ドラマ8「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ　ダブルチート 偽りの警官 Season1」2024/05/13

記者会見情報

テレ東系で放送のドラマ8「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ　ダブルチート 偽りの警官 Season1」の記者会見が行われ、主演の向井理と、共演の内田理央、荒川良々、結木滉星、伊藤淳史が登壇した。同作は、WOWOWとテレ東の初共同製作でおくるクライム・エンターテインメント。さまざまな詐欺被害をテーマに、正義と悪を使い分けながら、法では裁けない悪を裁く主人公の姿を描く。撮影時にあったエピソードを聞かれると、内田は「向井さんと交番で撮影していた時に、おじいちゃんが向井さんのことを本物の警察官だと勘違いして道を聞いてきた」という話を披露。さらに向井は「実はその交番も作り物なんですけど、そこに本物の警察官の方がやって来たんです。『こんなところに交番ができたのは聞いてない』って（笑）」とさらなる仰天エピソードも明かし、本職でも見間違えるほどのリアル志向で制作された作品であることを語った。

役者としては、腹黒いところを演じるのはすごく魅力的です（向井理／多家良啓介）

僕が演じる役は、詐欺師の欲望をくすぐるような職業に変装するんです。例えば眼鏡一つでも、毎回違うものを選んだりします。いろんな職業を演じる中でお芝居を変えたり工夫しながら、各話の違いを楽しんでいただけるように作っています。台本を読んで「こんなことがあるんだ」と思っていたら、何日後かに似たような詐欺事件が実際に起こったことがあって、それぐらいリアルに生々しく書かれているんです。そんなリアルに描かれるからには、こちらもリアリティーを持って演じないといけないなと感じています。なかなか悪役をやる機会は少ないのですが、役者としては、腹黒いところを演じるのはすごく魅力的なんです。毎回、ゲストの詐欺師役の方々が人間の悪い部分を出せば出すほど、こちらも詐欺師としてやり返しがいがあります。そういう魅力的な“悪役”の演技に注目していただければ。エンターテインメントとしてドラマを作っていく中で、いろんな詐欺を知ってもらい、警戒する気持ちにつながったりと、少しでも手助けになればいいなと思っています。単純に楽しんでもらえる爽快感のある話にもなっていますし、気軽に見てもらえたらうれしいです。

詐欺師をだます“K”という存在に、考え方が変わったり成長していきます（内田理央／宮部ひかり）

宮部ひかりは元銀行員の捜査官で新米刑事なんですけど、誰よりも正義感が強くて、被害に遭った人を助けたいという気持ちが強いんです。そんなひかりが、詐欺師の顔を持つ多家良と、どう関わっていくのかが一つのポイントです。詐欺師をだます“K”という存在を見ているうちに、何が正義で何が悪かということが分からなくなっていったりもするんですが、そこに真っすぐぶつかっていくことで、考え方が変わったり少しずつ成長していくところなども見ていただきたいなと思います。また、火が消えかかっている捜査二課が、ひかりの影響で熱い気持ちを取り戻すみたいなところにも注目してください。毎話、さまざまな詐欺が出てくるんですが、その中で私も知らなかったのが“墓じまい”の詐欺があるってこと。ドラマではおばあちゃんがだまされてしまうんですけど、「こんなのあるんだ！」ってびっくりました。私も自分のおばあちゃんに連絡して「『ダブルチート』見てね」って注意喚起として伝えました。

向井さんとの“バディ感”。セリフは結構ハードボイルドなんですよ（荒川良々／矢柴等）

私は、もうずっとアジトにいます（笑）。ほかの人と全然会わずに、煙をたいた暗い部屋にずーっといて、全然外に出ていないです。カメラ1台でワンカットワンカット、向井さんとの熱の入った細かなお芝居に集中しています。向井さんの、細かくていろいろ考えられてるんだろうな、というお芝居が目の前で見られるというのは、すごく幸せです。やっぱり、この向井さんとのバディ感なんですかね。僕が言うと、あまりそうは聞こえないかもしれないですけど、セリフは結構ハードボイルドなんですよ。今、局は違うんですけど昼間に「あぶない刑事」をBSでやっていて、ちょうどそんなイメージがありますね。衣装合わせで監督と話す機会があったんですけど、“詐欺の先生”という方がいると知りまして。その方によると「だまされている方は、うそと気付くまで、ずっと幸せな話を聞いていると思い込んでいる」みたいな話を伺って。なるほど、そういうことなんだなと思いましたね。

2年前と現在の山本のギャップがポイントの一つです（結木滉星／山本貫太）

山本は、常に冷静でクールで仕事のできる人間なんですけど、向井さん演じる多家良さんの影響をすごく受けているんです。2年前と現在の山本にはギャップがすごくあって、そこはポイントの一つかなと思います。3度目の警察官役なんですが、これまでは熱血漢だったりおとぼけな警察官だったのが、今回はガラッと変わってクールな役です。でも、回を重ねるごとに人間味があふれてくる人物なので、そこも新たな一面として見てもらえたらうれしいですね。この作品は“正義のあり方”がテーマになっていると思います。ご覧いただく皆さんの中にも、そういう自分が大切にしている芯の部分とか、それがまだ見つかってない方にも模索し続けることの大切さを、ドラマを通してお伝えできたらいいなと思っています。また、僕自身このドラマを通していろんな詐欺があることを知って、すぐ身近で起こりうることなんだと痛感しました。もし僕がそういうことに遭うことがあったら、ちゃんと疑うことと、1人で抱え込まずに誰かに相談するようにしようと思います。

とても偉い役なので、現場では気持ちよく撮影に臨んでおります（笑）（伊藤淳史／岩合拓真）

岩合拓真は捜査二課の課長で警視正というとても偉い役でして、皆さんが僕にすごく敬語を使ってくださるので、現場ではとても気持ちよく撮影に臨んでおります（笑）。実は、あまり出番は多くないんです。なんとなくどこか遠くを見つめるとか、何かを知ってそうな顔をする…みたいなお芝居が多くて。果たして何かを知っているのか、それとも何も知らないのか（笑）、そのあたりを楽しんで見ていただければ。警察官と詐欺師の二つの顔を持つ人って絶対いないはずですけど、ひょっとしたら本当にいるんじゃないか、いやむしろいてくれたら…と思ってしまうくらい、キャラクターがはっきりしていますよね。視聴者の皆さんも、そんな感じで楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。僕個人としては、出る場所が限られているので詐欺師の顔も知らないし、向井さんと荒川さんの2人のお芝居も全く見ることができていないんです。もちろん台本は読んでいるんですが、オンエアで初めてそこを見ることになるので、一視聴者としても楽しみたいです。