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「3人のパパ」堀井新太&松本友香P…24歳コンビの対談 
「役との境が分からない…。これを狙ってたんですか!?」

 ドラマ「3人のパパ」(TBSほか)が放送中。今を生きる“ゆとり・さとり世代”と呼ばれる24歳の3人の男たちが、過去の無責任な行動が原因で赤ちゃんを育てることになり、困難にぶつかりながらも命と向き合い共に成長する姿を描くハートフルコメディーです。今回、主演を務める堀井新太さんと、プロデューサーの松本友香さんの対談が実現! 共に24歳で、まさに“ゆとり・さとり世代”であるお二人に同ドラマの魅力や現場の様子を語っていただきました。

──堀井さんは民放の連続ドラマ初主演ですね。出演が決まった時はどのように思われましたか?

堀井 「素直にうれしかったです。ドラマの主演をできるなんて、俳優にとっては非常に光栄なことでしたし、チャンスでもあると思いました。しかも赤ちゃんとの撮影は経験したことがなかったので、ワクワクしました(笑)」

──松本さんはTBSテレビ入社3年目、プロデューサーは初めてとのこと。堀井さんをキャスティングされた理由を教えてください。

松本 「同年代の勢いのある男の子3人とご一緒できれば…と思っていました。その中で も堀井さんとは同い年だったので、今思うと恵まれていましたね。いい意味でお互い気を使わず、プロデューサーとして私がやりたいことや、役者が表現したいことを実現できる環境だったと思います」

──24歳のお二人。同じ年齢と知って驚きましたか?

松本 「プロデューサーが同い年って気持ち悪いよね?(笑)」

堀井 「いやいや、気持ち悪くないですよ(笑)。『まさか同い年とは…!』と、びっくりしましたけどね。でも、年齢がどうのという訳ではなく、松本さんはすごくアツい人で。作品づくりにおいて鋭い眼を持っていることがすごい。上からの発言になってしまいますが、すごく信頼できます。僕よりしっかりしてる(笑)」

──松本さんは鋭い眼をお持ちとのこと。何かこだわりがあるのでしょうか。

松本 「ドラマが好きでたくさんの作品を観てきたので、モデルが多くありますね。自分が好きな作品に、現代的なエッセンスをどう加えたら、若い人たちの心に引っかかるような新しい企画が立てられるか…とは常に思っています」

堀井 「松本さんは『これがいい!これはダメ!』っていうのがはっきりしていて。僕ら役者も納得できるんですよね」

松本 「役者の皆さんが一緒に考えてくれるので、台本よりも良いものを現場で出せていると思います。素晴らしい環境ですね」

──堀井さんは明るく能天気な主人公・平林拓人を演じられています。

松本 「堀井さんのブログを読んだんですけど、たっくん(平林拓人の愛称)が書いた文章に思えちゃうんですよね。最近は堀井さんなのか、たっくんなのか分からない…(笑)。」

堀井 「最終話の台本読みましたけど…若干反映されてる気がするんですよ、僕自身が(笑)」

松本 「あははは(笑)」

堀井 「だから僕もだんだん分からなくなってきて。『あれ、今たっくん? 新太? どっちだ!?』って(笑)」

──演じているうちにご自身にも変化があるのでしょうか。

堀井 「なんだろう…優しくなったかな。赤ちゃんと接していると多少のことは水に流して、あんまり不機嫌にならなくなる(笑)」

松本 「最近はすごく座長感があります(笑)。初主演で、最初はプレッシャーを感じる部分もあったと思うんですけど、徐々にリラックスしてきて…。表情も全然違います」

堀井 「そうかもしれないですね。最初は分からないこともいっぱいあったので…」

──ドラマでは“ゆとり・さとり世代”も一つのテーマです。ご自身も“ゆとり・さとり世代”だなと思う部分はありますか。

堀井 「時間にルーズとか…?(笑)」

松本 「時間にルーズだとしても、それをガツンと怒られてこなかった世代ですよね。上の代の方は、一回の過ちが大きなことだったと思うので。たっくんは『怒られないから、まあいいか』というような性格なんですけど、この世代に共通する部分だ思います」

堀井 「昔は頑固親父とかいう言葉も聞いたんだけどね。空き地で遊んでいたら、カミナリ親父が出て来て…みたいな!」

松本 「それドラえもんの中だけじゃない…?(笑)」

──そもそも、なぜ“ゆとり・さとり世代”をテーマにされたのでしょうか?

