スペシャルインタビュー

特集

蒼井そら、色気さく裂の体当たり演技で話題の「逃亡花」インタビュー<前編>

 BSジャパンの深夜ドラマ枠が、この春から「真夜中ドラマJ」と題して毎週土曜深夜0時枠に移動。その第1弾となる「逃亡花(のがればな)が現在絶賛オンエア中。香川まさひと原作、和気一作劇画の漫画をドラマ化した本作の主人公・小園井咲子を演じるのは蒼井そら。夫殺しの罪を着せられた咲子が、逃亡を続けながら真犯人を探すスリルとサスペンス満載の物語だ。

──まずは連続ドラマ初出演ということで、お話があった時どのように思われましたか?

「『えっ……テレビドラマで主演? 私で大丈夫ですか!?』って(笑)。やっぱり主演って、顔じゃないですか。だからすごくプレッシャーで、誰も見てくれなかったらどうしようってすごく不安でした」

──プロデューサーから、主演はぜひ蒼井さんでということでお話があったそうですね。

「13年前、デビュー3年目に『嬢王』(テレビ東京系・2005年)という作品でご一緒したんですけれども、それからずっと考えてくださっていたみたいで。記者会見の時に初めて熱い思いを聞いて、すごくうれしかったですし、ありがたかったです。私を泣かせるために言ってるのかな、みたいな(笑)。こんなに思ってくれてる人がいるんだ、これまで蒼井そらを続けて本当によかったなっていうのを改めて思いましたね」

──「嬢王」は、これまで「モテキ」や「勇者ヨシヒコ」シリーズなど数々の話題作を生み出してきた「ドラマ24」枠の記念すべき最初の作品でした。今回の「逃亡花」はその流れをくんだ見応えあるサスペンスですが、蒼井さん演じる咲子は非常に難しい役どころですよね。愛する夫を殺害した罪を着せられた女が、逃亡しながら真犯人を追うという。

「そうですね。もちろん旦那が殺されたこともないですし(笑)、目の前で人が刺されているところを見たこともないので、すごく難しい役だなと原作を読みながら思ってました。性格も私と違って、すごくおとなしい感じの子ですし。とにかく全部経験がないので、想像だけで芝居を作っていった感じですね」

──リアリティーを考えると派手なリアクションもできないでしょうし、抑えた演技の中で主演として引っ張っていくという。

「絶対ここでは『キャー!』にはならないだろうし、とか目の前で起こっていることが全然理解ができない時の芝居ってどうやってやるんだろうとか。なので、頭で考えるというより、例えば驚いた時ってどういう行動をとるだろうって自分の実生活と結び付ける作業をすごくやってました」

──現場の雰囲気はいかがでした?

「それがドラマの内容からは想像できないくらい明るいんです(笑)。“こんなシリアスなシーンを撮っているのに?”っていうくらいゲラゲラ笑ってる現場でした。特にスタッフさんがすごくて。演出の佐藤源太さん、演出補の岸川正史さんが朝から何に大爆笑してるのかなと思ったら、『この下着がいい』『いや、こっちの下着がいい』『どっちにしよう?』って男性スタッフみんなで多数決していて。“えっ、みんな中学生なの?”みたいな(笑)。そうやって毎回テンション上げてくださって。あんまりシリアスすぎても本当におとなしくなっちゃうので、私の性格を知ってて盛り上げてくれたのかなあと……思いたいです(笑)。あはは!」

──逃亡中に出会う人たちが咲子に共感して協力しますが、そうした求心力も回を重ねるごとに上がっていくところも見どころですね。

「咲子と自分は全然性格が違うなって思っていたんですけれども、共通点が一つありました。人を信用しすぎるところだと思って。すぐ信用しちゃうから、すぐだまされちゃうんです(笑)」

 インタビューの後編は近日公開予定。乞うご期待!

【プロフィール】 
蒼井そら(あおい そら)
1983年11月11日生まれ。東京都出身。女優、タレント、歌手として幅広く活躍。中華人民共和国でも活動しており、絶大な人気を誇る。これまでに、「嬢王」シリーズ(テレビ東京系)、「独身貴族」(フジテレビ系)・第1話、「新宿セブン」(テレビ東京系)・第6話などに出演。
【番組情報】
「逃亡花」 
BSジャパン 
土曜 深夜0:00~0:30(第8話・6月9日放送)

殺された弁護士・小堺(三上市朗)が遺したメッセージ「ケンギヤツ」から、県会議員の「ヤツ」を探す咲子(蒼井そら)だったが、特定することはできない。その中でネットカフェ難民の若者・万時山(川野直輝)と知り合う。尾行する男から救ってくれたこともあり、咲子は万時山に心を開いていく。しかし、万時山が咲子に接触したのは十五図組組長(山口祥行)の指示であり、咲子を売るつもりだった。そうとは知らない咲子は、小堺のメッセージが「ヤツ」ではなく、「カ川」を示していると気付き、県議・賀川大次郎(賀集利樹)をターゲットに絞る。

取材・文/秦野邦彦 
撮影/蓮尾美智子

キーワード

関連記事
PAGE TOP