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美山加恋が「最初はずっと泣いてました」と告白。「キラキラ☆プリキュアアラモード」で奮闘中!

 テレビ朝日系のアニメ「キラキラ☆プリキュアアラモード」(日曜午前8:30=朝日放送制作)で、キュアホイップに変身する主人公・宇佐美いちかの声を演じているのが女優の美山加恋。「キラキラ~」は、伝説のパティシエ・プリキュアに変身する力を与えられた少女たちの活躍を描くファンタジーで、14年の歴史を誇る人気シリーズの最新作だ。1月、同作のヒロインをプロの声優ではなく女優が担当すると発表された時、インターネット上では賛否が渦巻いた。

 「話題づくり」といった意見や「プリキュア」の看板の重圧に押しつぶされそうになり、涙にくれたこともあったと言うが、今ではすっかりキャラクターとシンクロ。いちかは劇中で見事に躍動し、明るく感受性豊かなヒロインとして全国のファンに元気と笑顔を届けている。ここに至るまでにあった葛藤や知られざる努力、ほかのキャストたちとの絆を、美山がたっぷりと語ってくれた。

まさか自分がプリキュアになれるとは…


──今回の「キラキラ~」はコミカルなシーンも多くて楽しいですね。

「ありがとうございます! ギャグのシーン、結構ありますよね(笑)。あと、テーマが『スイーツ』×『アニマル』ということで、女の子が好きなものがいっぱい詰まっているので、演じていても楽しいです!」

──子供の頃、プリキュアが大好きだったそうですね。

「ちょうど私はドンピシャの世代で、5歳の時に『ふたりはプリキュア』(シリーズ第1作)が始まり、(ヒロインの)キュアブラックにすごく憧れていたんです。しかも、その頃は本当にいると思っていたんですよ、プリキュアが(笑)。声優さんというお仕事があると知ったのがもっと後で。なので、まさかこういった形で自分がプリキュアになれるとは…。決まった時はもう“うれしさ爆発”っていう感じでした!」

──プリキュアを見ていた当時の自分に声を掛けるとしたら?

「『そのまますくすく育ってくれれば幸せだよ』ですかね(笑)」

──記者会見の時に「キュアブラックに影響されて今の自分がある」とおっしゃっていましたが、どんな影響を受けられたんですか?

「プリキュアは戦うので、格闘技にはまって空手を始めちゃったりとか(笑)。あと、ブラックは言い方がサバサバしている感じだったので、私も『友達には男前な感じで接したい』みたいになって、サバサバ系なポジションになったりしてましたね(笑)」

──今度は影響を与える立場になったわけですが、どんな影響を与えていきたいですか?

「今回はそれぞれのプリキュアにエピソードがあるんですけど、いちかは、みんなに何かしらの影響を与える女の子なんです。(キュアカスタードに変身する有栖川)ひまりちゃん(声=福原遥)に友達をつくる勇気やコミュニケーションの大切さを教えてあげたりとか。ある意味スター性があるというか、無自覚でみんなにいい影響を与える女の子なので、見てくれている女の子たちは、自分を重ねるというよりは憧れる子が多いと思うんです。なので『こんな女の子になりたい!』って思ってもらえたらうれしいですね!」

──いちかを演じる上で心掛けていることは?

「小さい女の子に向けた作品なので、すごく分かりやすくお話が展開していますし、キャラクターも丁寧に描かれているので、私がひねって何かをするのではなく、台本のイメージをそのまま声にして演じれば、きっと一番、キャラクターの魅力が伝わるんじゃないかなって思っています。でも、いちかはオンとオフが激しいというか、宇佐美いちかというキャラクターとキュアホイップというキャラクターでは、結構違いがあるんですね。キュアホイップでいる時は、わりと凛(りん)としているんです。そこのギャップはプリキュアならではだと思いますし、歴代の声優の皆さんもすごく格好よく戦ってみんなの心をつかんできたと思うので、私もそうできたらいいなって、切り替えてやっています」

最初はずっと泣いているんじゃないかというくらいの勢いで泣いていました


──連続アニメのレギュラー声優初挑戦となった「エンドライド」(2016年)で主要キャラクターのアリシアを演じられた時は、声が美山さんと地続きという印象がありましたが、今回は完全に独立したキャラクターとして成立していますね。

「そうですね。あの時は結構、そのままの声でやっていました。今回はいちかが中学2年生なので、幼さの部分は意識しています」

──「エンドライド」の時に、ほかの声優さんの演技のポイントを書き留めていたとのことですが、今回、それは生かされていますか?

