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「自分がどこまで成長できるのかが楽しみです」
「フレンズオンアイス2018」髙橋大輔選手の囲み取材詳細

 8月24~26日に神奈川・KOSÉ新横浜スケートセンターで「フレンズオンアイス2018」が開催されました。今回は、公開リハーサル後に行われた髙橋大輔選手の囲み取材の詳細リポートをお届けします。

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── まず、ケガをした時の状況を教えてください。

髙橋「『プリンスアイスワールド2018』広島公演の前に北海道で合宿をしていて、そこでサルコウジャンプをパンク(空中で回転を止める)した時にちょっと痛めてしまいました。すぐに検査したところ、内出血もなく、(その時は)大丈夫だったのですが、その次の日にステップをしていた際に肉離れを起こしてしまいました(苦笑)。軽度ではありますが再発しやすいということで、ブロック大会(10月開催の近畿選手権)のためにも、完治してから練習した方がいいということになりました」

── ケガをした時、どう思いましたか?

髙橋「“やっちゃったな”って(苦笑)。調子が良かったので、『プリンスアイスワールド』でショートを、『フレンズオンアイス』でショートとフリーを(演技)してお客さんの反応を見る、人前で滑るということに慣れようと思っていました。それができなくなったということは、(ブロック大会が)ぶっつけ本番になるので、不安はありますが、そんな中でもブロック大会の直前ではなくて良かったという気持ちがあります。(ある意味)いい勉強ができたなと。“もうちょっといける”というところで頑張りすぎるのはダメだということが学べました。ケガをしましたが、その間にもできることがあります。元々どこまでいけるのかわからない、何もできなくて当たり前というところからのスタートなので、今までのような焦りは感じていません。この状況の中で、“ブロック戦をどうやって上っていくのかを自分なりに考える”ということも楽しみながらやっていこうと思います」

── 今回の肉離れと同じ箇所を、現役時代にも痛めたことがありますか?

髙橋「記憶の中では、肉離れは今回が初めてです。(以前の現役時代は)ケガはそんなに多くなかったです」

── 現役復帰して数カ月経ちますが、ブランクは感じていますか?

髙橋「今回のケガと同じような状況は(以前の)現役時代にもありました。自分の中ではまだまだいけると思っていて、そういった(ブランクを感じるような)体の反応は特になかったんですが、こうして肉離れを起こしたり、それ以外にも大きなことではないですが(ブランクを感じさせるようなことも)あったりもします。年齢も関係があるかもしれませんが、こうして体に出てしまうというところにブランクを感じます」

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── 宇野昌磨選手のショートプログラム『天国への階段』はご覧になりましたか?

髙橋「まだ見ていなくて、明日のショーで見ようと思っています」

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── 近畿選手権まで、残り1カ月半です。

髙橋「(トリプル)アクセルまでは戻ってきていて、(プログラムの中に)入るようになってきていました。ここまではいい調子で来ていたんですけれど、(ケガで)2週間ほどスケートができない状況なので……。まずは近畿選手権できっちり演技すること、そして近畿選手権と(次の)西日本選手権を通過できるように、精一杯やっていきたいと思います」

── 現役復帰の時に掲げた目標に対して、どのくらいまで進んだと感じていますか?

髙橋「思ったよりもできていません。もうちょっと早い段階で(上の段階に)いけるかなと思っていたのですが……。まず、日々練習を続けるということが難しかった。そのことに慣れるのにも、想像よりも時間がかかりましたし、(トリプル)アクセルまで跳べるようになるまでも、予想した通りにはできませんでした。普通に練習できるようになったのがここ2~3カ月なので、想像よりも遅れてるかなと思います」

── その状況に対してどう思いますか?

髙橋「焦っても何もいいことはない、というか、焦ったところで……という(気持ちです)。できることを受け入れてやるしかない。(以前よりも)我慢はできるようになってきたかな。焦って自分を追い込まない、という部分は成長できた部分なので、メンタル的には強くなったと思います。フィジカル的にも、まだまだ上げていけるんじゃないかなと感じています」

── どんなシーズンの終わりを迎えたいですか?