松本 「この世代は人間関係が希薄とか、責任を持ちたがろうとしないとか言われることが多いと思います。でも、人が困っている時に手助けをしたり、自分のやりたいことを持っていたりもする。それが表に出ないから、誤解されることも多いなと。世代関係なく、人間はみんな温かい心を持っているんだよということをドラマにしたかったんです。そこで“互いに深入りしない”という、今っぽいルールのシェアハウスで暮らす3人が、命の象徴である赤ちゃんと向き合った時に起きる化学反応と、人間の成長を描きたいなと思いました」

堀井 「僕は話を聞いたとき、純粋に面白そうだなと思いましたね。あと、赤ちゃんと若者の予測不能さも面白い(笑)。奇跡の瞬間もあったりして」

──奇跡の瞬間。気になります。

堀井 「本気で伝えようと思って話しかけると、今までおもちゃに夢中だった赤ちゃんが動きを止めて僕の方をじーっと見るんですよ。その瞬間、すごくリアリティが生まれて。本能で生きている赤ちゃんと通じ合った時は、ほかのドラマにはない感動がありますね」

松本 「私も、モニターを見ながら感動してます。現場も盛り上がりますね」

堀井 「“やばい(良い)の撮れた!”って(笑)」

松本 「そう考えると赤ちゃんだけドキュメンタリーなんですよね」

堀井 「もはや僕ら3人もドキュメンタリーですよ(笑)。物語が進んでいくにつれて、すごく赤ちゃんに愛着がわいてきて…。だから役との境が分からなくなっていってる。あれ、松本さんこれを狙ったのかな…!?」

松本 「そんな…(笑)。まあ、本当に“家族”にならないと意味がないなとは思っていました。色々な制限もある中で、赤ちゃん優先で撮影をしていくときもあったのですが、3 人が赤ちゃんに合わせてお芝居をしてくれて、そういう瞬間にみんなが“家族”になれるというか。それが今、形になっていることがうれしいです」

──スタッフの皆さんも含め、本当に家族のような現場なんですね。

堀井 「山場のシーンを撮り終えた時、スタッフさんが拍手で出迎えてくれて。…普通そんなことないですよね!」

松本 「みんな、いいものを見せてくれてありがとうって気持ちです。泣いているスタッフもいました」

堀井 「ありがたいですよ。『3人のパパ』は思い入れのある作品ですし、自分にとって今後の糧になると思っています。とっても濃い毎日なので、みんなと離れるのが寂しい」

──素敵な現場だということが伝わってきました。最後に、お互いへメッセージをお願いします。

堀井 「僕は、この作品をより良いものにするためなら、どんなことでもお付き合いさせていただきます!(笑)」

松本 「ありがとうございます(笑)。24歳同士、プロデューサーと主演でタッグを組めているのはすごい環境だと思うので、節目ごとに大きな作品を一緒につくれたらいいなと思いますね」

堀井 「頼もしい! どうしよう、僕、“あの人は今…”とかに出てきたら…」

松本 「大丈夫だよ(笑)」

堀井 「そうならないように頑張ります。30、40歳くらいになったらアメリカの役者さんみたいになってやろうかなって!」

松本 「ハリウッドみたいな…? どういうこと?」

堀井 「外見変えるとか?」

松本 「あはは(笑)。自信持ってインタビュー受けられそうだね」

堀井 「ぜひ、楽しみにしていてください!(笑)」

Interview&Photo:寺田有加莉

【プロフィール】
堀井新太 (ほりいあらた)
1992年6月26日生まれ。東京都出身。連続テレビ小説「マッサン」(NHK総合ほか)で森野一馬役を演じたほか「表参道高校合唱部!」「下町ロケット」(TBS)、映画「青空エール」など多数の作品に出演。M&Oplaysプロデュース主演舞台「少女ミウ」 、2018年大河ドラマ「西郷どん」(NHK総合ほか)に村田新八役での出演も決定している。
松本友香(まつもとゆか)
1992年6月14日生まれ。京都府出身。上智大学卒業後、2015年にTBSテレビへ入社。「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)で演出補を務めた。
【番組情報】
「3人のパパ」 
TBSほか 
水曜 午後11:56~深夜0:26 
※地域により放送日時が異なります
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