コラム

「和風総本家」が憧れの職人を目指す高校生と商店や工場の後継者に密着! 未来の匠の情熱が日本の未来に光を!!

 和に関する物事を取り上げ、日本の素晴らしさを改めて認識できる番組「和風総本家」(テレビ東京系=テレビ大阪制作)。3月8日は、「あこがれの職人さん&後継ぎはいますか?」と題し、後継者不足で伝統文化が失われていくのではないかといわれている、嘆かわしい日本の現状に焦点を当て、伝統文化や職人技の展望を探る拡大版です。職人を目指している高校生にインタビューし、憧れの職業を調査する企画と、商店や工場で働く職人の後継者がいるのかを取材する企画の2本立て。ゲストは石倉三郎さん、西村和彦さん、IMALUさん。萬田久子さん、東貴博さんも出演します。司会は増田和也アナウンサー。

 工業や美術などを学ぶ高校生を対象に将来の夢を聞いてみると、和菓子職人や庭師、陶芸家に剣道防具職人などといった、さまざまな回答が出てきます。なかには、具体的に憧れている工房と職人を答える高校生もいて、「TVチャンピオン」(同局)を見て飴(あめ)細工職人を志し、きっかけになった職人を語る女子高校生も。そんな目を輝かせる彼女らの姿を、番組スタッフが憧れの職人にVTRで届けます。それを受けた職人たちの反応やコメントは必見です。

 職人を目指す高校生たちの憧れの職業として一番多かった回答は、大工。そして、憧れの大工を聞くと一様にある人物の名前が。“伝説の職人”と言われる宮大工・西岡常一と、彼の唯一の内弟子・小川三夫さんです。そこで、大工を志す高校生3人が、“宮大工の頂点”と言われている小川さんの寺社建築専門の建築会社を訪問し、就業体験をします。彼らが小川さんから受ける教訓には説得力がありますし、全ての仕事に通じるような普遍性があり、私も感銘を受けました。憧れの人物からの直接指導は、本当に貴重で尊く、彼らにとって一生忘れることができない言葉になるのではないでしょうか。

 後半は、鮮魚問屋やバッジ・メダル問屋などに取材し、家業を継ぐ息子や娘がいるのかを聞き込みます。取材は東京・台東区や大田区などの商店街や問屋街がある辺りが中心。後継者がいるところもあれば、衰退してきている事業のため自分の代で終わりにすると決心しているところもあり、その心中や状況はさまざまのようです。

 なかでも、葛飾区の昭和30年創業の昆布加工工場や、大田区の明治33年創業の畳店が印象的。全く同じ経営状況ではありませんが、「これからも家業を存続させたい」、また、「もっと繁栄させたい」という気持ちがどちらからも見て取れます。昆布加工工場の2代目は、後継者になる息子に期待していて、きっとこれからの時代に合ったやり方で、新しい商品を、後継者たちのセンスで作っていくだろうと信じています。また、畳店を継ぐことに決めた次期4代目は、30歳で勤めていた会社を辞め、37歳まで修業を積んだ今、家業を継ぎます。和室を取り入れる家も減ってきていて、畳の需要も少なくなっている現状を打破すべく、彼の会社員時代の経験を生かして、畳を使った家や店舗の間取りを提案していこうという試みを模索しています。「先行きが不安だから…」と言って、信じていた道を諦めるのは言い訳に過ぎず、信じた道で新たな可能性を見いだすことに輝かしい未来が待っているのかもしれません。

 今回は、何かにくじけそうな方や仕事への情熱が薄れている方にとって心のスパイスに。これからの日本を担う若者たちが目を輝かせて夢を語る姿や、家業を継ぐことを決めて奮闘する若き後継者たちの働きぶりから、きっと得られるものがあるはずです。また、夢をかなえて今に満足している方にも、若い頃の自分を思い出し、初心に帰れるのではないでしょうか。東さんらパネラー陣の駆け出し時代のエピソードにも注目です。

テレビ東京担当 T・S

【番組情報】
和風総本家スペシャル「あこがれの職人さん&後継ぎはいますか?」 
テレビ東京系 
3月8日 午後7:58~9:48
 

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