「『エンドライド』の時、放送で細かいところまで見て、タイミングや抑揚の付け方、キャラの作り方など学ばせていただいたんですが、今回はそれを投影してやれているんじゃないかと思います」

──声優のキャラクター作りとは、どういったものなのですか?

「映像のお芝居だとすごく細かいところまでキャラクターの設定が書かれていることが多いんですけど、アニメの場合は絵が全てで、それをどう受け取るかが重要になってくるんです。『エンドライド』に続いて今回もご一緒させていただいている声優の水島裕さんに、実は一度相談したんです。『どうしたらもっとうまくキャラをつかめますかね?』って。そうしたら、『細かい設定も大事だけど、その子がどういう動きをしていて、その動きがどういう魅力を発しているのかを考えるのが大切だよ』というアドバイスをいただいて。いちかは動きが多い分、魅力はつかみやすかったので、それをモットーに演じています」

──本格的に声優業にチャレンジしたからこそ、見えてきたものですね。

「そうですね。自分にとっては新しい作り方なので、楽しいです!」

──美山さんがプリキュアの主人公を演じると発表された時、世間ではいろいろな反応があったと思うんですが、それはどのように受け止めていられましたか?

「ずっとプリキュアを応援してきた人からしたら、すごく不安だったと思うんです。『経験の少ない女優ができんのか?』って。自分としては、オーディションに合格したからには胸を張ってやらなければいけないと思っていたのですが、どうしてもにじみ出る不安が消せなくて…。最初はずっと泣いているんじゃないかというくらいの勢いで泣いていました」

──そうだったんですね。その逆境はどう乗り越えていったんですか?

「私の不安が周りのキャストにも伝わっていたのか、みんなにすごく励ましてもらって…。本当にいろいろ相談に乗ってもらいましたし、助けてもらいましたね。放送が始まってからも見てくださった方から厳しいお言葉をいただいたんですが、『ホイップ応援してるよ』とか『いちか、すごく合ってるよ』というお言葉もいただけて。それが本当にありがたくて、うれし過ぎて、またちょっと泣いてました(笑)」

映画でもアニメでも舞台でも輝ける役者に


──声優業に本格的にチャレンジしようと思ったきっかけはどういったものだったんですか?

「一昨年に19歳になって、20歳になる前にお芝居の幅を広げたいという思いがあったのが一つ。それに、もともとアニメが大好きで、声優さんの演技に憧れがあったんです。声優さんはどういう役作りをしているのかとか、アニメーションってどういう世界なのかとか、そういったものを実際に感じたくて、やってみようと」

──今後についてはどういったビジョンを描かれていますか?

「これからも女優と声優、どちらもやっていけたらと思っています。この二つの世界で活躍されている方の代表が戸田恵子さん。なので、目指すところは戸田恵子さんみたいな女優さんです。戸田さんは舞台もやられているので、私も映画でもアニメでも舞台でも輝ける役者になりたいなって思っています!」

──楽しみです! では、最後に今後の「キラキラ~」の見どころを教えてください。

「『キラ☆プリ』ってこんなことに挑戦するんだ!みたいなことだったり、『こういう展開あるの?』ってことだったり、本当にいろいろなことが待ち受けていると思います。それはキャストにとってもサプライズなので、私たち的にも楽しみです!」

【プロフィール】 
美山加恋(みやまかれん) 
1996年12月12日、東京生まれ。2002年の舞台「てるてる坊主の照子さん」で子役デビュー。04年、草彅剛主演のドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」(フジテレビ系)で主人公の娘を演じ、天才子役として注目を集める。以降、ドラマ「鈴子の恋 ミヤコ蝶々女の一代記」「ラーメン大好き小泉さん」シリーズ(ともにフジテレビ系)、映画「燐寸少女 マッチショウジョ」「僕らのごはんは明日で待ってる」など出演作多数。5月から舞台「心霊探偵ハ雲 裁きの塔」、8月からは主演ミュージカル「赤毛のアン」の公開が控えている。
【番組情報】 
「キラキラ☆プリキュアアラモード」 
テレビ朝日系 
日曜午前8:30~9:00  

伝説のパティシエ・プリキュアに変身する能力を与えられた少女たちの活躍を描くファンタジーシリーズの第14弾で、テーマは「スイーツ」×「アニマル」。スイーツ大好きなお調子者の中学生・宇佐美いちから個性あふれる5人の少女が、変身アイテムでポップな「アニマルスイーツ」をまとったプリキュアに変身し、人々を元気にするエネルギーを生み出すスイーツを奪おうとする敵たちと華麗に戦っていく。
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