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林修先生が歴史の真実をひも解く! 「歴史を知って歩くと京都はますます楽しい」

 5月6日に「林修の歴史ミステリー 徳川家260年最大の謎 3000億円埋蔵金大発掘 最終決戦スペシャル」(TBS系)が放送されます。番組ではメインナビゲーターの林修先生が“学校では教えてくれない幕末の真実”を解き明かすほか、TBSが四半世紀にわたって取り組んできた群馬・赤城山での徳川埋蔵金発掘の最終決戦の模様をおくります。収録を終えたばかりの林先生を直撃し、今回の見どころなどを伺いました。

──番組は2016年12月にも放送があり、第2弾の放送。今回の見どころをキーワードで教えてください。

 キーワードは“新しい穴”。埋蔵金を探すための作戦が前回とは異なります。前は“掘ってみたら穴が出てきた”という状況でしたが、どういう状態になっているのかが分かっていたので、掘る規模を拡大しました。あとは“本邦初公開の重要資料”もキーワードです。日本史の資料の記述が変わりかねないような資料を紹介しますよ。近頃の歴史ブームの中で、以前よりたくさんの方が歴史に興味を持たれている。一方で歴史を全然知らない方もいるのが現状です。僕はいつも「歴史認識は自己認識である」と言っているのですが、正しい歴史認識を持つことは、その歴史に支えられた自分自身を正しく見つめることに繋がると考えています。明治以来の日本、そして今いろいろと状況が良くないことも起きている中で、「なぜこうなってきたのか?」ということが意外と見えるような面もあります。

──前回同様、埋蔵金の発掘現場に足を運ばれたと伺いました。実際に現場を見た印象はいかがですか?

 ついにここまで来たなと。この間は「この先を掘りたい」と思ったところで終わってしまい、今回そこがやっと掘れました。映像で見る以上に「よくこんなに掘ったな」と思いましたね(笑)。あの穴の複雑な構造を見ると、あそこに何もないと思う人はいないと思いますよ。やっぱり自分の目で見て、あの場をちゃんと歩いたかどうかで“熱”は変わります。スタジオゲストのコメントも、実際に現場を見てきた(佐々木)健介さんと北斗(昌)さんがアツいのに対し、行ってない河北(麻友子)さんが極めてクールでした(笑)。まあ、でもミステリアスな場所です。おかしいですよ、あれは。詳しくは放送でご覧いただきたいです。

──番組名に「最終決戦」とありますが、徳川埋蔵金について何らかの決着がつくのでしょうか…?

 やはり最終決戦ですので、これで最後です。決着はつきますよ! でも、一つの謎が解けると、次の謎の母親になりますからね。

──番組では徳川埋蔵金発見のため懸命に発掘をしてきましたが、林先生ご自身の“掘りおこされたくない秘密”教えてください!

 そんなもの、言うわけがない! 僕も今年52歳ですからね。50歳になって、一生墓場まで持っていく秘密のないような薄っぺらい人間ではないですよ。ですが、それは一生出てこない埋蔵金だと思っていただければ(笑)。

──ではもし林先生が幕末を生きていたとして、徳川埋蔵金を埋める立場だったとしたら、どこに埋めますか?

 僕は切り殺されるのが怖いので、山の中で隠れているかもしれないです(笑)。戦いが落ち着いてきたところで勝ちそうな方に付いて「実はこういう策をすると良い」と言い、良いポジションに行こうと考えるズル賢いタイプ。まあでも、山には隠さないですね。運ぶことを考えると、当時は海運が中心なので千葉ですね。あまり(江戸から)遠いと探しに行かれないですが、船で東京湾を突っ切ると意外と近いですし。なので、僕が埋めた埋蔵金はアクアラインを作ったときに見つかった可能性があります(笑)!

──幕末の謎をひも解くため“もう一つの幕末の中心地はなぜ江戸だったのか?”の検証も番組で行われますね。林先生も幕末の動乱の地を巡られたそうですが、京都の印象は変わりましたか?

 狭いなと感じました。狭いなかで、さまざまな勢力が入り乱れていて、たくさんの事件が起きている。そういう視点で京都を見てこなかったので“ここでこういうものがあって、そしてあの事件か”と知ることができました。歴史を知って歩くと京都ってますます楽しい町ですね。歴史は時間軸だけではなく、空間軸が認識できるとより一層よく分かると聞いたことがありましたが、それを実感しました。

──歴史を学ぶことに苦手意識を持っている人へ、歴史を学ぶ面白さを教えてください。

 歴史と物語は絶えずひとつ。物事の因果関係を教える側がしっかり伝えてあげてほしいです。私は“これが今の自分たちに、このように影響している”と、自分に関わる物語として歴史を認識するようにして勉強しました。それがすごく楽しいので、歴史の勉強が苦になったことはありません。自分と無関係な話だと思うと人は興味を持たないですが、自分に関わる物語として歴史を学ぶと、こんな面白いものはないです。

──最後に視聴者へメッセージをお願いします。

 埋蔵金が目指すゴールではありますが、入口でもあり、そこから切り込むことで幕末全体の構造が見えてきます。それは我々が習ってきたことと実像がだいぶズレているのではないかなと思います。歴史は勝者が書いたもの。つまり、薩長が勝って日本の教育を作ってきましたから、負けた人たちのことを正当に評価するはずはないのです。埋蔵金というのは、敗者の真実の姿を我々が正しく認識するための絶好の切り口かもしれないですね。そうでないと、専門家の方が「優秀な人がたくさんいた」といった幕府側の人々の本当の姿を見ようとしないじゃないですか。“(坂本)竜馬や、西郷(隆盛)らが暴れまくり、腐りかかっている幕府をつぶした”という印象をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、そうでもない。幕府側にもすごい連中はたくさんいて、実は力があったからこそ、チャンスを狙って資金を蓄えたんだという風に物事が見えてくる。そしてもう一つ「なんでこんなにスゴい人は、教科書に載ってないの? 本当に今のままでいいの?」ということまで、分かっていただけるのではないかなと思います。

Text:伊藤美寿々

【番組情報】
「林修の歴史ミステリー 徳川家260年最大の謎 3000億円埋蔵金大発掘 最終決戦スペシャル」 
TBS系 5月6日 土曜午後7:00~9:54 ※一部の地域は午後6:55~
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