海外ドラマTVガイド WATCH

特集

東地宏樹&内田夕夜がロングランシリーズ「SUPERNATURAL」の魅力を語る

海外ドラマTVガイド WATCH

 シリーズのスタートから13年目を数え、今なお変わらず絶大な人気を誇る海外ドラマ「SUPERNATURAL」。悪霊ハンターであるウィンチェスター兄弟が世界を救うため超自然の存在と戦う姿を描いた本作だが、その日本語吹替版で、弟・サムを演じる内田夕夜、兄・ディーンを演じる東地宏樹の2人が、長年携わってきた作品への思いを語る。


どんどん新しいことに挑戦していく攻めの姿勢も、人気の秘密だろうと思います

── このドラマが、これだけ長きにわたって愛されている理由はなんだと思いますか?

東地「やはりサムとディーンに魅力があって、ファンの方々も彼らに愛着があるからだと思います。ストーリーもシリアスとユーモアのさじ加減が絶妙ですし。そろそろネタが尽きるのではないかと思いきや、どんどん新しいことに挑戦していく攻めの姿勢も、人気の秘密だろうと思いますね」

内田「おそらくスタート当初は、日本の僕らを含めて誰もこんなに長く続くなんて考えていなかったはずです。それをスタッフやキャストが一丸となって乗り越えてきて、その熱量に引き込まれた視聴者もチームの一員として人気を支えてきた。そんな特別な力のあるドラマではないかと感じますね」

── その人気を実際に肌で感じることはありますか?

東地「そうですね、ファンイベントに参加するたびに熱量を実感しますよ。皆さん『SUPERNATURAL』のことを心から愛してくださっているんだなって。僕らよりもずっと詳しいですしね(笑)」

内田「それに、ファンの声援がとても温かいんですよ。うれしいなあって思います」

東地「あと、今は地上波での放送がないのにもかかわらず、いつも見ていますって声をかけられることが多いですね。それって、コアなファンの方が多い証拠ではないかと思います」

内田「僕はサムの似顔絵を描いた手紙やはがきを頂戴することがよくあります。そのたびに愛情の深さを感じますね」

── これだけ長く続いてる「SUPERNATURAL」ですが、ストーリーの見どころとは?

東地「最初は生身の人間の兄弟が父親から教わった特殊な技術で、悪霊や怪物を倒していく話だと思っていた。ところが、天使と悪魔が物語に絡んできてからは、死んで地獄へ行ったのに生き返ったり、悪魔に肉体が憑依(ひょうい)されたりと、もはや普通の人間とは思えない(笑)。そういう予想外のビックリするような展開が、とてもうまく考えられているなと思いますね。次はどうなるんだろう?と興味が尽きないんですよ」

内田「あちらこちらで伏線も巧妙に張られているんですよね。例えば、何シーズンも前の出来事の真相が実はこうだった、みたいなことも少なくない。そういうメインとなる連続ドラマ的なストーリーがありつつ、そこに時事ネタを含む遊び感覚の1話完結的なエピソードを絡めていく。音楽でいうところの主旋律とサイドみたいなバランスも魅力です。スタッフの総合的なビジョンの賜物だと思いますね」

東地「遊び感覚といえば、ディーンが犬になってしまうエピソード『犬になったディーン』(シーズン9・第5話)は面白かった。犬と話せる呪文をかけられたディーンが、呪文が効きすぎて性格や習性まで犬みたいになってしまう。(ディーン役の)ジェンセン・アクレスさんの演技が最高でした」

内田「僕は『もうひとつのスーパーナチュラル』(シーズン6・第15話)が印象的でした。異次元に飛ばされたサムとディーンが、テレビドラマ『SUPERNATURAL』の撮影現場に紛れ込むというストーリーで、制作舞台裏のパロディーみたいなジョークが楽しかった。スタッフとキャストの仲の良さを感じましたね」

── 個性的なサブキャラの多いドラマですが、特に印象深いキャラクターは?

東地「ウィンチェスター兄弟の親代わりである悪霊ハンターのボビーです。これだけ長く続いているシリーズですから、今まで日本語吹替版に参加された先輩で、すでに鬼籍に入られた方々もいらっしゃるんですよ。ボビー役をずっと担当されていた谷口節さんもその1人で、亡くなられてからは辻親八さんに交代しています。なので、ボビーというキャラクターに対する愛着に加えて、今は亡き谷口節さんへの思いというのも強いですね」

内田「僕もやはりボビーです。ウィンチェスター兄弟がボビーに育てられたのと同じように、僕らも谷口節さんからいろいろなことを教わりましたから。収録スタジオには節さんがずっと座っていた席があるんですよ。亡くなってからしばらくは、なんとなくそこに誰も座れないような雰囲気があった。今でこそ、そこに辻さんがいらっしゃることも自然な光景になりましたが、それでもやはり節さんに対する特別な思いというのは、『SUPERNATURAL』の日本語吹替版に携わっている人なら誰もが共有しているはずです。僕自身、今でもスタジオや収録後の飲み屋に節さんがいると思っていますから」

── 番組の今後への抱負を聞かせてください。

東地「次のシーズン14はこれから日本語吹替版の収録が始まるんですけど、間違いなく面白い始まり方をすると思うんですよ。なにしろ、シーズン13のラストが衝撃的でしたから。それに、今回で通算300話目を迎えることもあって、おそらくさらにパワーアップした内容に仕上がっているはずですから、僕らの日本語版もそれに負けないよう全力投球したいと思っています」

内田「エピソード数が普段よりもちょっと少ないんですよ。その分だけ密度の濃いシーズンになると思うので、ファンの皆さんには引き続き楽しみにしていただけたらうれしいですね」

海外ドラマTVガイド WATCH
【プロフィール】
東地宏樹(とうち ひろき)写真左  
1966年5月26日生まれ。東京都出身。声優、ナレーター、俳優として活躍。洋画ではウィル・スミスやサム・ワーシントンなど、海外ドラマでは「プリズン・ブレイク」(2005~17年)のマイケル役で有名。
内田夕夜(うちだ ゆうや)写真右  
1963年12月3日生まれ。埼玉県出身。声優、舞台俳優として活動。レオナルド・ディカプリオやライアン・ゴズリング、ジェームズ・マカヴォイなど、主に洋画の吹き替えで知られる。

【作品情報】
海外ドラマTVガイド WATCHSUPERNATURALⅩⅢ<サーティーンシーズン>

発売中
ブルーレイコンプリート・ボックス(4枚組) 16,200円+税
DVDコンプリート・ボックス(5枚組) 14,300円+税
販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント


超自然的な脅威と戦いながら生き抜いてきたサム(ジャレッド・パダレッキ)とディーン(ジェンセン・アクレス)は、再会した母親・メアリーや最大の親友・カスティエルを相次いで失ってしまった。2人の元にはルシファーの息子・ジャックが残される。果たして彼は善なのか悪なのか…?

海外ドラマTVガイド WATCH
製作総指揮/マックG 
出演/ジャレッド・パダレッキ ジェンセン・アクレス ミシャ・コリンズ アレクサンダー・カルバート マーク・ペルグリノ サマンサ・スミスほか

取材・文/なかざわひでゆき 
撮影/蓮尾美智子


キーワード

関連記事

TVガイド最新号

TVガイド
2019年7月26日号
発売日:2019年7月17日(水)
※一部地域は発売日が異なります
特別定価:400円
表紙:山田涼介

新着連載

PAGE TOP