杉浦太陽が語る「ウルトラマンに僕の子どもと、親子2代でシリーズ出演したい」その思いとは?

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「祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭」にゲスト出演する杉浦太陽。彼は、2001年7月から2002年9月まで放送された「ウルトラマンコスモス」で、ウルトラマンコスモスと一体化する主人公・春野ムサシを演じた。「怪獣も生き物。人間に害を与えるからといって、むやみに殺傷していいのか」といった問いかけは昭和のウルトラマンシリーズにもあったが、「コスモス」はそれをテーマに据えた。21世紀初のウルトラマンは、怪獣を倒さず、人間との共存を願う慈愛の戦士だった。同作品は好評を博し、シリーズ史上最長の全65話が制作され、映画も3作が公開。そんな人気作で主演を務めた杉浦に、当時の思い出や、ウルトラマンに対する思いを聞いた。

――最初に見たウルトラマンシリーズは?

「ウルトラマンタロウ」ですね。再放送で見ていましたし、映画の「ウルトラマン物語(ストーリー)」(1984年公開)に出てきた子ども時代のタロウが好きでした。小さなタロウが成長していく姿が描かれていて、怪獣の友だちと仲良くしていたのを覚えています。

――ウルトラマンコスモスは怪獣を倒さず保護しようとするそれまでにないウルトラマンでしたが、どう感じましたか?

 違和感はなかったですね。そう感じるのは、僕がコスモス=春野ムサシになるべくしてなったからだ、という実感がありました。しかも1年以上演じている間に、杉浦太陽と春野ムサシの人格が完全に融合していった感覚があって…。僕にかぎらず本人の性格と、演じたウルトマンの性格はリンクしているんじゃないかな。みんな、なるべくしてウルトラマンになっていると思います。

――ウルトラマンシリーズに主演した当時の反響、影響力についてお聞かせください。

 周囲の反響はすごかったんですが、ひとつ挙げるなら、子どもたちの“目”を感じたこと。憧れの視線で見られたので責任感が生まれて、プライベートもちゃんとしなきゃという気持ちになりました。影響の大きさは今でも感じています。5月に熊本地震の被災地に行って、ヒーローショーに出させていただきましたが、集まってくれたみなさんが、ウルトラマン人形を持ってきてくれたんですよ。「ウルトラマンエックス」がその時一番新しいウルトラヒーローでしたからエックスの人形が多いのは当然なんだけれど、コスモスの人形を持ってきた子どももけっこういまして。「知ってる?」と声を掛けたらみんな「知ってる!」と答えてくれて、うれしかったですね。

 本放送当時の子どもたち、今の20歳ぐらいの方にもよく声を掛けられます。女性に「初恋の人がムサシでした」と言われたこともあります(笑)。それで思ったのは、「コスモス」は男の子だけじゃなくて女の子にも人気があったんだなっていうこと。物語やキャラクターが親しみやすかったのかもしれませんね。かわいい怪獣が多かったですし…。

――近年のウルトラマン映画にもムサシとして出演されていますが、そのときの感想は?

 新しい作品が始まって、新しいウルトラマンが登場すると、弟ができた感覚になるんですが、彼らに会えるのが楽しかったですね。「劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!」で共演した(ギンガ=礼堂ヒカル役の)根岸拓哉くんは僕を兄貴分として慕ってくれて、僕も「おう、ついてこい!」みたいな気持ちに(笑)。僕も(ティガ=マドカ・ダイゴ役)の長野博くんや、(ダイナ=アスカ・シン役)のつるの剛士くんは兄貴みたいに頼りにしています。平成のウルトラ兄弟ですからね、僕らは。

――「ウルトラマンコスモス」の中で思い出に残っているストーリーは?

 第28、29、30話ですね。コスモスが怪獣エリガルを死なせてしまい、カオスヘッダーに倒されて、そこから復活して初めてエクリプスモードになって勝つ。悩んで力だけじゃダメだと気づいて、新しい力に目覚める。コスモスとしても、ムサシとしても杉浦太陽としても成長できたエピソードでした。

――番組では、「ウルトラQ」から「ウルトラマンレオ」までの人気怪獣とエピソード(名作回)について事前投票を行い、その結果が発表されます。杉浦さんが投票するなら?

 1つだけは選べないなあ…。強かったということで覚えているのは、ヒッポリト星人。あとはゼットン、タイラントとか。エピソードではジャミラの回とか、カネゴンの回とか。クレージーゴンに票を入れると、「コスモス」ファンは喜んでくれるかも! クレバーゴン(「コスモス」に登場した小型ロボット)のモデルですからね。ゴンは重かったなぁ。当時、ゴンを持ち上げてスキップするシーンがあったんですけど、重くて上手にできなくて。(「コスモス」で共演した)嶋大輔さんに、スキップができない人間だと思われました(笑)。

――シリーズに主演した杉浦さんが感じる、ウルトラマンの魅力はどんなところでしょうか。

 19歳で撮影を始めて、21歳でアップ(終了)するまでの間、コスモスは僕の人生の師匠でした。これからもそうです。コスモスから学んだ優しさ、許す心は忘れないし、それを常に持ちなさいと、僕の子どもたちにも言い聞かせています。子どもたちからは「パパ、ウルトラマンでしょ。もっと筋肉があった方がいい」と言われたので(笑)、体を鍛えるようになりました。僕はウルトラマンであり続けなきゃいけないし、その気持ちは子どもたちにも通じていると思います。「大きくなったらウルトラマンになりたい」と言ってるんですよ。親子2代でシリーズに出演した役者さんはいらっしゃいますけど、親子でウルトラマンになった役者はいませんよね。僕と、僕の子どもがその第1号になったら光栄です。「ウルトラマン」シリーズの魅力、素晴らしさをひと言で表現するなら…希望の光、ですかね。光の戦士、光の巨人。光という言葉がぴったりです。

取材・文=佐藤新

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