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「とと姉ちゃん」君子役・木村多江さんに直撃インタビュー!
「母も娘である。それが演じる上での醍醐味」

 いよいよ第3週に突入した連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合)。皆さんはご覧いただけていますでしょうか? 第2週では、父(とと)・小橋竹蔵(西島秀俊)が亡くなって以降、“とと姉ちゃん”として頑張ってきた常子(高畑充希)の苦悩が垣間見えましたが、第3週では静岡・浜松を離れ、東京にある母(かか)・君子(木村多江)の実家に身を寄せることになった小橋家。常子が祖母・青柳滝子(大地真央)との関係を築いていく中、ほぼ絶縁状態にあった滝子と君子は気まずいまま。おっとりしていて、時に厳しい。その一方で、勘当同然で竹蔵と駆け落ちしてしまうほどに情熱的。良妻賢母のように見える君子はどんな人なのか…。君子を演じている木村多江さんにお話をうかがいました。

――ヒロイン・常子を演じている高畑充希さんにはどのような印象をお持ちでしたか?

「初めてお会いした時は、すごく肝の据わった女優さんって感じの女の子だなって思いましたね。楽しみだな、あのキラキラした感じがいいなって。でも、一緒にやっていくとすごく繊細なところがあったり、人を思いやるところがあったり。でも関西人なので、意外にもノリツッコミもするんです(笑)。私がボケると、必ず充希ちゃんがツッコんでくれる。面白い部分もたくさん見つけました」

――竹蔵が亡くなってから、一人で子どもたちを育てている君子ですが、木村さんからご覧になって3姉妹はどんな子ですか?

「3人とも、いい子過ぎて大丈夫かなって思いますね。親としては、反抗期があってもいいのよって思うくらい、いい子なんです。常子は、引っ張っていかなきゃっていう気持ちが強いんですけれど、ふんわりしているところもあって。元気な女の子っていうだけではないですね。いろんな目をもって、思い悩んで。でも、前向きに切り開いていこうとしている子です。鞠子(相楽樹)は、常子が『やろうよ!』って言っても一歩引いてしまうようなタイプ。でも、最終的には常子が言ったからやってしまうっていう。演じている樹ちゃんは実際、そんなタイプじゃないですね。そして、美子(根岸姫奈、後に杉咲花)は要領がいいです。生きていくには一番頑張れるタイプじゃないですかね」

――木村さんご自身は、君子と小橋3姉妹の中で、似ているキャラクターはいますか?

「君子は抜けているんですが、私もだいぶ抜けているので近いところはあります(笑)。でも、やっぱり長女なので常子のようにやってきているところはあるかなと思いますね」

――そんな抜けている君子ですが、その一方で母・滝子との確執もあります。君子を演じるにあたっての醍醐味というのは、どのようなところにあるのでしょうか?

「最初台本を読んだ時は、『絵に描いたような良妻賢母なのかしら』と思っていたんです。連続テレビ小説の場合、“お母さんはお母さん”として描かれていることが多いですが、今回は“母も娘である”ということが描かれていて。それが演じる上でのすごい醍醐味です。おっとりしているけれども、駆け落ちのようにして旦那さんと深川を出てしまった情熱のある女性でもある。でも、激動の時代をしなやかに、伸びやかに乗り切っていくような強さもあります。そんな多面的な部分が君子さんの面白いところだなって思っています」

――母である君子と、子である君子をどのように演じ分けていますか?

「子どもたちの前での顔と、滝子さんの前で見せる顔は変えようと思っていて。親子だと、どこか甘えもあるので強い口調で言ってしまったり、素が出てしまったり。同性だから譲れないものだとか、そういう共感できるようなところを出したいなと思っていて演じていますね」

――滝子役の大地真央さんとの関係はいかがですか?

「美の秘訣を聞こうとしても聞けないくらい、真央さんはあまりにお奇麗で神々しくて…。お会いして最初の方がけんかのシーンだったので、ちょっと緊張していたんです。でも、ずっと真央さんはコメディエンヌだなって思っていたので、その部分を早く見たいなって思っていて。最近では、アドリブでガンガン攻めていく(片岡鶴太郎演じる)隈井(栄太郎)さんに、真央さんが太刀打ちしていくのがすごくて、私は横でずっと笑いをこらえています」

――今後、ピエール瀧さんたちとの共演もありますが…。

「ピエールさんの『寺内貫太郎一家』みたいなワチャワチャしたシーンも、結構笑っちゃったりして。何度か見たら、私が笑っているのに気付くかもしれませんね。我慢できなくって、いつも」

――すごく楽しそうですね。

「お父さんが亡くなった、その隙間を埋めようとお互いを思い合って、いたわり合って必死に生きている感じ、私たちが現場で仲良くしていることで愛にあふれた空気というのが映像に出ているんじゃないかと思いますね。たぶん見た方は、『あ、仲良さそうだな』って思っていただけると思います。それでしなやかに前を向いて生きていける。その安心感みたいなものと、大きな希望がなくても小さな希望を持ってみんな必死に生きているという、現代の人に通じる何かを西田さんの台本を通して描けていけるんじゃないかなって思っています」

「当たり前のことは、本当は当たり前じゃない。一つ一つの幸せを積み重ねていかなきゃいけないなって思うんです。『とと姉ちゃん』は心の豊かさをどうしたら持てるのかということに気付かせてくれるドラマなんじゃないのかなって思っています」と、ドラマの魅力を語ってくれた木村さん。小橋3姉妹と君子の関係ももちろんですが、君子と滝子の関係性にも注目してご覧いただきたいです。そして、物語はまた転機を迎えます。常子たちに訪れた新たな出会いとは…!? ぜひご覧ください。

番組情報
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」
NHK総合 月~土曜午前8:00~8:15
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