薬師丸ひろ子が諜報の最前線で戦った駐在武官の妻役。「ちょっと暗号文が書けるようになった」

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 NHK総合で7月30日に放送される終戦スペシャルドラマ「百合子さんの絵本~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~」(午後9:00)の試写会が行われ、主演の薬師丸ひろ子、共演の香川照之が出席した。無謀な戦争をやめさせるためにヨーロッパから日本の運命を左右する情報を送り続けた駐在武官・小野寺信(香川)と、その妻・百合子(薬師丸)の実話を描いた作品で、薬師丸は「過去にも戦争をテーマにした作品に出演しましたが、今回ほど大きなものを背負った人物を演じるのは初めてで、プレッシャーでした。手探りでしたが、少しでも百合子さんの思いが伝わればと思います」と役柄への思いを語った。

 後に「ムーミン」シリーズを翻訳したことで知られる百合子は、第2次世界大戦中はスパイが暗躍する諜報(ちょうほう)の最前線となった中立国・スウェーデンの駐在武官・小野寺信の妻としてスパイ活動に協力し、夫が命懸けで得た情報を暗号化して大本営に送り続けた。ドラマでは、日本に残した子供たちを思う母としての葛藤、「開戦不可」「ソ連が参戦を決めた」など重要な情報を無視された夫への思いが描かれる。

 香川は「戦争を知らない世代ですが、それを語らなければいけない世代になったのだとあらためて実感する作品になりました。薬師丸さんと一緒に戦争とは何かを考え続けた、思い入れのある作品です」と撮影を振り返り、「いつも実在の人物を演じる時は、写真の顔や体つきを穴が開くほど見詰めます。今回も、眼鏡にこだわり、フィットするものを見つけた時に、これだと思いました」とこだわりの役作りをアピールした。

 薬師丸も「香川さんは、限られた時間の中で、劇中で披露するドイツ語、ロシア語を特訓されており、私も難しい暗号を一生懸命に勉強しました。ちょっと暗号文が書けるようになりました」と冗談交じりに特訓の成果を明かし、「35歳から75歳までの百合子さんを演じましたが、本当に素晴らしい夫婦です。行き場のない思いをぶつけ合った夫婦げんかのシーンは、まさにけんかでした。香川さんと一緒だからできた役でした」と見どころを訴えていた。

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