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【独占インタビュー!】村上佳菜子さん「まだ自分でも知らないような“自分”を探したい」

’17年4月に競技生活から引退を表明し、現在はプロフィギュアスケーターとして活動するほか、テレビやイベントなどで幅広く活躍中の村上佳菜子さん。発売中の「TVガイド特別編集 KISS&CRY 氷上の美しき勇者たち U-20スペシャル号」では、“弟のような存在”だという宇野昌磨選手について語っていただきましたが、今回は村上さんのプロフィギュアスケーターとしての思いに迫るスペシャルインタビューを公開します!

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── 今年の夏も多数のアイスショーに出演されましたが、現役時代と比べて、演技に変化はありましたか?

村上「選手の時は“どれだけ点数をもらえるか”ということを常に考えていましたが、プロになってからは“表現”のことを一番に考えるようになりました。例えばスピンなら、それが1周目でも10周目でも、“ここで音が変わるから(ポジションを)チェンジしよう”と合わせたり。プロの演技は“作品”であり“芸術”。言葉で伝えるのが難しいのですが、プロは点数がつかないので、“どれだけ人の心に残るか”というのが大事なんです」

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── アイスショーでの村上さんは、とても生き生きしているように見えます。

村上「アイスショーは楽しいです! 私はジャンプが苦手ですし(苦笑)、小さい頃から表現することが大好きでしたので、思う存分に表現できる、自分の得意なフィギュアスケートでお客様を楽しませられる場所があるというのは、すごく気持ちいいです」

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── 8月に行われた「フレンズオンアイス2018」では、けがで演技を断念した髙橋大輔選手に代わり、2度演技されていましたね。

村上「実は私も『フレンズオンアイス』の1カ月前くらいに、はく離骨折をしてしまって、1カ月間ジャンプを跳べませんでした。ですので、とにかく“演技で魅せられるプログラムを”ということで、新作の『バーレスク』を急きょ作りました。ただ、1公演で2回滑ったのは初めてだったので、調整がすごく大変で(苦笑)。実際に演技も満足できるものではなかったので、ショーの後ですごく悩んで落ち込みました。“一つの作品として自分の演技をお客様に見てもらいたい”という気持ちが強くあるので、万全ではない状況だったとしても、プロとして納得のいく演技をしたかった。それがすごく悔しくて…」

── その後、どうやって気持ちを立て直したのでしょうか?

村上「沖縄の宮古島と本島を一人で巡りました。そこですごくいい人たちに出会えて、心が洗練されて、『もっと頑張ろう!』と思えたんです。今は、また一からスケートを頑張っています! マイナスな面もあったかもしれないけど、あらためてスケートの素晴らしさを実感しましたし、この経験は自分にとってプラスな面が多かったと思います」

── 9月26日のインスタグラムには、スケートに対する思いを綴られていましたね。

村上「こうやって笑って話している私も本当の自分で、氷上で演技をしている私も本当の自分。分からない自分がいることが、すごく楽しいなと思えたんです。一番落ち込んでいた時は「スケートが嫌い。辞めたい!」という感情も湧きましたが(苦笑)、旅行から帰ってきて、“氷上でしか出せない自分”がいるんだな、と。もっといろんな私を皆さんに見てほしいですし、“まだ自分でも知らないような私”も探したい。これからも、分からないことに挑戦していきたいです」

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── 髙橋大輔選手が現役復帰されましたが、最初に聞いた時はどう思われましたか?

村上「最初はただただ驚きました。でも、“この試合に出たい”、“誰かに勝ちたい”ということではなく、“一人の選手としてやりきったと思える場所まで行きたい”という言葉を聞いて、すごく納得しました。ですから、『頑張ってね!』というよりも、楽しんでほしいし、気持ちよく滑ってほしいという思いが強いです。応援というよりも、もう祈りというか(笑)」

── 髙橋選手に続いて、織田信成さんの現役復帰を期待する声もありますよね。

村上「織田さんに『現役復帰しなよ!』と言ったら、『テレビが楽しすぎて無理!』とおっしゃっていました(笑)」

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── 今年の夏は、宮本賢二さん振り付けの『Yo Soy Maria』、安藤美姫さん振り付けの『Make It to Me』、そしてご自身で振り付けされた『バーレスク』と『Time To Say Goodbye』の四つの新プログラムを披露されましたね。一番思い入れが強いのはどの作品ですか?

村上「全部ですが、強いて挙げるなら『バーレスク』です。私はどちらかというと“苦しい”“激しい”“悲しい”といった感情の表現が得意で、引退してからはそういった感情を表現する振り付けが多くなりがちでしたが、このプログラムは“踊り”を見せたいと思って作りました。映画の1シーンに出てくるダンスも振り付けに取り入れています。こういうジャンルが得意そうに見えて実は一番ん苦手なので(苦笑)、全然アイデアが出てこなくてやっとできたプログラムです。でも、意外と良かったなと自分でも思います」

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──「プリンスアイスワールド2018」の広島公演で披露した『Time To Say Goodbye』は、『バーレスク』とは全く違う雰囲気のプログラムですね。

村上「『Time To Say Goodbye』も皆さんにすごくいいと言っていただけましたし、私もすごく好きです。途中で衣装を変える演出も自分で考えて、飾りのストーンも自分で付けたんですよ!」

── 今後、村上さんが自分以外の誰かの振り付けをする可能性もありますか?

村上「やりたいと思っています。それから、いつかショーの演出もできるような人になりたいので、フィギュアスケート以外のステージもたくさん見に行きたいです」

── どんなステージが見たいですか?

村上「まずは、劇団四季の公演を全部見に行きたいと思っています。劇団四季のお芝居は、どこかスケートに通ずるものを感じるんです。この間、『ノートルダムの鐘』を拝見したのですが、演出が素晴らしくて! フィギュアスケートはソロの演技が多いですけれど、その演技が全部つながって、みんなで作り上げる一つの“ショー”になると面白いんじゃないかな…とか」

── フィギュアスケートで物語を表現するということでしょうか?

村上「昨年出演した『氷艶 HYOEN 2017 破沙羅』もそういったものでしたが、それとはまた違うものができたらいいな、と。今年5月に行われた『バーン・ザ・フロア Joy of Dancing』も衣装や動きなどが素晴らしかったので、そういったものをフィギュアスケートに取り入れられたらと思いますが…。今はそういったアイデアが自分の中でポコポコ湧いている時期という感じです」

── 村上さん演出のショーが見られる日を楽しみしています。

村上「いつかできたいいなと思います。今だからこそできることもあると思いますので、少しでも“やりたいな”と思ったことは、どんどん挑戦していきたいです!」

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<関連ホームページ>
【村上佳菜子公式サイト】
https://kanako-murakami.com/
<雑誌情報>
「TVガイド特別編集 KISS&CRY 氷上の美しき勇者たち U-20スペシャル号」
(表紙・巻頭特集/宇野昌磨選手)
(KISS&CRYシリーズ Vol.23)

10月22日(月)発売 ※一部地域を除く 
定価:1,200円(税別)

「KISS&CRY」とは?
「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターの皆さんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
Twitterアカウント:@TeamKISSandCry

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