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佐野和真の新作はドラマ「バウンサー」。幅広い役を演じ分け、個性が光る俳優の魅力に迫る!

 4月14日からスタートする「BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『バウンサー』」は、男性のみならず、女性からも絶大な支持を集めるアウトロー漫画家・みずたまこと原作の大人気漫画の実写化。弱い者がいじめられると我慢できず、すぐにけんかをしてしまう主人公・獅子戸丈一郎(平埜生成)が、ひょんなことから夜の街の用心棒集団・民間警備会社「東京フィスト」に見習いとして入社し、肉体的にも精神的にも成長をしていく姿を描く物語だ。佐野和真はドラマのオリジナルキャラクターで、東京フィストと対立する暴力団・安藤組の柿根陽介(大東駿介)の側近・浜崎龍男を演じる。

──佐野さんが演じる浜崎龍男の役どころを教えてください。

 「浜崎は大東くんが演じる阿藤組の若頭補佐・柿根陽介の右腕です。オリジナルのキャラクターなので、監督とお話しして、自由に演じさせてもらって、大東くんのキャラクターとうまくマッチして面白い感じになっていたらいいなと思っています。今回のドラマは、けんかとか殴り合いとか、抗争が多いんですが、その中で浜崎はかわいいヤツに見えたらいいですね。『コイツが出てくると、なんかちょっと和やかになるな」っていうか。そう思って演じていたので、監督から『編集の時に、浜崎が出てくるとすごくホッとするんだよね』って言われたのでうれしかったですね」

──原作があるものにオリジナルのキャラクターで入るという環境はどうでしたか?

「オリジナルのキャラクターを演じるのは久しぶりだったんですけど、イメージにとらわれない分、割と自由にやらせていただくことができました。衣装もそうなんですが、ブルーの革ジャンにブルーの靴っていう、おしゃれな感じに作ってもらって。なので、遊べるというか、好きなようにお芝居ができたので、不安はなかったですね。ただ、世界観の邪魔はできないなっていうのはあったので、原作を読ませていただいて、世界観を壊さないようにというのは意識していまいた。といっても僕は、敵対する蜂野信也を演じるユナクさんと殺陣の絡みがあったくらいで、ほとんどが大東くんとの事務所の中のシーンだったので、全体的な感じは実はあんまり分からなくて…。だから、どんな感じになっているのか、見るのが楽しみです」

──大東さんとの共演はいかがでしたか?

「共演は今回で4回目でした。最初に共演した時は10代の頃だったんですが、当時からいいお兄ちゃんみたいな感じだったので、ドラマのお話をいただいた時に、大東くんと一緒だと知って、すごくうれしかったんです。なので、会った瞬間、テンション上がりましたね(笑)。3回目の共演からも6年くらい経っていたので、ちょっと同窓会みたいな感覚に近いというか、すごく不思議な感じもしました。大東くんと一緒だとお芝居も安心してできるというか、『僕はこうだと思うんですけど、大東くんどう思います?』みたいな感じで、お芝居の話もたくさんして。あと、お互いに、『この仕事を続けてきて、何年も経って共演できるのがうれしいよね』って話して」

──若い頃はお二人とも学生役だったのが、今回は暴力団の若頭と部下という設定でしたね。お互い10代からキャリアを重ねてきて、役者としてすごく幅が広がってきた時期での共演となったのではないでしょうか。

「言われてみたらそうですね。僕も大人になりましたし、大東くんもすごくすてきな男性になっていて…って、なぜか上から目線になっちゃうんですけど(笑)。でも、それを本人にどうしても伝えたくて。どういったら上からにならずに伝えられるかっていうのをずっと考えながら、『すごくすてきな男性になりましたね、って上からに聞こえるかもしれないけど、違うんです! うまく伝えたいんですけど…』って言いました(笑)。芝居的には、自分たちで空気感をつくるっていうのは、お互いに意識していました。お互いに共通の思いがブレずにあったので、作品にとっても、すごくいいスパイスになっていればいいなと思います」

──どちらかというと爽やかなイメージが強いと思うので、こういった暴力団だったり、悪役というポジションの役を演じるのが、とても新鮮に感じました。

「確かにそうですよね。僕も思います。チェックを見ていても新鮮でした。でも、悪役なんですけど、すごく悪い顔をするとかじゃなくて、悪役っぽい芝居っていうのはしないようにしていましたね。そういう人っていうだけで。大東くん演じる柿根もすごく難しいと思うんです。元々誰も信用しない人なんだけど、弟分の僕だけを信じているっていうのを、どういうふうにすればうまく見せられるのかなっていうのだけ、すごく考えて。監督と話し合って、台本にあったせりふとは違う感じの言い回しにさせてもらったりしました。微妙なニュアンスなんですけど」

──監督とは以前、映画「近キョリ恋愛」でもご一緒したとのことですが、2回目だったからこそ、そういったディスカッションができたというのはありますか?

