元ダウンタウンDXプロデューサー・西田二郎が静岡新聞・静岡放送の両CCIOに就任！2025/06/02
元テレビ東京プロデューサーの高橋弘樹氏がビジネスパーソン向けに展開する動画メディア「ReHacQ」の人気企画「なぜ会社辞めたんですか？」（YouTube、5月25日配信）に人気バラエティー番組「ダウンタウンDX」のプロデューサーとして活躍した元読売テレビの西田二郎氏が出演。静岡新聞 静岡放送（SBS）のCCIO（チーフ コンテンツ イノベーション オフィサー）やBSN新潟放送のイノベーション統括に就任するなど地方の活性化、イノベーションに取り組んでいくことを明かした。さらに放送終了後の視聴率0％の放送を2％にする企画を過去に放送して、“視聴率を動かす”驚愕（きょうがく）のアイデアを公開した。
西田氏は1989年に読売テレビに入社し、「11PM」「EXテレビ」でAD、ディレクターとして経験を積み、1993年から「ダウンタウンDX」を担当。22年間番組に関わり、「スターの私服」「視聴者は見た！」などの人気企画を次々と生み出し、同番組で高視聴率を記録した演出家、プロデューサー。2025年3月に、同社を早期退職した。
退社後は「水曜どうでしょう」の藤村忠寿と立ち上げて11年になる一般社団法人 未来のテレビを考える会の代表理事を務める上に、静岡新聞 静岡放送のCCIOとして就任。新聞、テレビ、ラジオを横断的に革新する役割を担っている。また、新潟放送のイノベーション統括や、YouTubeの分析や制作を行うIT企業の株式会社エビリーの顧問としても活動していることなどを告白。 地方局が直面する経営課題や新しいものづくり開発などを西田氏なりに演出し、イベントベースの新しいビジネスモデルや、地域に密着したコンテンツ作りの重要性を強調した。「テレビへの愛情の中で、読売テレビだけでなくてみんなのテレビ局に等しく関われたらええなっていう思いがあった」と真意を語る。
さらに西田さんの若手AD時代、深夜のバラエティー番組の企画で、放送終了後に視聴率0%になっているNHK教育テレビ（現Ｅテレ）に着目し、番組終了時に視聴率調査の機器を持っている視聴者にチャンネルを変えるよう呼びかけることで約2%の視聴率を獲得。この革新的なアイデアで日本民間放送連盟賞の最優秀賞を受賞したエピソードを公開。
そして激論が続く中、急にひらめいた西田氏はAI時代における新しい番組企画として、賞金1000万円をかけて、AIと人間の作品を見分けるクイズ番組を高橋さんに提案。「お茶の間で家族と一緒に見られる番組にしたい」と盛り上がった。
前編では、1993年の放送開始時からディレクター、演出として担当した「ダウンタウンDX」の秘話を披露。当時、西田氏は、ダウンタウンが出演するほかの番組とは毛色の違う企画を発案。スタジオ入りするゲストの私服を紹介する「スターの私服」などを浜田雅功にプレゼンするも、「何が面白いの？」と一発で却下されたという。しかし、「その時は『一回考えます』と引っ込めたけど、また次提案して、何度も繰り返すと、浜田さんが『もうええわ、どんだけ面白くなるか分からへん。ひとこともしゃべらんかもしれんからな』と認めてくれた」と振り返り、その後企画が大ヒットしたエピソードを明かした。 また、こうした企画を考えるために東京都板橋区の成増にあるスーパーに入り浸り、買い物客の姿をずっと観察していたと告白。「テレビ視聴率を測る測定機を持っている人々の姿がそこにあると思った。買い物袋を下げた背中にいろいろなものを見てきた」とヒット企画誕生の裏側を語っている。
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