【今週の「たべごころ」】産地を訪ねて
人気豆腐に刺激を受けて大豆の得意料理を披露

博多ニュース

 RKB毎日放送で放送中の「たべごころ」(土曜午後5:00)。料理研究家のコウケンテツさんが毎回、旬の食材を生かしたメニューを提案し、そのレシピを実演している。VTRでは郷土の食文化やこだわりの産地、バリエーション豊かな店などを紹介し、視聴者を飽きさせない。アシスタントは三好ジェームスアナウンサー。男同士のゆるい“天然トーク”と、そこへ絶妙に割って入る田畑竜介アナのナレーションがスパイスとなって番組を盛り上げている。

 11月10日の放送は「産地を訪ねて」企画からスタート。コウさんが長崎県島原市にある人気豆腐メーカーを訪問する。実際に試食して、開発の経緯などを取材。豆腐に携わる人々とコウさんとの“食材への愛”あふれるやりとりが見どころだ。

 ロケで豆腐のおいしさを再確認したコウさんは、スタジオで大豆を使った料理を提案することに。今回は、その収録現場を取材した。作る料理は「豆とチョリソーのほろ苦スパイスビール煮」と「大豆と漬物の炒め」の2品。しかも、乾燥大豆の戻し方から指南する。当然、時間を要する作業なのだが、その間の過ごし方に関するコウさんの考え方が興味深い。

 ゆで上がった大豆を使って1品目を作ろうとするのだが、どうもゆで具合がもう一つ。見た目も悪くないし、時間的な制約もある。だがコウさんが「(もう少し下ゆでするために)待ちましょう」と決断。すると「これぞ『たべごころ』です」と三好アナ。番組のスタンスを垣間見た気がした。

 「豆とチョリソーのほろ苦スパイスビール煮」作りでは、チョリソー(ソーセージの一種)のユニークな調理法がポイント。うま味をダイレクトに伝えようとするものだとか。また、収録時にはコウさんが、ある映画をヒントに考案したことも口にしていた。

 2品目「大豆と漬物の炒め」では、ある国を訪問した際に教わった料理だと明かす。こちらの調理法は至って簡単。普段あまり調理しない人でも作ってみようという気にさせそう。仕上げで味付けに使う調味料を入れると、スタジオ中においしそうな香りが充満。しっかりと昼食をとっていたが、昼下がりの時間帯に、おいしい料理の取材は結構ツライ。腹の虫を抑えるのが大変だった。

 現場では三好アナが某国で行われている乾杯の儀式や、あるプロ野球選手に関するエピソードも披露していた。さてさて、放送でも使用されるか否か、ご注目を。

 収録後、コウさんに話を聞いた。

──番組で作る料理はどれくらい試作されるのですか?

「ものにもよります。普段、僕がよく作っている料理を紹介する場合もありますし、ディレクターと綿密に打ち合わせて作っていく場合もありますので。その場合は4、5回ぐらいは(作ります)」

──今日の料理は?

「これは得意料理です。スパイスを使った料理は得意なので、味の調整だけです。(試作は)1、2回かな」

──それをスタジオで実際に調理したわけですが、進行はうまくいきましたか?

「豆のゆで加減がちょっと(想定外)。ゆでたまま、ずっと置いておくことも難しいですし。タイミングを計らないとだめなので」

──栄養に関する質問も出ますよね? 予習も大変では?

「今は栄養士の資格がなければ発言できないようになってますので。番組には栄養士の先生についてもらって、正確な情報が入るようになっています。もちろん僕自身も基本的な栄養の知識は準備しておきます」

──今日の料理の出来栄えは何点?

「気持ち的には120点。総合的には80点ぐらいですかね」

──今日の料理を教わった国なども語っておられて、香りが広がった時、その国の料理を連想しました。そんな情報も楽しいですね。

「ありがとうございます。パスタ、ギョーザ、カレーなど、日本って世界の料理が日常的に味わえますよね。そんな国って少ないと思うんですよ。香りでその国を思い浮かべるって日本人ならではの感性ではないでしょうか。僕はいろんな国に行かせてもらっているので、それを表現できるっていうのは強みかもしれませんね」

──今回の放送の見どころは?

「やっぱりお豆ですね。すごく優秀な食材ですが、“豆離れ”みたいな部分もあります。忙しい中、豆をゆでて待っておく間も、僕はすごく豊かな素敵な時間だと思うんです。だから、ジェームス(三好アナ)にも『その間、何する?』って聞いたし。個性とかライフスタイルが出る部分ですしね。家族同士でコミュニケーションが取れたりだとか(もいい)。“待つ時間”そのものが現代では貴重かもしれません。あえてそれをやってもらいたい。その提案になる回ですかね」

──ありがとうございました。

 なお、番組公式サイトでは前回放送のレシピも公開中。

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