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【男子選手の囲み取材をたっぷり掲載】全日本シニア合宿リポート!

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 7月22~25日に長野・軽井沢風越公園アイスアリーナで全日本シニア強化合宿が行われました。今回は、7月24日のメディア公開日に行われた囲み取材より、田中刑事選手、友野一希選手、佐藤洸彬選手、須本光希選手、島田高志郎選手のコメントをたっぷりとお届けします。

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【田中刑事選手】

── あらためて、今シーズンのプログラムについて教えてください。

田中「ショートは昨シーズンと同じ曲(『メモリーズ』)です。2シーズン目ということで、(昨年とは)違うものに見えるように滑らなければいけないという難しさがあるので、それが課題です。そして、フリーは『ウィリアム・テル』です。すごく有名で、すごいスケーターが滑ってきた曲なので、どれだけ“自分の色”に染めていけるかが勝負だと思います」

── 特に、誰のイメージが強いですか?

田中「やっぱりステファン・ランビエールと織田信成くんのイメージが強いかな。織田くんは最近まで滑っていたような印象があるので、最初に思い浮かんだのは織田くんですね。織田くんのプログラムは、どちらかというとコミカル。僕も最後のコレオシークエンスのところはコミカルですが、それまでは暗い感じが続くので、どちらかといえばステファンのプログラムに似ていると思います」

── ルール改正でフリーの演技時間4分30秒から4分になりましたね。

田中「(演技構成から)ジャンプが一つ減りましたが、ジャンプ1本を跳ぶのに30秒もかかりません。なので、(時間配分が)きつくなったと感じています。失敗すると、どんどん曲が遅れていきますし、さらにGOE(出来栄え点)の減点も増えますので、本当にヤバいなと(苦笑)。(ルール改正後)まだ試合に出ていませんが、その“失敗するとヤバい”という気持ちを、前のルールの時よりも持たないといけないなと思います」

── どんな対策を考えていますか?

田中「まずプログラムに慣れないといけない。フリーの最後のコレオシークエンスで体力を使いますが、ペース配分は考えないようにやりたいです。もっと体力に余裕があることが理想です」

── ジャンプ構成について教えてください。

田中「僕は、サルコウとトウループのどちらか1つを重複させて、マックスで(4回転)3本なんですけど、今は2本しか入れていません。シーズン中にもう1本増やすことも可能ですが、(新ルールの場合は)普通に跳んだ4回転よりも、キレイに跳んだコンビネーションジャンプの方が(得点が)高くなりそうなところもあります。一つ(の構成)に固定するより、いろいろとできるようにしないといけないなと思います。4回転2本は外したくないですが、後半のジャンプが続く中でもう1本跳べるかというと、今は厳しいかなという感じです。シーズン中に変えられるように、(成功の)確率を上げていかないといけないと思います」

── 髙橋大輔選手が現役復帰することになりましたね。

田中「なんとなく予感はしていたので…(笑)、驚きもあるんですけど、やっぱりという感じも……。昨年の全日本選手権前の練習で(髙橋選手に)アドバイスをいただいて。それから試合に挑んで、アドバイスが効いたなと思えることがたくさんありました。(髙橋さんは)持っている“引き出し”が僕の比ではないので、戦うとなると厳しいですが、しっかり演技を見て、感じて、吸収して、自分の成長につなげていきたいと思っています」

── どんな時に予感を覚えましたか?

田中「……異常にジャンプ(の練習)をちゃんとしているなと……(一同爆笑)。『そんなにジャンプにこだわる必要があるのかな?』というくらいジャンプ(の練習)をやっていて、現役選手と変わらないなと思っていました。あと、トレーニングをすごくしていると聞いていたので……。5、6月くらいに『(髙橋選手の現役復帰が)……ありえるよ』みたいな話を、トレーナーさんとしていました(笑)」

── 髙橋選手の現役復帰はうれしいことですか? それとも脅威ですか?

田中「もちろん脅威です。目標にしていた人ですし、憧れで、理想形でもある。一緒に戦うとなると(自分が)持っているものの少なさを感じるので、吸収していかないといけない。及ばない部分がたくさんあるので、試合で見られるのはチャンスだと思います」

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【友野一希選手】

── 今回のシニア合宿での目標を教えてください。

友野「普段と違う環境にいると、成長できると思います。全てにおいて、新しい刺激を吸収していきたいです」

── フリーの演目は決まりましたか?

友野「フリーの曲は『リバーダンス』で、おそらく『THE ICE』で初披露します。ショート(『ニューシネマパラダイス』)と対照的な曲ですし、すごく自分に合っていると思います。曲の世界観を表現しているステップやコレオシークエンスが、一番見てほしいところです」

── フリーのプログラムに対して、どんなアプローチをしていますか?

