタート。宇佐と平野が登壇すると会場から歓声が起こった。ファンにあいさつした2人は、それぞれ演じたキャラクターについて説明していく。そして、自身と共通する部分などについて明かした。
その後、本作の魅力が詰まった90秒の紹介VTRが流れると、大画面に映った自分に照れて「ヒャ！」と声が漏れてしまった平野。見終わると「90秒のVTR、めっちゃいいですね。みなさんの前で見るのは初めてなので、めっちゃ恥ずかしかったです」とはにかんだ。
その後、撮影中屋上で寝るシーンで本当に寝ていたと、スタッフからタレ込まれた平野は「そのくらい屋上が気持ち良かったんです」と言い訳し、劇中の寝ているシーンの写真を数枚見ながら、「これは寝ている！」「これは緊張していたから寝ていない」と一枚一枚説明。すると、結構寝ていたことが判明した。
すでに、全話撮り終えている2人。今だからこそ、仲良くわちゃわちゃトークができるが、クランクインする前はお互い緊張していたそうで、平野は宇佐からもらったメッセージについて触れた。「最初メッセージ来た時、びっくりしました。『ほんまか？』って。『本当に宇佐卓真？ これなんか怪しいぞ』と半信半疑でした。本物と判明したから、すぐに返事しましたけど」とその時のことを振り返った平野。一方の宇佐は、昨日、そのメッセージのやりとりを久々に見返したらしく、「2人の初めてのやりとりを見たら、お互い敬語で『明日何時頃あいていますか？』みたいなことを話していて、初々しかった」と打ち明けた。後に、カフェで実際に会って話したことによって、「脚本の早川のセリフが宇佐くんの声で聞こえるようになって、すごく読みやすくなった」と平野が感謝した。
その後、監督の川崎僚氏から届いたメッセージが披露された。「宇佐さんは思考力が強く、どう視聴者に届けるのか、客観性を意識した演技が得意で、平野さんは直感型のように感じました。それぞれに良さがあり、またそれぞれが互いの演技に影響を受けていたように見えました。特に宇佐さんは、この作品を通じて演じ方がとても変わったように思います。お二人ともとてもストイックな俳優さんで、『伝説のドラマにする！』と意気込んで本気でぶつかってくれました。その真剣さに助けられました」と、この日の進行を務めた生田竜聖アナウンサーが代読すると、2人が声をそろえて「恥ずかしい、うれしいけど…」と下を向いた。
演じ方が変わったと言われた宇佐もそれについて実感しているようで、「物語が進むにつれて、感情をむき出しにするシーンがあるのですが、これまで出演した作品ではそういうシーンが意外となかったなと思っています。川崎監督とは以前もご一緒していたので、そういう俳優としての成長を見届けてくれたのはすごくうれしいです」と喜んだ。平野も、真剣さに助けられたといわれたことについて「ありがたいですね。川崎監督の現場は初めてだったんですけど、皆さんすごく温かくてやりやすい現場を作ってくださって感謝しています。川崎監督をはじめとする全てのスタッフさんの、いいものを作ろうという熱量が僕らと同じか、それ以上だなと感じたので、僕らもやりやすかったです。こうしたいという意見もすくい取ってもらって、みんなで寄り添って作品を作っていることをすごく感じました」と感謝した。
それぞれ、推しポイントを発表するコーナでは、宇佐が「何かに挑戦しようとしたけど途中で挫折したり、諦めたりする人って、自分も含めいっぱいいると思うんですよ。でも、演じた早川を通して、諦めたことにもう一度向き合ったり、新しいことを始めてみようとか思って撮影していたので、見ている人にもそういう気持ちを思い出してもらえる作品になっていると思うし、僕らの関係性というか、心の距離感が近づいたり離れちゃったりするので、そういう面で心を動かされる作品になっているのではと思います」と呼びかけた。
平野にマイクが渡ると「見どころは僕らの顔じゃないですか!?」とおちゃらける。「早川の顔、超きれいだったんですよ。出来上がった映像を見た時、僕が演じた紺ちゃんがいないシーンできれいだなと思って。僕は初めてそのシーンを見た時に嫉妬しました。俺といない時、こんな感じなんだって。僕が知らない早川を見ている気がして（笑）」と、際どい発言が飛び出した。
