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杉咲花が撮影の合間に見た、藤原季節と森山未來の意外な一面とは? 3人の思いが交錯するドラマ「プリズム」で共演2022/07/12

 杉咲花さん主演のドラマ10「プリズム」(NHK総合)が7月12日からスタート! 杉咲さんが演じる前島皐月が、ガーデンデザイナーの森下陸(藤原季節)、ガーデナーの白石悠磨(森山未來)との出会いを通して、既成概念や価値観にとらわれない愛し方や幸せを見つけていく物語です。

 今回は皐月を演じる杉咲さんから、皐月の人物像や自身との共通点、陸に扮(ふん)する藤原さんや悠磨役の森山さんとの撮影エピソードを伺いました。

――まずは脚本を読んだ感想からお願いします!

「植物を扱っている物語なので、自然に関するものを映し出す描写が多く、草木がさわさわと動いたり、風がひゅうっと通り抜ける様子や、皐月と陸、皐月と父親(吉田栄作)など、登場人物たちが心を通わせていく姿が静かに匂い立ってくるイメージを持ちました。第1話は、それぞれの登場人物たちが交わり始めて、ここから物語が始まっていくんだということを感じさせられた回でした」

――都内の園芸店でアルバイトをしながら声優を目指すも諦めかけている皐月ですが、杉咲さんはどんな人物として捉えていますか?

「皐月は内向的で一歩踏み出すことに対して臆病になってしまっている人物。心の奥でくすぶっているものを表現することが得意ではないのですが、相手のことをちゃんと見つめて、気持ちを感じ取ろうとしている人なのではないかと思っています」

――ガーデニングがドラマのモチーフの一つになっていますが、これまでガーデニングに挑戦されたことはありましたか?

「今まではあまり機会がなかったのですが、この撮影でお花屋さんに行った時にツルウメモドキという小さな植物を買いました。とてもかわいいですし、水をあげると葉っぱの色が濃く奇麗な色に変化して、それを見るだけで心地よい気分になります。植物っていいなとあらためて感じています」

――皐月との共通点や共感したポイントはありますか? 

「皐月が人と関わることに臆病になってしまう部分は理解できます。時に体力を要しますし、自分の正体に気付かされたりすることもある気がしていて、それが怖かったり、おっくうになってしまうことってあるよなって。一方で皐月には心の奥の方ではつながりたい、近づきたいと思う気持ちもあるのではないかと想像していて、そこも共感ができるなと思います」

――皐月は陸と悠磨に出会うことになりますが、皐月から見た2人はどういう人物なのでしょうか?

「皐月から見た陸は、悲しいとかうれしいと感じる沸点がすごく近い人なのかなと思っています。皐月が幼い頃から感じてきたこととどこか共鳴できる部分がある人で、陸と過ごしていると、人ごとではない切なさやいとおしさみたいなものを感じてしまうのではないかなと。一方、悠磨は多くを言葉にしない人。だからこそ、ポロっとこぼした一言がとても響いて、『この人は一体何を言い出すんだろう』と気になってしまうような人物です。皐月からすると、ガーデナーとしての彼が持っている知識やアイデアに加えて、悠磨自身にも人としての魅力を感じていて、話しやすく、尊敬しているのだと思います」

――やがて皐月は陸にひかれていきます。どういったところにひかれたと思いますか?

「先ほども少しお話しましたが、感覚的に共鳴できるものがあったのではないかと思うんです。具体的にこういうところが好きというより、何だか分からないけれどとにかく気になる、なぜだかひかれてしまうというような、漠然としたところからくる興味なのではないかと感じています」

――藤原さんや森山さんと撮影の合間にお話などされましたか?

「お二人と一度カードゲームをしたことがあって、すごく楽しかったです。未來さんは、作品に対してとても深く追求されている姿を拝見していたのですが、ゲームで勝った時に誰よりもはしゃいで飛び回って喜んでいる姿を見て。『こんな一面もあるんだ』と知れたことがとてもうれしかったです。藤原さんは、真摯(しんし)に誠実に作品に向き合っている姿をお見掛けする一方、図書館でテラリウムの本を借りてきたんだと見せてくれたり、現場に来る前に八百屋さんで買い出ししてきたと、リュックに大量に詰め込んである新鮮で立派な野菜を見せてくれたり。とにかくピュアな方。どんなことに対してもとても素直で飾らない、すてきな方です」

――皐月は一度失敗した草むしりのバイトに再チャレンジします。その時の皐月の心情についてどう思われますか? 

「声優の仕事を諦めかけている時でもあり、今の自分には何もないと感じていた皐月ですが、関わってしまったものだけは最後までやり遂げようという思いがあったのではないかと。そういった根性が、ずっと根底にある人なのだと思います」

――そのバイトを経て、山へ散策に出掛けることになった皐月と陸。すてきなシーンでしたが、撮影は大変だったんじゃないでしょうか。

「足場が悪く、一歩踏み外してしまったらけがをしてしまいそうな険しい山道だったので、ロケは大変だったのですが、コケがとても美しい場所で。 撮影していて元気が出ました」

――山の至るところに自生しているコケが美しいということでしょうか? 

「最後に登ったエリアが特にたくさん生えていて、そこがすごく奇麗だったんです」

――山の中ならではの出来事ですね。そんな山登りのシーンについて、藤原さんとご相談されたことはありましたか?

「山登りに限らず、どんなシーンについても常に対話が行われる現場なんです。言葉のニュアンス一つで聞こえ方や受け取り方が変わったりするからこそ、皆さんと毎シーン話し合いをしていますし、実際に演じてみてから『このセリフってこういうことだったんだ』と発見することも多かったりして、毎日がとても刺激的です」

――今後、楽しみにしているシーンがあったら教えてください。

「第1話では内向的な皐月ですが、今後、陸や悠磨、お母さん(若村麻由美)、お父さんさんたちとの関わりを通して少しずつ心が開かれて、自立して行く姿を大切に演じていけたらと思っています」

――いろんな人との関わりで変化していくということは、陸や悠磨と関わっていくことでどんどん内面が変わっていくのでしょうか? 

「はい。3人が交わることでより互いの思いが交差しだして、自分自身と向き合ったり、相手に何かを伝えたり、決断したりと、それぞれが前進していくストーリーになっていくと思いますので、そこにも注目していただけたらうれしいです」

――ありがとうございました!

【番組情報】

ドラマ10「プリズム」
7月12日スタート
NHK総合 
火曜 午後10:00~10:45

NHK担当/K・H



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