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栗山千明の鋭い瞳がうそを見抜く「サイレント・ヴォイス」。「私自身は全然見透かせないんです」

 人がうそをつく瞬間に0.2秒だけ現れる、その人固有の微細な表情や身振り=“マイクロジェスチャー”を読み取り、被疑者のうそを見破る――。そんな驚異的な能力を武器に、被疑者を100%自供に追い込む女刑事が活躍するBSテレ東の新ドラマ「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」。本作で主演を務めるのが栗山千明だ。もともと心理学に興味があったという栗山だが、自身はうそを見破るのも、うそをつくのも苦手だそうで…!? 彼女は自分と対極にある絵麻という役と、どう向き合っているのか。新たな課題に生き生きと取り組んでいる彼女に話を聞いた。

──うそを見破る行動心理捜査官のお話だと最初に聞いた時、どう思いましたか?

「私は10代の頃から心理学にすごく興味があって、そういう本をちょっと読んだりしていたんです。でも、マイクロジェスチャーについては知らなくて…。演じながら自分自身も新たな知識を得ることができるでしょうし、面白くなりそうだなぁという感じがしましたね」

──もともと心理学の知識があったなら、せりふも比較的覚えやすいのでは?

「(即答で)そんなことないです! 自分で何となく理解はしていても、説明するとなると別物ですね(苦笑)。何度も口に出してみないと、なかなか言い慣れないせりふも多いので、今まさに戦っている最中です。1日で結構な分量を撮る現場なんですけど、共演者もスタッフも本当にプロフェッショナルな方ばかりなので、気持ちいいほどスパスパスパッと段取りよく進むんですよ。私はもう、それについて行くだけで、いっぱいいっぱいです…」

──そもそも栗山さん演じる絵麻のせりふ量は、尋常じゃなく多いですもんね。

「そうなんですよぉ…。もう日々、必死で覚えてます! とにかく、この作品は扱う事件自体が複雑なので、説明すべき内容も自ずと増えちゃうんです。だから、せりふを話してる最中に『どこまで話したっけ?』と混乱しちゃうし、1回トチると自信がなくなって、恐怖心からまた同じところでつまずくことも多々ありますね。実は撮影前から、そうなる予感は自分の中であったんですよ…。部下の西野を演じる白洲迅くんとは特に共演シーンが多いので、最初にごあいさつをした時に『すいません。ご迷惑をかけると思います!』と謝ったほどです(笑)」

──そんな絵麻の長ぜりふと見せ場がたっぷり詰まっているのが、主戦場となる取調室です。お芝居ではどんなことに気を配られていますか?

「絵麻は自分の行動すらも意識している人だと思うんですよ。なので、普段から自然と背筋も伸びているでしょうし、そこは気を付けてます。あと、彼女はその手腕から“エンマ様”と呼ばれる人。そういう威厳を醸し出したくて、腕や脚を組みながら考え込む仕草を意識的にしてます。肝となる取調室のシーンで特に心掛けているのは、ちゃんと相手を見続けることですね。実を言うと、通常のお芝居では相手をずっと見ることってないんですよ。会話の最中でも、ふと何かを思い出して視線を逸したりすることもあるし、意外と目線は自由なんですよね。そういう意味でも、取調室のシーンは私にとって新しい挑戦! 慣れるまで大変だと思うけど頑張りたいです」

──瞳が印象的な栗山さんに腕組みしながらジーッと見られたら、うそもすぐ見透かされそう(笑)。

「私自身は全然見透かせないんですけどね!(笑)。でも、そう見えたらいいな、とは思います」

──うそを見抜くのは苦手ですか?

「苦手ですねぇ…。私、人の話をそのまま信じちゃうんです。だまされやすいタイプだと思いますね。でも、うそを見抜く能力を欲しいとは思わないんです。だって、疲れそうじゃないですか! 例えば、褒めていただいたとしても『この人、うそついてる…』とか、ご飯に誘われても『本当は一緒に食事したくないって思ってる!』とか(笑)。そういう目で人を見ちゃったら、自分の心が折れそう(苦笑)。それこそ絵麻みたいにメンタルが強くないと、つらいだろうなって思います」

──確かに…それは一理ありますよね。じゃ、逆に人をだますのはどうです? 得意ですか?

「いや~、たぶん全然ダメですね! 数年前に友達と人狼ゲームをしたんですけど、もううそがバレバレで…。私、下手なことを言ったらバレると思って、急に口を閉ざしちゃうタイプなんですよ。で、周りからツッコまれると、『おぉぉぉぉぉ…』みたいな(笑)。友達が『あれ? 普段お芝居をしてるのに、なんで!?』って、あきれちゃったくらいです」

──栗山さんって100%素直な方なんですね!

「よく言えば…ですよね(笑)。たぶん何も深く考えてないだけなんですよ、私」。

──そんなことないですよ! 役のことも真摯に考えてらっしゃるじゃないですか。

「いえいえ、もう一生懸命頑張るのみ…という感じです(笑)。とにかく、今回は私自身が台本を読んでそうだったように、視聴者の皆さんにも『その行動から、こんなことが見抜けちゃうんだ!』という展開を面白がっていただきたいですし、そのためにも絵麻というキャラクターをしっかりと表現していきたいですね」

──うそを見破れる絵麻が捜査に関われば、一発で事件が解決しそうですが、実はそうじゃないところも本作の面白みですよね。

「そうなんです! 行動心理学で真相を暴いていくプロセスも面白いんですけど、事件自体がどんでん返しの連続で、視聴者の皆さんにも予想がつかないような驚きの展開が毎回あるんです。そういった事件の全容が腑に落ちる瞬間の面白みを、皆さんにも堪能してほしい! そのためにも、長い説明ぜりふというハードルを全力で乗り越えたいなって思います」

取材・文/南由紀子 
撮影/松井伴実
ヘア&メーク/Seiichi Okuhara (suzukioffice)
スタイリング/ume 
衣装協力/ELISABETTA FRANCHI

【プロフィール】 
栗山千明(くりやま ちあき)
1984年10月10日生まれ。1999年に映画「死国」で女優デビュー。映画「バトル・ロワアル」(2000年)、映画化もされたドラマ「ATARU」(TBS系)、主演ドラマ「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)、主演ドラマ「銀河鉄道999」(BSスカパー!)など代表作多数。2019年3月からは舞台「十二番目の天使」に出演。さらに同年には、映画「チワワちゃん」の公開も予定されている。
【番組情報】
土曜ドラマ9「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」
BSテレ東(BS7ch) 
10月6日スタート 
土曜 午後9:00~9:54

2010年に『このミステリーがすごい!大賞』の優秀賞を受賞した新鋭ミステリー作家・佐藤青南が手掛けた同名小説を初ドラマ化。行動心理学に基づいて“うそ”を見破る刑事・楯岡絵麻(栗山千明)が、取調室を舞台に“超・心理戦”を展開。「あなたの証言なんか、最初から信じてない! 私はあなたの大脳辺縁系に質問しているの」――被疑者を前にそう豪語する異色の女性刑事が、一見ただのおしゃべりから鬼気迫る詰問まで…巧みなテクニックを駆使しながら、数々の難事件の真相を鮮やかに読み取り、自供を導き出す。
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