続けて、事前に聞いた2人の推しシーンを公開。まずは、宇佐が「紺ちゃんと早川くんがけんかをしちゃって感情をあらわにするシーン。その後仲直りするんですけど、その時の屋上のシーンがすごく思い出に残っているし、すごく好きだなと思います」と発表すると、そのシーンが映像で流れ、真剣な表情でVTRを見つめる2人。そして、その時の裏話も披露した宇佐。「いただいたセリフを、撮影前にある程度プランを立ててから撮影に挑むことが多いんですけど、このシーンは用意していたものの、その場で生まれる感情を大切にしていて、この時の紺ちゃんの表情は今でも鮮明に覚えています。紺ちゃんのセリフの深みがすごいですよね」と絶賛した。
次に、平野の推しである屋上のシーンの中から、スタッフが厳選した場面を流すと、2人とも「めっちゃいい！」とほほ笑み合う。宇佐が「これ、めちゃめちゃアドリブですからね」と告白すると、会場からどよめきが起こる。加えて「あの時の僕の心情は、早川じゃなくて、“俳優・宇佐卓真”としてだった。カメラが回っていると思っていなかったの。テストかなと思っていて。でも、もちろんお芝居を続けていたら、『このシーン使われていたんだ！』って感じた」と、早川の気持ちが自分とリンクしていたことを回顧した。
それを受けて平野は「ちょっと間があったけど、あれは、早川は紺ちゃんに何をしてほしいのかなと考えた時の間だから」と説明した。そんな2人の自然な演技に、スタッフも感動したそうで「それぞれが早川と紺ちゃんとして、ちゃんとそこに存在しているように感じられました。原作もリスペクトしつつ、ご自身の役をしっかり演技に落とし込んでくださったのだなぁと、改めてお二人に演じていただけてよかったと思えたシーンです」とメッセージを寄せていた。
そして、最大の見どころとなる2人のキスシーンについて話題が及ぶ。その映像が流れると分かると、会場から、「いぃ～」と、言葉にならない期待する声が飛び交うが、映像はお互いの唇があたる寸前のところまでしか流れず、さらに「（ぎ）いぃ〜」と悔しがる声が！ その言葉を拾った宇佐が「これは良いという声ですか？」と問いかける場面も。続けて、キスシーンのエピソードをトークしていく。
宇佐が「そもそも、怒りながらキスするなんてことないじゃないですか。普通は『好きだよ』とか『ありがとう』とか、プラスの感情でキスすることはあったとしても、『おい、てめぇー』と怒りながらキスすることって、今まで演じたことがなかったので難しかったです」と吐露。される側の平野は「結構されることが多くて、されるのが多分うまくなっていると思います（笑）」と打ち明けて会場から笑いが。
次いで「その時、早川に結構な勢いで胸ぐらをつかまれていて、びっくりしました。結構激しいけんかをしているシーンでかみ合わないというか、お互い演技のタイミングがずれているなと感じて、そこで一気に感情が高まって、めっちゃつかまれて、めっちゃチューされているみたいな…。いろいろな感情が湧きました」と話し、このシチュエーションとは違うキスシーンも期待してほしいと発表した。
ほかにも、早川の歌声と、早川を演じている宇佐の声のギャップが良くて平野が萌えていたという話や、別々の日にクランクアップした2人が、お互いサプライズを仕掛けて成功した話、監督が感動してしっかり泣いていたエピソードなど、楽しい裏話を披露した2人。
イベントのラストには、明日から発売が開始する番組のオリジナルグッズを紹介。劇中で登場する「いちごミルク」のパッケージを模したポーチや、アクリルキーホルダーを見せたり、アクリルスタンドの遊び方として、2人をくっつけたり離したりして、ドラマのストーリーとリンクするように家で使用するというアイデアも提案した。最後に2人は、「伝説のドラマにする！」という目標を掲げて撮影がスタートした本作を、「みんなの力で伝説にしてください！」とお願いしてイベントは終了した。
今回、世界247の地域での配信が決定。また、第1話は無料配信される。なお、この日の模様は、後日 FODで配信される予定だ。
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