「もちろんそれもあるんですけど、僕、割と不安性なので、聞いて安心したいんですよね(笑)。逆に、もし『任せる』って言われると、『これもやってみよう、あれもやってみよう…』ってなっちゃって…。だから、任せるって言われてもたぶん聞くと思います(笑)。でも、それこそ今回、映画『近キョリ恋愛』でお世話になった監督さん、プロデューサーさんとご一緒させてもらったんですが、また呼んでいただけたっていうプレッシャーはありましたね。そのお二人の期待に応えるというか、それはすごく意識していましたね。今回、前回にはなかった殺陣があったんですが、アクションは10代の頃からずっとやっていたので、違う部分が見せられたらいいなと思ってやっていました」

──大東さん演じる柿根は人の心が読めるという力を持っているのですが、もし自分の上司が実際にそうだったらどうですか。

「たぶん、すぐクビになってると思いますね(笑)。人の心が読めるって、僕はすごく嫌だなと思いましたし、そんな上司のそばにずっといる浜崎って、よっぽどじゃないですか。だからきっと浜崎は、バカでいいヤツなんだろうなって思ったんですよね。思ったことを何でもストレートに口に出しちゃうようなヤツだし。でも、そうじゃないと信用できないですよね。口ではこう言ってるけど、心では違うことを思ってるっていうヤツだと信用できない。だから芝居もそういうふうにつくっていました」

──では、もし日常生活で、マネジャーさんだったり、スタッフさんに心が読める人がいたら…?

「嫌ですね。(近くにいたマネジャーに)…読めないですよね!? (マネジャーに『分かりやすいですよ。読めています』と言われ)読まれてましたね(笑)。僕、本当に分かりやすいと思うんですよね。もちろん人は選んでいるつもりですし、空気も読める方だとは思うんですけれど(笑)」

──今回の作品を経て、今後30代に向けて、”こんな役柄や作品に挑戦したい”というのはありますか?

「10代からこの仕事を始めて、恋愛ものをやったり、いろいろとやって、最近はこういった悪役にも挑戦させていただいて、今、また純粋な恋愛ものをやってみたいなと思うようになりましたね。この年齢になったからこそ、10代の時とは違う、何か面白いものが生まれるんじゃないかなって思っています」

──ちなみに、最近、気になって見ていらっしゃる作品はありますか?

「最近はドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)を毎回見ていましたけど、すごく面白かったです。同世代のかっくん(賀来賢人)が出ていたのもあると思うんですけど、『いいな』っていううらやましいと思う部分もあって…、僕もこういうのをやってみたいなっていうのが純粋な気持ちですね」

──演じるにしても、見るにしても、ご自身の中で好きなジャンルはあるんでしょうか?

「これは聞いた話なんですけど、いいものであれ悪いものであれ、自分が見たものの平均が自分の感性になるらしいんですよ。だから、なるべく自分がいいと思うものを見て、質を高めていきたいなって。昔よく、『いろんな作品を見なさい』って言われていたんですけど、手当たり次第に見ていると、なんかつまんない人になりそうだなってちょっと思って(笑)。なので、なるべく自分が何か心動かされるものを見るようにしてますね。それがアニメであり、ミュージカルであり、ストレートのお芝居であり、ジャンルはいろいろです。もちろん見て、『あ、ちょっとこれ違ったかな』っていう時もあるんですけど、小さいことでもいいから何か得るものがあればいいなとも思っていて。例えば、主役の人の仕草がカッコイイから、その人みたいなことをちょっとやってみるとか。なんかそういうのって楽しいなって最近思うんですよね」

【プロフィール】
佐野和真(さのかずま) 
1989年4月28日生まれ。神奈川県出身。 
主な出演作品は、映画「ガチバンシリーズ」「近キョリ恋愛」「全開の唄」、ドラマ「土曜ワイド劇場 法医学教室の事件ファイル」(テレビ朝日系)、ドラマ「家族狩り」(TBS系)、「螻蛄(疫病神シリーズ)」(BSスカパー!)など。
【番組情報】
「BSスカパー!オリジナル連続ドラマ『バウンサー』」 
4月14日スタート 
BSスカパー!(BS241ch/CS579ch) 
金曜午後9:00~(第1話は無料放送)
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