ガンカメラが捉えた太平洋戦争空襲の実態。報道特番ナビゲーターに佐藤浩市

ニュース

 TBS系では、太平洋戦争中に日本の本土を空襲した米軍戦闘機のガンカメラ映像を基にした大型報道特番「戦後70年 千の証言スペシャル 私の街も戦場だった」を3月9日(午後9:00)に放送する。米国公文書館に残された映像を解析して、空襲が行われた場所を特定するとともに、空襲の生存者や元米兵の証言などを基に再現したドキュメンタリー・ドラマも描き、悲劇の実態を明らかにする。ナビゲーターは俳優の佐藤浩市が務める。

 ガンカメラは戦闘機の翼などに設置され、機銃の引き金を引くと録画が開始される仕組みで、低空で撮影された多くのカラー映像には、急降下した戦闘機が屋根すれすれから機関銃を放つ場面が記録されている。しかし、そのほとんどが撮影の日付と、「九州」など大まかな場所しか記されておらず、整理が行き届いていない状態で米国公文書館に保管されていた。

 同番組では、ガンカメラ映像を取り寄せて分析している若手研究者グループと協力して、当時の空撮写真などと照らし合わせながら、映像に残された空襲が行われた全国120市町村以上の場所を特定した。放送される映像には、被弾して火花を散らす列車や、燃え上がる駅舎、着弾の土煙が上がる学校の校庭などのほか、逃げ惑う人の姿が確認できる場面もあり、ロケット弾攻撃を受ける岩手県の盛岡駅の様子などテレビ初公開となるものも含まれる。

 また、東京都八王子市の中央本線「湯の花(いのはな)トンネル」入り口で列車が空襲された事件を、生存者の証言も織り交ぜて再現したドキュメンタリー・ドラマでは、列車に乗り合わせたことで運命が分かれた姉妹を女優の杉咲花、福田麻由子が演じる。さらに取材班は、その機銃を撃った元米軍パイロットを捜して米国に渡り、彼が妻に送った282枚に及ぶ手紙や元同僚の証言も明かされる。

 ナビゲーターの佐藤は、「『戦後70年』というのは、日本が70年間戦争をしてこなかったということです。それは素晴らしいことですが、これから先、いつまでも『戦後』と言えるようにするためには、過去を見詰める機会をつくり続けていくしかないと思います」と番組の意義を訴えている。

関連リンク
PAGE TOP