友野「『リバーダンス』は昔から好きな曲で、よくタップダンスの動画を見ていました。足技が多くて、スケートとの融合・バランスが難しいですが、曲の世界観を氷の上で表現できればいいなと思います」

── フリーの演技時間が4分30秒から4分になりましたね。

友野「30秒短くなっても、(構成は)ジャンプが一つ減っただけです。ぎゅっと詰まった感じで、最後までノンストップで演じ続けることになります。まだまだ未知の領域というか、プログラムの全体の流れをつかめていないので、これから試合などを経験して、自分のモノにしていきたいです。とてもキツいので(笑)、体力面が課題だと思います」

──“未知の領域”と感じている部分について、詳しく教えてください。

友野「大技とのバランスというか、ジャンプの数が1本少なくなった分、コンビネーションの幅が広がりました。それにプラス、(ルール改正で)GOE(出来栄え点)の幅も広がりました。もっと難しいジャンプに挑戦していきたいところですが……。“質”重視でやった方がいいのか、4回転ジャンプに挑んだ方がいいのか、バランスが難しくて。まだフリーも完成したばかりで、ジャンプを全部入れて練習したことがないので分からないのですが、ジャンプなしでもかなりキツい(笑)。練習しながら(どちらを重視するのか)決めていくしかないので、僕自身まだ分からないです」

── 今シーズンの目標を教えてください。

友野「一つ一つの試合を全力でやり切るだけです。まだ僕は完成していない選手ですし、もっと成長を見せられたらいいなという一心で今も練習しています。(昨季に続いて)今季も飛躍の年にしたい。今季はシニアの代表としての覚悟を持って練習に取り組んでいるつもりなので、“挑戦”するのはもちろんですが、自分で勝ち獲ったグランプリシリーズの2枠を無駄にしないように、昨季の成績がたまたまではないと証明できるようなシーズンにしたいです」

── 世界選手権で入賞し、大きく注目度が上がりました。そのことで変わった部分はありますか?

友野「(注目されることは)すごくいいプレッシャーになります。今後成長していく中で、注目されながら試合に出るということが必要になってきますし、こうやってたくさん注目してもらえるというのは、自分が成長したことを実感できます。(注目されることを)プラスに考えて、試合を楽しんでいきたいです」

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【須本光希選手】

── 今季はシニアに上がらず、ジュニアで戦う選択をしましたね。

須本「周りからは早くシニアに上がってほしいと言われていますが、自分自身はまだ上がろうと思っていません。ジュニアで昨シーズンたくさんの経験ができたので、今シーズンもシニアで戦える準備ができるように、結果を出したいです」

── 今季のプログラムについて教えてください。

須本「今までは、ステップの部分はゆっくりとしたテンポの曲が多かったのですが、今季のショートプログラム『トスカ』はちょっとテンポが速い曲なので、そこ(の表現)を見てほしいです。フリープログラム『ミ・マンケライ』は後半に曲が盛り上がっていくので、曲に負けないスケーティングで魅せられたらいいなと思います」

── 須本選手にとってシニアとジュニアを分けるものは何でしょうか?

須本「自分の中でもはっきりとは分かっていませんが、この合宿や昨年のグランプリファイナルでシニアの選手を見て思ったことが、表現とスケーティング(のレベル)が違うということです。自分はまだジュニアの滑りだと分かっているので、ジャンプも大切ですが、まずはシニアのスケーティングに変えていきたいです。そのために、ほかの選手の演技を見て勉強しています」

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【佐藤洸彬選手】

── 所属先が日本酒の蔵元「南部美人」になりましたが、お酒はお好きですか?

佐藤「昨シーズンの終わりに(「南部美人」から)お声掛けいただきました。(佐藤選手の地元の)岩手県内の企業ですし、有り難いことなので『ぜひ』とお受けました。お酒は好きです。がぶがぶという感じではないですけど(笑)、大切な時に飲みたいと思います」

── 今シーズンのプログラムについて教えてください。

佐藤「ショートは『Too Close』。ダンサブルでありつつ、男の色気を感じるようなプログラムになっているので、それ(男の色気)を僕が出せるかが勝負になると思います。すごくかっこいいプログラムなので、楽しみにしていてください。そしてフリーは『交響曲第5番・革命』です。ストレートなクラシックなので、迫力あるスケーティングや正統派な部分を見せられたらと思います」

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【島田高志郎選手】

── 身長が伸びて、演技は変わりましたか?

島田「今は174cmです。身長が伸びたことで、キレイにできれば見栄えがアップすると思いますが、(手足が)曲がっていたり伸びていなければ余計に(歪みが)目立つので、気を付けたいです。ステファン・ランビエールコーチや(リンクメートの)デニス・ヴァシリエフスくんから吸収しながらやっていきたいです」

── けがの状態はいかがですか?

島田「ほとんど何も心配することはないです。時々痛みがあるんですけど、もう練習は普通にやっています。ものすごく楽しい毎日を送っています」

── 今季のプログラムと4回転ジャンプについて教えてください。

島田「ショートプログラムは『アディオス』、フリーは『ブエノスアイレスの冬』です。4回転ジャンプはサルコウとトウループを練習していて、もう少し回転が早くなれば降りられそうなところまできています」

── ステファン・ランビエールコーチはジャンプの指導もしてくれますか?

島田「ステファンコーチは、生徒に負けたくないタイプというか(笑)。デニスくんに対抗してバチバチやっているので、僕もそれに参加しています」


 それぞれの目標や夢を胸に、本格始動した選手たち。新シーズンも、彼らの活躍を全力で応援しましょう!


「KISS&CRY」とは?
「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターの皆さんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
Twitterアカウント:@TeamKISSandCry

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