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高橋克典「多加賀主水が悪を断つ」で時代劇さながらの殺陣シーンを披露!「アクションがないと消化不良で終われない(笑)」

 高橋克典さんが銀行の“雑用係”に扮し、正義のために巨悪へ立ち向かうドラマ「庶務行員・多加賀主水が悪を断つ」(テレビ朝日系)。2017年10月に放送された「庶務行員・多加賀主水が許さない」に続く、江上剛さん原作のシリーズ第2弾では、高橋さん演じる多加賀主水が「父親を銀行に殺された」と訴える少年のために奔走。調査を進めるうちに明らかになっていく“5円玉”に秘められた悲しい出来事とその背後に潜んでいる巨悪に迫ります。そんな今作で、爽やかで真面目な街の人気者・多加賀主水という、新しいヒーロー像を作り出す高橋さんに直撃!

──シリーズ2作目として、前回を踏まえた上での役作りの変化などについて教えてください。

「1回目の時は日曜日の朝の枠で、戦隊ものっていう子どもたちが見るコンテンツの後だったので、そういう時間にはどのくらいのテイストのドラマがいいかなって考えました。今回は夜の放送になったので、『夜なりにやってみよう』ってことで。キャラクター的には、前回はもうちょっとおっちょこちょいでしたが、元刑事という部分をもっと出してみました。2時間ドラマが少なくなっている中で、あえてそれをにおわせるような脚本の作りになっているので、僕も普通に2時間ドラマの刑事というキャラでやってみようと思いました」

──そのイメージは台本を最初に読んだ時に、すぐ浮かんだものですか?

「そうですね。その時間に見てくださる人が楽しめるコンテンツっていうのが、テレビではいいのかなって。『キャラだけは大事にしていこう』ということで、現場で監督と相談して台本からも変えてみたりもしました」

──夜に合わせた役作りというのは具体的にどのようなことですか?

「従来通りの2時間の刑事ドラマの雰囲気を持ってみようかと。最後には時代劇ばりの殺陣のシーンまで入れてしまって(笑)。僕というと、最後にアクションシーンがあるのが一時決まり事のようになっていたので、前回はやめようって言っていたんですけど、今回は消化不良になってしまって、逆にないと終われないっていう(笑)。本物の時代劇のように殺陣をやりたかったんですが、そこそこうまくいったのでは」

──多加賀主水のキャラクターについてもお聞かせください。

「初めは『昼只野(仁)じゃん』っていう突っ込みをもらいながらやろうと思っていたんですけど、その計画がなくなったんです(笑)。それで明るめのスーツで爽やかにいようかなって。元々目立たない庶務行員というポジションなので、そこをどう表現していこかなと考えて、『街の人に近くて正義感があって』という分かりやすいロジックで作りました」

──街の人に愛されるキャラクターとしてのポイントは?

「なんでもない人なんですけど、それがいいのかなって。ティッシュ配りをして爽やかなところを見せたりして。僕も若い時にアルバイトでティッシュ配りをしていたんですが、面白かったですよ。19歳くらいの時に友達がやっていて、それで誘われて渋谷でやっていました」

──共演した寺田心くんについてお聞かせください。

「あんなに若いのに賞(ミラノ国際映画祭2018 外国映画部門・最優秀主演男優賞)をもらっちゃって(笑)。お芝居がすごく上手になっていました。スタートからカットまで、思い切りのいい芝居をするようになったと思いましたね」

──今回は原作の江上さんも医師役で出演されていますね?

「すごく緊張されていて(笑)。右手と右足が一緒に出ているような感じでした。時々江上さんと飲みにいくこともあるんですが、その話題で盛り上がりました」

──役者としての才能の片鱗は見られましたか?

「すごく楽しんでいらしたんで、ご自身の作品だしそれでいいじゃないですかね(笑)。才能の片鱗は…ノーコメントで(笑)」

──夏菜さんらとのチームワークは前回以上に強まっていますか?

「彼女とは長い付き合いで、僕がお医者さんを紹介したりと、普段からやりとりをしていて気心も知れてるし、仲間感というかそういうのがありますね。今回はあまりからみがなかったので、一緒に動いたりというのが少なかったし、それは残念でもありましたね。彼女との芝居は楽しいですよ」

──このドラマの現場の雰囲気を教えてください。

「今井(和久)さんという監督が明確で判断も早くて、無駄のない現場ですね。すごく張りがあってテンポもいいので、作品もそうなっていると思います。見やすくて、工夫もいろいろとあったりして『好きになっていただけるドラマ』ではないかと」

──タイトル「多加賀主水が悪を断つ」にちなんで、最近高橋さんが「断った」ことは何かありますか?

「最近ですか…ないですね。断食をしてやせましたけど、だいぶ戻っちゃいました。今やっている連ドラ(フジテレビ系『後妻業』)の役作りでやせたんですけど、お正月などでおいしいものがやめられなくてですね…(笑)」

──ドラマでは冒頭に「たかが5円玉、されど5円玉」というセリフが出てきますが、高橋さんご自身が大切にする「たかが〇〇、されど〇〇」ということは何かありますか?

「何かというわけではありませんが、日常のささいなことを大切にするようになりましたね。年とともに(笑)。コーヒーがうまく入れられたりとか、信号がスムーズだなとか、ちょっとした時間にふと日が窓から差し込んでいてあったかくて、そこに心を許せる自分がいたりすると、すごく幸せだなって(笑)。大きな幸せがなくても、日常のなんでもないことが大切だったりしますね」

──なるほど。では、最後になりますが、あらためて番組の見どころをお願いします。

「『たかがお金、されどお金』ということで、誰にとっても身近な存在であるお金はよくも働き、そのために命を落としてしまう人もいて、それは現実でもあることです。それを面白おかしくエンターテインメントにしている作品。最近少なくなってきた2時間ドラマの王道をあえて意識したドラマなので、いろんな工夫が盛り込まれていますし、きっと見て楽しんでいただけるものに仕上がっているのではないでしょうか。安心する2時間ドラマでテンポもいいものになっているので、ぜひお楽しみくださればと思います」

──ありがとうございました!

【プロフィール】 
高橋克典(たかはし かつのり)
1964年12月15日生まれ。神奈川県出身。数々のテレビドラマや映画に出演。「サラリーマン金太郎」(TBS系)、「特命係長 只野仁」(テレビ朝日系)などの大ヒットシリーズで主演を務める。現在は「後妻業」(フジテレビ系)に出演中。また、「ワタシが日本に住む理由」(BSテレビ東京)、「ららら♪クラシック」(NHK Eテレ)で司会を務める。
【番組情報】 
「ドラマスペシャル 庶務行員・多加賀主水が悪を断つ」
テレビ朝日系 
2月10日 午後9:00~11:05

テレビ朝日担当 K・T

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