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「M-1グランプリ」で爪痕を残したカミナリが次に狙うのは「ものまねグランプリ」!? 2月から練りに練ったものまねの自己採点は堂々の「100点」!2017/05/01

「M-1グランプリ」で爪痕を残したカミナリが次に狙うのは「ものまねグランプリ」!? 2月から練りに練ったものまねの自己採点は堂々の「100点」!

 ベテランも若手も、男も女も大乱闘!? 5月16日放送「ものまねグランプリ 春の部門別チャンピオン決定戦SP」(日本テレビ系)では、新しい試みとして「ものまね職人部門」「次世代ものまね芸人部門」「50歳以上部門」「若手女性芸人部門」といった9つの部門別で戦いが繰り広げられます。「若手男性芸人部門」で火花を散らすのは、カミナリさん、ミキさん、トレンディエンジェルさんという注目の3組。ものまね芸人インタビュー連載の第2弾は、2016年の「M-1グランプリ」で決勝進出を果たした茨城県鉾田市出身の幼なじみコンビ・カミナリの竹内まなぶさん、石田たくみさんのインタビューをお届け。本番直後で興奮覚めやらぬお二人の、熱気をそのままお伝えします!

●披露するものまねは、僕たちの漫才だからこそできた形

「M-1グランプリ」で爪痕を残したカミナリが次に狙うのは「ものまねグランプリ」!? 2月から練りに練ったものまねの自己採点は堂々の「100点」!

── 先ほど本番を終えられたばかりですが、率直な感想をお聞かせください。

石田 「収録のトップバッターだったので緊張してたんですけど、噛まずによくできたなって思います! と言いつつ1回噛んじゃったんですけど(笑)、そこは何事もなかったような顔をして走り切りました!」

竹内 「たくみくんが噛んだ時は、『俺は動じないぞ!』という気持ちで集中して頑張りました! 僕も緊張していて不安だったんですけど、お客さんの温かさに救われました。あと、ネタ中に関根勤さんが『似てるー!』とか『おもしろい!』って言って盛り上げてくださったのがすごく励みになりましたね。関根さんのことがまた大好きになりました♡︎」

── お二人は、今回が「ものまねグランプリ」初出場ですね。

石田 「お話をいただいた時は正直、『僕たちが出て大丈夫かな?』という不安もありました。芸人になってから一度もお客さんの前でものまねをお見せしたことがなかったですし、できるものまねと言っても、それこそ学校の休み時間に友達に見せるようなレベルのものしかなかったので…。今回は、まなぶくんが微妙に似ているものまねを披露します。さっき本番を終えて、今後の課題も見つかりました!」

竹内 「僕たちの漫才だからできた形です。僕一人だったらとんでもないことになっていたんじゃないかと思います(笑)。たくみくんのツッコミがあって良かったなと。あと、トップバッターで良かったです。もしコロッケさんの後だったら、きっと大変なことになってました(笑)」

── 初出場するにあたって、先輩芸人や芸人仲間のみなさんに相談はしましたか?

竹内 「相談じゃないんですけど、『今度出るんです』って言うとなぜか笑いが起きることが多かったよね」

石田 「さっきは控え室でチョコプラ(チョコレートプラネット)さんが僕の茨城なまりをまねして、『おめえらがいる場所じゃねえな』っていじってくれて。そのおかげでリラックスできました」

竹内 「チョコプラさんもものまね芸人って訳じゃないけど…(笑)。ものまねできちゃうんだよな」

石田 「うん。器用なんだよチョコプラさん。なんでもできちゃうんだよな」

竹内 「ジャガーズさんやホリさんも話しかけてくれてうれしかったです。ジャガーズさんには『カミナリが出ることによって、ものまねに真剣に取り組んでる若手芸人が何組か出られないんだな』っていじられました」

石田 「ジャガーズさんは『ものまねグランプリ』常連なんで、収録の流れとか、この後どうするかとかを教えてくれました。なんかバイトの先輩みたいだね(笑)」

●ミキとは戦友のような関係。既に6回くらい飲んだことがあるような感覚

── 今回披露されたのはすべて新ネタということですが、ネタを作るのに時間はかかりましたか?

竹内 「かなりかかりました。2月頃から打ち合わせを始めたんですけどずっと不安で、今日この日まで気が気じゃなかったですね」

石田 「実際にものまねをするまなぶくんは、似てないにしても、ある程度は似せなきゃいけないじゃないですか。普段漫才をやる時は平気で人前でネタ合わせができるんですけど、今日は楽屋に先輩がたくさんいる中でものまねをするのは、二人とも恥ずかしくて。楽屋から全員人が出て行った瞬間、急に大きな声を出して練習しました(笑)」

竹内 「やっぱりものまねのプロの方がいるので恥ずかしくなっちゃって。だからちゃんと練習できたのが1回しかないんです。あとはスタジオの前室で一人でこそこそ練習したりしましたね」

── 本番を終えてみて、自己採点をするとしたら何点になりますか?

