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長濱ねるが明かす「いつか、ヒーロー」&スピンオフの注目ポイント2025/05/13 12:00

長濱ねるが明かす「いつか、ヒーロー」&スピンオフの注目ポイント

 TVerでは、ABCテレビ・テレビ朝日系のドラマ「いつか、ヒーロー」(日曜午後10:15)、そのスピンオフドラマ「氷室海斗の秘密」も配信中。介護士・樋口ゆかり役を演じている長濱ねるが、本編の撮影裏話やスピンオフの見どころを語った。

 「いつか、ヒーロー」は、「離婚弁護士」「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(ともにフジテレビ系)や「ハゲタカ」(NHK)など数々の社会派ヒットドラマを生み出してきた脚本家・林宏司氏による5年ぶりのオリジナル作品。お金もなければ仕事もない、20年間消息不明だった謎の男・赤山誠司(桐谷健太)が、夢を失くした若者たちと共に腐った大人をたたきのめす不屈の復讐(ふくしゅう)エンターテインメントだ。

 ゆかりは児童養護施設「希望の道」で働いていた赤山のかつての教え子で、小さい頃の夢は「海外で活躍する通訳」になることだったが、現在は介護職に就いている。仕事に誇りは持っているものの、過酷な労働に見合わない低賃金に苦しみながら、今の生活から抜け出すすべはないと、人生に諦めを感じ始めていた。そんな時に赤山と再会し、バディとして教え子捜しや復讐計画に協力する。

――初めに台本を読んだ感想はいかがでしたか?

「最初に台本をいただいた時は、いい意味で今っぽくない、熱いドラマだなと思いました。人と人とのつながりが少しずつ希薄になって、お互いに興味がなかったり、コスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)が主流になっている中で、ここまで人と人が体と体でぶつかって、最後の最後まで手を差し伸べ続ける物語になっていたことに、すごく胸を打たれました」

――ゆかりを演じる上で、どんな役づくりをされましたか?

「まずはゆかりたちのバックボーンとして出てくる児童養護施設について調べたり、さまざまな動画や資料を読んだりしました。それから空白の20年があるので、その20年を自分の中で事細かに埋めていく作業には時間をかけて取り組みました」

――演じる中で、意識や感覚などに変化したところはありますか?

「最初にキャラクターの説明をしていただいた時に『ゆかりは優等生』だと聞いたので、(クランクイン前には)優等生っぽいイメージでいました。でも、実際に撮影に入ってみると、その一面だけではなくて。優等生らしく振る舞うこともあれば、肩の力が抜けている瞬間もある。本当にいろんな姿を撮影していただいたので、キャラクターに奥行きが出せたのではないかと思っています」

――ゆかりも含め、登場人物がみんな“人間らしいですね。

「そうですね。登場人物みんなにそれぞれ抱えているものがあって、きっと“現代を生きる人ってみんなそうなんだろうな”と思えるようなストーリーになっていると思います」

——共演者との関係性はいかがでしょうか?

「第1話で、桐谷健太さんが演じる赤山と再会して、一緒にタイムカプセルを掘り起こすシーンがすごく印象的でした。2日間かけて撮影したのですが、本当にずっと穴の中にいて(笑)。途中からは自分たちで掘って、自分たちで埋めて……という作業をしていたので、泥んこになりながら撮影していました。そこでゆかりと赤山の距離がぐんと近づいた感覚がありましたし、完成した映像を見ても印象的なシーンだったなと思います」

――一緒に力作業をすると、役者としての感情もリンクしそうです。

「やっぱり言葉と言葉だけではなくて、一緒に土を触ったり、お互いに引っ張り合ったりしたことで、通じ合った感じがします」

――TVerオリジナルのスピンオフドラマの撮影もされてみて、どうでしたか?

「今、この作品の一番の謎は“氷室海斗(宮世琉弥)は何者なのか”ということだと思いますが、私も第4話まで見て『氷室さん、めっちゃ怖いな』と感じています(笑)。このTVerオリジナルでは、そんな氷室の“何を考えて、何を目的としてやっているんだろう”という部分や、赤山さんが帰ってくる前の氷室やゆかりの日常が描かれているので、とても見応えがあるのではないかな、と思っています」

長濱ねるが明かす「いつか、ヒーロー」&スピンオフの注目ポイント

――そんな氷室役の宮世さんの印象はいかがでしょうか?

「ゆかりと氷室はなかなかご一緒するシーンがなくて、2日前くらいからようやく撮影現場でお会いできたので(4月下旬取材時)、まだまだ氷室さんも、宮世さん自身も謎めいている印象です(笑)。ですので、ゆかりとしてその謎に近づけたらいいかなと思っています」

――それでは、TVerオリジナルの見どころも教えてください。

「氷室の秘密はもちろん、ゆかりや君原いぶき(星乃夢奈)の普段のやりとりも、楽しんで見ていただけるとうれしいです」

――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「いつも『いつか、ヒーロー』を見てくださりありがとうございます。(TVerオリジナルには)本編では描ききれていないゆかりたちの日常だったり、赤山さんが来る前の物語、そして、皆さんがきっと一番気になっているであろう氷室の謎がたくさん散りばめられています。今後、本編を見る上でも手がかりになるようなシーンがあると思うので、ぜひご覧いただきたいです」

【コンテンツ情報】
いつか、ヒーロー

TVer
日曜、地上波放送終了後から配信
※ABCテレビ・テレビ朝日系で日曜午後10:15~11:09に放送。



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