髙橋「(現役復帰の)発表の時に“1年のつもりで”とは言いましたが、自分の中では(1年とは)限定していません。とりあえず1年、全日本選手権を見据えての現役復帰で、今の目標は全日本選手権の最終グループに入ることです。今後、練習をしていく中で“もうちょっと上を目指せるんじゃないか”という気持ちが出てくれば、目標も変わってくると思っています。今は“できないことが、できるようになる”という喜びの中で練習を続けていて、今シーズンどこまで自分が成長できるのかということが楽しみです。来シーズンどうするのかはまだわかりませんが、もうちょっと(現役を)やってみたいと思えるくらい、自分の気持ちの中で現役に留まれるくらい、メンタルもフィジカルも成長できたと感じられるといいな、と」

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── ショートとフリーの見どころを教えてください。

髙橋「ショートは、坂本龍一さんの『The Sheltering Sky』です。久々に“ステップをします”というアピールをしてからステップに入っていくので、すごく懐かしい感じがあります。曲に入り込みやすくて、自分も気持ちよく(演技)できています。フリーは……何でしたっけ?(苦笑)。ちょっと曲名を忘れちゃったんですけど(註:ジョン・グラント『Pale Green Ghosts』)、今までやったことがない感じの曲です。始まったら一気に終わってしまうので、感情を入れるのがすごく難しいですね。曲調的に“あおられる”というか、ずっと誰かに“背中を突かれている”みたいな感じで、その勢いを見せたいと思っています。そして、“それを滑りきる体力”を見せられたら、また違った自分らしさというのが出てくると思っています。“ココ”といういうよりも全部を通して(が見どころ)です」

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── 4回転ジャンプは跳びますか?

髙橋「練習で“やろう”と思っていても、なかなかそこまでいかなかったり、想定よりも遅れているので、今は苦しいところではあります。“(跳べる)希望を持って”というぐらいで、まだ本当に入る(跳べる)感じは全くしていません」

── 近畿選手権では4回転ジャンプを跳びたいですか?

髙橋「状況次第ですが、挑戦してみたいと思っています。(4回転ジャンプを)入れなくても、(トリプル)アクセルだけでも、とりあえず通過することが大切というアドバイスもありますし、きっちりプログラムをこなして、どれぐらい点数をもらえるかという(ことを確認した)上で考えていくこともありかなと思っていて、状況を見ながら考えていけたらと思います。ただ気持ちとしては、入れたいですね」

── ケガをした時に跳んだサルコウジャンプは、4回転ですか? 3回転ですか?

髙橋「お恥ずかしいですが…3回転サルコウです。朝の練習を終えて2本目(2回目)の練習で、ウォームアップ中の体がまだ温まってないところでやってしまいました(苦笑)」

── ジャンプを跳ぶことと演技をすること、どちらが楽しいですか?

髙橋「どちらも、です。“演技できる”という喜びももちろんありますが、ジャンプも現役後半の頃とちょっと変えた部分があり、(ジャンプの)質も変わってきていますので。これを全部成功できる体力を付けたことも、“モノを作りあげる喜び”というのもあります。いちばんのネックはスピンです(苦笑)。“スピンが大事だよ”と言われているのですが、4年間ぐらいスピンらしいスピンをしていなかったので、“レベルを取れるスピン”というのがこんなにしんどかったのかと感じていています」

── 現在のプログラムの完成度はどのくらいでしょうか?

髙橋「(ケガが)治り次第、ちょっとずつやっていくという感じです。プログラムを通して、全て(の要素)を入れて滑れるように、あと1カ月あれば(トリプル)アクセルを入れて完璧に滑れるという練習はやれていると思うので。それに、プラスアルファの“質”を付けていきたいです」

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 ケガの状態が心配されましたが、明るい表情で現在の状況を語ってくれた髙橋選手。挑戦する日々に楽しく向き合っている様子が垣間見られる囲み取材でした。髙橋選手の新プログラムを見られる日を楽しみに待ちましょう!

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<放送情報>
【荒川静香フレンズオンアイス2018】
9月23日(日) 日テレプラスドラマ・アニメ・音楽ライブ 午後1:00~3:30
「KISS&CRY」とは?
「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターのみなさんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
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