石田 「100点…です! 今の僕たちの出せることを全部出し切って、絞り出したので、後悔はないです!」

竹内 「僕は点数が付けられないですね」

石田 「!」

竹内 「(満足気な表情でうなずく)」

石田 「俺がいいこと言った後に超えてくるなよ! まなぶくんってこういうインタビューの時、いつも自分の言葉で終わらせようとするんです。見出しを作ろうとするんです(笑)」

竹内 「でも今日の漫才はたくみのものまねで終わりましたからね」

石田 「僕の似てないものまねでね(笑)」

── 本番直後、石田さんはミキの亜生さんと肩を抱き合いながらスタジオを出て行かれていましたね。

石田 「お互い初出場で、初めてテレビでものまねをやるっていう立場も同じで、ミキとは戦友なんですよね。まだ一度も飲みに行ったことはないんですけど、既に6回くらい飲んだ後みたいな感覚で。友情が深まったと思います。本番も見させてもらったんですけど、良い意味で、ものまねのクオリティーが同じくらいで良かったなと(笑)」

●目が回るほどの忙しさではないけれど、着実に前に進めているなと感じています

「M-1グランプリ」で爪痕を残したカミナリが次に狙うのは「ものまねグランプリ」!? 2月から練りに練ったものまねの自己採点は堂々の「100点」!

──「ものまねグランプリ」では2017年の注目芸人として紹介されますね。2017年も4カ月ほど経ちましたが、今の手応えはいかがですか?

石田 「目が回るほど忙しくなるのかな…って思ってたんですけど…」

竹内 「僕らまだ20代で、体力があり余ってるんで、全然目が回らない(笑)」

石田 「気持ち良くと言いますか、着実に前に進めているなと感じているので、30歳、40歳、50歳、60歳…とこの状態で進んでいけたら幸せだなと思います。1日1日しっかり過ごしていきたいですね。偉い人にはちゃんと目を合わせてあいさつして(笑)」

── この後お二人は再び収録に戻られますが、ひな壇からネタを見るのを楽しみにしている芸人さんはいらっしゃいますか?

石田 「ものまね見るの大好きなんですよ。テレビじゃなくてひな壇から見れるっていうのは、芸人にならなきゃできないですよね。すごく貴重な経験なので楽しみです。僕はホリさんに注目しています。うわさでは、僕のものまねをしてくれるとか…? カメラ、抜いてくれるかな? どんな顔で待ってようかな(笑)」

竹内 「僕たち、茨城県鉾田市、旧・旭村の出身なんですけど、旭村出身であのひな壇に座った人ってまだいないと思うんですよ。なので旭村出身で初の『ものまねグランプリ』出演者として…」

石田 「また見出しを作ろうとしてる!(笑) 今、誰を楽しみにしてるかって質問だから! 地元の話しなくていいから!」

竹内 「楽しみなのは、ホリさん、JPさん、コロッケさん…。コロッケさんを生で見れるんだもんなあ。司会はネプチューンさんですし、僕ら『笑う犬』(※注1)の世代で大ファンだったので、ドキドキしました」

(※注1)1998年から2003年にかけてフジテレビ系列で放送されたコント番組シリーズ。「笑う犬の生活」(98~99年)、「笑う犬の冒険」(99年~01年)ほか。ウッチャンナンチャン、ネプチューン、中島知子といった数多くの芸人が出演し、「テリーとドリー」「はっぱ隊」などの人気キャラクターを輩出した。

── 最後に、カミナリさんの出演を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。

石田 「一生懸命、僕たちカミナリがものまねというものに真剣に向き合ってできた漫才をお見せします!」

竹内 「僕は『できないことはないんだよ』っていうメッセージを子どもたちに送りたいですね」

石田 「また見出しを作ろうとしてる(笑)。諦めずに挑戦している二人の姿勢を見てください!」

 本番のネタ披露が終わり、一息つく暇もなく取材に応じてくださったカミナリのお二人。そのテンションの高さに圧倒されつつ、「ものまねグランプリ」への出場を全力で楽しんだことが全身から伝わってきました。先輩芸人の名前を挙げる時、ひときわキラキラしたまなざしだったことも印象的です。ひな壇から多くのものを吸収して、近い将来「ものまねグランプリ」出演常連の1組となっているのではないでしょうか。カミナリさんが初参戦で挑む「ものまねグランプリ」は、5月16日オンエアです。もちろん石田さんの茨城なまりもさく裂。竹内さんが小学生の頃からまねしていたという、あのキャラクターのものまねも飛び出しますよ!

【番組情報】

「ものまねグランプリ 春の部門別チャンピオン決定戦SP」
日本テレビ系
5月16日 火曜 午後7:56~10:54

取材・文/宮下毬菜



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